TOS エピソードガイド
第16話「タロス星の幻怪人」(前)
The Menagerie, Part I
イントロダクション
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※1: このエピソードは 1967年度ヒューゴー賞 (映像部門) を受賞しました。TOS ではほかに第28話 "The City on the Edge of Forever" 「危険な過去への旅」も受賞しており、スタートレック全体では TNG の 2話を含めて計4回となります ※2: 脚本はジーン・ロッデンベリー自らによります ("The Cage" 「歪んだ楽園」も) ※3: Starbase 11 前話 "Court Martial" 「宇宙軍法会議」より。吹き替えでは「宇宙基地 N11」 ※4: ジョゼ・I・メンデス准将 Commodore Jose I. Mendez (マラチ・スローン Malachi Throne TOS第1話 "The Cage" の飼育係 (The Keeper) の声、TNG第107・108話 "Unification, Part I and II" 「潜入! ロミュラン帝国」のロミュラン、パーデック評議員 (Senator Pardek) 役) 名のジョゼはカークが呼ぶシーンがありますが、訳出されていません。ミドルネームのイニシャルは後編で言及。"Court Martial" では第11宇宙基地の司令官はストーン准将だったため、その後で交代したものと思われます。タロス人番人の声は、このエピソードではヴィク・ペリンによって吹き替えし直されています。これはメンデスと被るためですが、LD に収録されている "The Cage" では「タロス星の幻怪人」の映像も使って修復されたため、番人の声がスローンとペリンで何度も入れ替わっています。声:島宇志夫、DVD・完全版ビデオ補完では福田信昭 ※5: 吹き替えでは「エンタープライズ号」 ※6: fleet captain 直訳すればこうなりますが、現在の米国海軍には存在しない階級のようです。一種の「名誉大佐」のようなものかもしれません。吹き替えでは単に「大佐」のみ ※7: 吹き替えでは「宇宙基地」 ※8: このことから、パイクはファイブイヤー・ミッションを 2度行った可能性があります ※9: Jクラス宇宙船 Class-J starship ENT第10話 "Fortunate Son" 「復讐の連鎖」ではホライゾンが Jクラスと言及されましたが、貨物船なので無関係と思われます (ENT第46話 "Horizon" 「兄弟の地平」で登場) ※10: delta rays エンサイクロペディアではデルタ放射線 (デルタ線、delta radiation) と同一視されています。初言及 ※11: パイク船長 (負傷) Captain Pike (Injured) (ショーン・ケニー Sean Kenny TOS第19話 "Arena" 「怪獣ゴーンとの対決」などのデュパル大尉 (Lieutenant DePaul) 役) 元々 "The Cage" でパイクを演じたジェフリー・ハンター (注釈※33 参照) は存命中でしたが、セリフなしの役に多額の出演料を払う余裕もなく、別キャストになりました |
本編
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※12: Chief Humbolt (ジョージ・サワヤ George Sawaya TOS第27話 "Errand of Mercy" 「クリンゴン帝国の侵略」の第2兵士 (Second Soldier) 役) 肩書きは訳出されていません。声:矢田耕司 ※13: Miss Piper (ジュリー・パリシュ Julie Parrish 2003年10月に死去) ※14: Lieutenant Helen Johansson 姓のヨハンソンは訳出されておらず、「ヘレン大尉」と名に階級をつけています ※15: ミスター・ハンセン Mr. Hansen (ハーガン・ベッグス Hagen Beggs) 前話 "Court Martial" 「宇宙軍法会議」に引き続き登場。声:井上弦太郎、TOS チェコフなど ※16: タロス4番星 Talos IV ※17: 一般命令第7条 General Order 7 "No vessel under any condition, emergency or otherwise, is to visit Talos IV." 宇宙艦隊一般命令・規則 (Starfleet General orders and Regulations) の一つ。一般命令の第1条が、艦隊の誓い (Prime Directive) として知られる不干渉の原則です。第7条は現在まで判明している中で、第1条に次いで最も上位の条文となります。一般命令は後で「(宇宙艦隊) 法令」とも訳されています ※18: 吹き替えでは「司令官」 |
