パイロット日誌※1、宇宙暦 50252.3。ヴォイジャーが物資を補給する間に、トレス中尉と 2人で今朝センサーが捉えたエネルギー反応を調査することにした。
シャトルに乗っている 2人。トレスはため息をつき、もう 5時間もセンサーとにらめっこしてるのに、何のエネルギー反応も見つからないじゃないという。いい加減あきらめたら、やっぱりあれはただの宇宙バックグラウンドノイズだったのよという。あともうちょっとだけ粘ってみよう、念のためにねというパリス。急にトレスは痛み声を上げた。関節が、クリンゴンの体は 5時間も座りっぱなしでいるようにはできていないのといい、膝を抱える。パリスは今夜デートの予定でもあるのと尋ねた。何でそんなこと聞くのというトレスに、2時間くらい前から早く帰りたがってるからという。約束でもしてるの、ブリストー少尉とかと、と尋ねる。何と聞き返すトレス。彼は何かと理由を付けて機関室に行ってるよね、君のところにというパリス。フレディ・ブリストー※2はまだ子供じゃないというトレスに、十分大人に見えるけど、背は高く顔もいい、パリシースクエア※3も得意だって噂に聞くという。トレスは一度勝負して、負かしてやったと言った。彼が私に気があろうと、あなたには関係ない、何で気にするわけと尋ねる。ただの好奇心だよ、情熱的なクリンゴンが、いつまでタブラン修道士※4みたいな生活を送るのかなと思ってと言うパリス。トレスはあなたの知ったことじゃないと言った。暇な時はいってよ、ロマンチックなホロデッキプログラムがあるんだ、「レイク・コモ※5でヨット遊び」というパリス。フレディ・ブリストーとデートした方がましよとトレスは言う。その時、コンピューターが音を発した。エネルギー反応が出たのだ。タキオンフィールド※6に当たったらしい。シャトルが揺れた。船が横付けされたが、なぜか探知できなかった。タキオンフィールドでセンサーが効かなかったのだろう。突然船内に光が走り、2体の異星人が姿を現した。奇妙な音を立てているが、何といっているかはわからない。私はトム・パリス中尉と話しかけようとしたが、異星人は武器を発射した。命中し、倒れる 2人。また何か話した後、出てきた時と同じように消えた。気を失ったままのトレスとパリス。
|
※1: "Helmsman's Log"
※2: フレッド・ブリストー Fred Bristow
※3: パリシス・スクエア parrises squares 運動競技ゲームで、4人組のプレイヤーの 2つのチーム同士で競われます。TNG第15話 "11001001" 「盗まれたエンタープライズ」より
※4: Tabran monk 「禁欲生活を送る」と訳されています
※5: Lake Como
※6: tachyon field TNG第101話 "Redemption, Part II" 「クリンゴン帝国の危機(後)」ではタキオン探知グリッド (タキオンビームネット、tachyon detection grid) が登場
|