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※19: TOS の国内オンエア分では、カット部分が存在しています。完全版ビデオ (第1シーズンの一部) および DVD には吹き替えつきで完全収録されており、このエピソードガイドでは色を変えている個所にあたります (スーパーチャンネル版との比較)。LD では基本的に、その部分だけ字幕収録です ※20: エンタープライズ・コンピューター音声 Enterprise computer voice (メイジェル・バレット Majel Barrett) 声:沢田敏子 (DVD・完全版ビデオ補完も継続)、DS9 初代ウィンなど ※21: Class-F shuttlecraft 見た目はエンタープライズのガリレオなどと同じですが、シャトルでワープ船を追いかけるのはいくらなんでも無謀なので、Fクラスというのは (短時間の航行ながら) ワープドライブを搭載しているのかもしれません ※22: デュラニウム duranium 初言及 ※23: 原語では「R・H・I・P だよ、船長。階級には特権がある (Rank has [hath] its privileges.)」 ※24: 吹き替えでは「ベーカー7」。A-7-B という意味 ※25: 保安関係でクレジットされているのは保安主任 Security chief (ブレット・ダナム Brett Dunham)、保安部員 Security guards (トム・ルポ Tom Lupo) 後にも登場、(イアン・レディン Ian Reddin)。このシーンに登場するのは 2人 ※26: 吹き替えでは「コンピューター室」 |
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※27: 吹き替えでは「0401.8284」 ※28: 原語では「スポック少佐」と言っています。シリーズで一貫して中佐の階級章でもあるにかかわらず、第1シーズンでは少佐と呼ばれている場合があります ※29: 吹き替えでは「0401.8286」 ※30: 2つの旗が掲げられています。向かって左側のストライプ状のは宇宙連邦 (United Space) の旗で、右の青色はエンタープライズの記章という説もありますが、そもそも垂れ下がっているため確認できません ※31: Talos Star Group ※32: 2254年。映画 ST3 "The Search for Spock" 「ミスター・スポックを探せ!」では、モロー提督がエンタープライズを 20年の船と言っていますが、それだと 2265年就航となって矛盾します。クロノロジーでは 2245年就航としています ※33: クリストファー・パイク Christopher Pike (ジェフリー・ハンター Jeffrey Hunter 1969年5月に死去) 第2パイロット版の TOS第2話 "Where No Man Has Gone Before" 「光るめだま」の際にハンターの都合がつかず、船長はシャトナー演ずるカークに変更されました。2人の前、ジーン・ロッデンベリーは「シー・ハント 潜水王ネルソン」(1958〜61) のロイド・ブリッジスも候補に考えていました。TNG第70話 "The Most Toys" 「究極のコレクション」に登場するシャトルは、パイクの名前がついています。この映像は新たに撮影したものではなく、2年前にパイロット版として製作されお蔵入りになった "The Cage" の大部分を使用しています。"The Cage" 自体は、ずっと後になってから 2種類の形で公開されました。微妙にエンタープライズのモデルも異なっています。ノヴェライズ小説版 (邦訳はハヤカワ文庫「宇宙大作戦 暗闇の悪魔」収録 『実験動物園』) では複雑な二部構成を避け、実質的に "The Cage" だけの内容となっています。声:中田浩二 (DVD・完全版ビデオ補完も継続) ※34: 眉毛などメイクが異なっています ※35: ジョゼ (ジョー)・タイラー Jose (Joe) Tyler (ピーター・デュリア Peter Duryea) 名前は言及されていません。声:DVD・完全版ビデオ補完では古田信幸、DS9 ダマール、VOY ホーガンなど ※36: Number One (M・リー・ヒューデック M. Leigh Hudec =メイジェル・バレット (Majel Barrett)。TOS第7話 "The Naked Time" 「魔の宇宙病」などのサブレギュラー、クリスチン・チャペル看護婦 (Nurse Christine Chapel)、TNG第11話 "Haven" 「夢の人」、DS9第17話 "The Forsaken" 「機械じかけの命」などのサブレギュラー、ラクサナ・トロイ大使 (Ambassador Lwaxana Troi)、TOS/TNG/DS9/VOY 全話 (映画も含む) に渡る歴代エンタープライズ/ディファイアント/ヴォイジャーなどの連邦コンピューター音声役) ナンバー・ワンは副長 (First Officer) を表す語で、TNG でもピカードがライカーを呼ぶ時に使っています。本当の名前は不明。当初はレギュラーの予定でしたがネットワークの要請により、スポックが「格上げ」となりました。副長以上の女性が登場するのは、映画 ST4 "The Voyage Home" 「故郷への長い道」の U.S.S.サラトガ艦長を待たねばなりません。声:翠潤子 (翠準子)、DS9 2代目ラクサナ (!) など。DVD・完全版ビデオ補完では塩田朋子、STN ドナトラなど ※37: ガリソン下士官 C.P.O. Garrison (アダム・ローク Adam Roarke 1996年4月に死去) 名前・階級は言及されていません。ロークはもう一人、第一クルー First Crewman という役名でもクレジットされていますが、どこで区別されるのかは不明です。そのため本文では全てガリソンとしています。声:納谷六朗?、TOS スールー (代役。DVD・完全版ビデオ補完も含む)、TNG レミック、DS9 初代ウェイユン、VOY スールーなど ※38: S.S. Columbia 映画 TMP "The Motion Picture" 「スター・トレック」で U.S.S.コロンビアが言及。LD の解説書など、一部でヴァリアントとの混同が見られます (第2パイロット版 "Where No Man Has Gone Before" と勘違い?) ※39: Vega Colony ヴェガはこと座のアルファ星 (織り姫) ※40: ドクター・フィリップ・ボイス Dr. Phillip Boyce (ジョン・ホイト John Hoyt 1991年9月に死去) (DVD・完全版ビデオの) 吹き替えでは「ルイス」と聞こえます。名のフィリップ (フィル) はパイクが呼ぶシーンがありますが、訳出されていません。声:北村弘一 (DVD・完全版ビデオ補完も継続) ※41: ライジェル7号星 Rigel VII 恒星ライジェルは一般的には「リゲル」と呼ばれる、オリオン座ベータ星。これまで 12号星まで言及されたことがあります。ただし太陽から 700光年以上も離れているため、ENT第1話 "Broken Bow, Part I" 「夢への旅立ち(前編)」の 10号星を含め、全て同一星系とするには疑問も生じます (書籍 "Star Trek: Star Charts" では近隣の別の星をベータ・ライジェルと呼び、その星系としています)) ※42: 原語では「一人しかいない秘書 (下士官、yeoman)」と 2人が死んだ、と言っています ※43: 吹き替えでは「戦いになったのは私が彼らに捕らえられたからだよ」 ※44: カークの時代には 430名になっています ※45: Regulus 一般的には「レグルス」と呼ばれる、わし座アルファ星 (彦星)。これまで 3号星、5号星が言及 ※46: Orion ※47: 原語では「緑色をした動物女 (animal women) の奴隷」。DVD・完全版ビデオでは「奴隷」だけに修正されています |
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※48: 地質学者 Geologist (エド・マッデン Ed Madden TOS第5話 "The Enemy Within" 「二人のカーク」のフィッシャー地質学専門家 (Geological Technician Fisher) 役) 怪我をしていたのか、左首に湿布のような物が見えます ※49: Transpoter Chief Pitcairn (クレッグ・ホイト Clegg Hoyt 1967年10月に死去) 名前は言及されていません。隣にいる転送技師がメガネをかけていますが、操作するシーンになると外しています ※50: 設定が固まっていなかったんですね ※51: 生存者 Survivors (レナード・ミューディー Leonard Mudie 1965年4月に死去)、(アンソニー・ジョーキム Anthony Jochim 1978年4月に死去) ※52: "U.S.S." を分解して United Space Ship と言っています。現在では United Star Ship の略と考えるのが一般的なようです ※53: American Continent Institute ※54: Dr. Theodore Haskins (ジョン・ローマー Jon Lormer TOS第22話 "The Return of the Archons" 「ベータ・スリーの独裁者」のテイマー (Tamar)、第65話 "For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky" 「宇宙に漂う惑星型宇宙船」の老人 (Old Man) 役。1986年3月に死去) SF映画監督、光学効果創作の Byron Haskins ("The Cage" の製作補) にちなんでかもしれません。吹き替えでは「ドクター・ヘス」。声が聞き取りにくいせいか、LD の英語字幕でも "Hess" になっています。 ※55: この発言は本来 18年 (2236〜2254) の間にワープが発明されたことを意図したものだと思われますが、現在では 2063年となっています。もっともコロンビアがワープなしで旅していたとも考えにくいので、何らかの革新的な航法を指していると考えることもできます ※56: Vina (スーザン・オリヴァー Susan Oliver 1990年5月に死去) 声:池田昌子 (DVD・完全版ビデオ補完も継続) ※57: 飼育係 (長官、ザ・キーパー) The Keeper (メグ・ワイリー Meg Wyllie 2002年1月に死去) 前編ではセリフはありませんが、演じているのが女性に対して男性のヴィク・ペリンが声を担当しています (元々の "The Cage" ではマラチ・スローン。注釈※4 参照)。これは異星人らしさを出すためですが、吹き替えでは女性の高橋和枝さんです (DVD・完全版ビデオ補完も継続)。ある雑誌の特集で「エンサイクロペディアでは声がワイリーになっている事実誤認がある」と書いてありましたが、それ自体が誤認であり同書の "The Cage" の項目に誤りはありません (日米版ともに)。Keeper という呼び名に対しては、吹き替えでは後編で「飼育係」という訳が一度だけ明示的に使われています。この人物は他のタロス人には長官 (magistrate) と呼ばれています ※58: タロス人 Talosians (ジョージア・シュミット Georgia Schmidt 1997年8月に死去) 声:藤本譲 (DVD・完全版ビデオ補完も継続)、VOY ダ・ヴィンチ、旧ST6/STG スコットなど、(セレナ・サンディ Serena Sande) ※59: 原語では「亜空間モニター」 ※60: Comsol (Comsole) 吹き替えでは「宇宙艦隊司令官コムソル」 ※61: 原語では「ジム」と呼びかけています。この「船長」という部分は、完全版ビデオより DVD・LD の方がわずかに長いようです ※62: この心の声は、原語にはありません |
感想など
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後編![]() |