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エンタープライズ エピソードガイド
第11話「時を見つめる男」
Cold Front

dot

・イントロダクション
※1頭を固定され、ベッドの上にいるスリバン。「手術なんて話が違います!」
部屋に声が響く。「シリック※2、お前は任務に失敗し、クリンゴン帝国は無傷のままだ。こうなると覚悟していたはずだ。」
シリック:「お願いです、二度と失敗はいたしません。」 横で別のスリバンが作業している。
未来の人物※3は言う。「当然のこと。戻すには次の任務の成功が不可欠だ。」
シリック:「しかし、そのためにもパワーが。」
「今度の任務に特別な視力は必要ない。除去作業を続けろ。」
指示を受けたスリバンは、持っていた道具から細い棒を出した。それをシリックの目に近づける。


※1: このエピソードは、VOY パリス役ロバート・ダンカン・マクニールの監督作品です。ENT では初、VOY第153話 "Body and Soul" 「セブンになったドクター」に続いて 5話目となります (参考)

※2: Silik
(ジョン・フレック John Fleck) ENT第1・2話 "Broken Bow, Part I and II" 「夢への旅立ち(前)(後)」以来の登場。名前は初言及。声:楠見尚己

※3: ヒューマノイドの姿 Humanoid Figure
(ジェイムズ・ホラン James Horan) 同じく ENT "Broken Bow, Part I and II" 以来の登場。ノンクレジット。声:森田順平

・本編
エンタープライズ。
ターボリフトに乗るサトウ。
メイウェザーが追いつく。「待ってくれ! ホシ、夕べはどうしたんだ?」
サトウ:「早めにベッドに入っただけよ?」
「その方が正解だった。」
「夕べは何を?」
「『キラー・アンドロイドの夜※4』ってやつ。」
「ひどかったあ?」
「データベースには 5万本の映画があるってのに、最低の一本選んじゃった。」
「読書の方がましじゃない?」

2人はブリッジに入る。
メイウェザー:「大尉。」
リード:「やあ。映画は、面白かったかい?」
「…ああ…。」
笑うリード。「夕べの 2時間を返してくれって顔だな。」

船長用食堂で、パッドを読んでいるアーチャー。
食事を持ってクルーが入る。「おはようございます。」
アーチャー:「ああ、おはよう、ダニエルス※5。今朝はテイラー※6の番だろ。」
ダニエルス:「交代しました。まずかったですか?」
「いや、構わんよ?」
「コースを変更しましたね? 理由をおうかがいしても?」
「この近くに星が生まれる場所を見つけてね? さまざまな船が集まっているんだ。ちょいと挨拶しようと思ってねえ。」
「そうですか。ジュースはいかがです?」
「もう結構。」
出て行くダニエルス。

エンタープライズは星間現象に近づく。
ブリッジに戻るアーチャー。「何かわかったか。」
メイウェザー:「船を 1隻見つけました。」
「見せてくれ。」
異星人船が映し出される。
トゥポル:「どうやら輸送船のようです。」
アーチャー:「呼びかけを。」
サトウ:「応答がありました。」
異星人が映る。『ご用ですかな?』
アーチャー:「私はアーチャー。宇宙船エンタープライズ※7の船長で、地球から来ました。ちょっと御挨拶をと思いましてね?」
『どうも、で用件は。』
「……特には。この星域は…初めてでして、他の種との出会いを大切にしているんです。」
『…ああ。』
「よろければ、お聞かせ願いたい。なぜここにおられるのか。」
『仕事です。信心深い客を巡礼の旅に連れて行くところで。アゴソリアの大フレア※8ですよ。』
「どこですって?」
『11年ごとに原始星の一つが、中性子爆発を起こすのです。巡礼者たちは皆、聖なる現象と信じてる。私には水素の塊としか思えんが。』
トゥポル:「その大爆発は、いつ始まるのですか?」
『明日です。』
アーチャー:「ご一緒してもいいですか?」
『時間の無駄ですよ?』
「ぜひ、船長と巡礼者たちを、我がエンタープライズ※7に御招待したいのですが。」
『都合を聞いてみましょう。私は遠慮します。』
「わかりました。船長…」
『フラドック。フラドック船長※9です。』 通信は終わった。
「…客が大勢来るかもしれないぞ? 早速シェフに連絡して、準備を。」

エンタープライズの右舷に、輸送船がドッキングした。
操作するタッカー。「完了です。」
ドアを開けると、たくさんの異星人がいた。
アーチャー:「皆さん、ようこそ。船長のジョナサン・アーチャーです。」 手を差し出す。「…初対面の方とは手を握り合うのが習慣なんです。地球の。」
握手する異星人。「私はプラ・マントゥース※10。皆さんもアゴソリアの復活の光に抱かれますように。」
アーチャー:「…どうも。」
マントゥース:「仲間の巡礼者たちです。この現象を観るために何光年もかけて…遥々やってまいりました。」
タッカー:「私は、機関主任のタッカー少佐、こちらは科学士官のトゥポル副司令官です。」
「記念にどうぞ、船長。」
受け取るアーチャー。「これは美しい。でも…何でしょうか?」
マントゥース:「時計です。宇宙の始まりからの時が刻まれています。」
別の巡礼者※11が瓶を差し出す。「ヴー・シンテール※12を。原始星が強烈な輝きを放つ時、伝統的に飲むお酒です。忘れがたい体験となるでしょう。」
タッカー:「ええ、効きそうだ。」
アーチャー:「ありがとうございます。ああ…快適に過ごしていただくことぐらいしかできませんが。」
マントゥース:「それで十分ですとも。」
「…シェフが食事を御用意しましたので、どうぞ。」
「アゴソリアの時は断食するのが決まりなんですが、今回は伝統を破っても…許されるでしょう。」
「…さあ。」
一番後ろを歩く巡礼者がいる。

食堂に集まった巡礼者たち。ダニエルスたちクルーもいる。
アーチャー:「4ヶ月と 3週間、プラス…」
トゥポル:「6日間。」
マントゥース:「短い間にかなりの距離を旅されましたね。」
タッカー:「ワープ5 を出せばかなり進みます。」
アーチャー:「我々は地球を出てからさまざまな体験をしてきましたが、この場所は…この旅のハイライトと言えますね。」
マントゥース:「私としても大変嬉しいことです。巡礼者には星が生まれる以上の意味がある場所だが、我々の聖典では、ここが宇宙の始まりなのです。」
タッカー:「大フレアが、ある…アグ…アガ…」
巡礼者:「アゴソリア。」
「アゴソリア。どうつながると?」
マントゥース:「大フレアは創造の繰り返しの証です。」
フロックス:「フーン、ヒンドゥーの教えと似ていますねえ。ヒンドゥー教徒は宇宙が輪廻転生の世界であると信じています。」
アーチャー:「ドクターが地球の宗教に詳しいとは、驚いたなあ。」
「まあね? 地球ではさまざまな宗教を熱心に学びましたから。チベットの僧院には 2週間滞在し、ラマ教の高僧から教典を学びました。それからミサにも。サンピエトロ大聖堂のね? ヴァルカンの領事館じゃ、タル・シャナール※13の見学を許されたんですよ?」
巡礼者:「ヴァルカン人は非常に霊的な種だとか。」
トゥポル:「我々は論理に従って行動し、明解さを追求しています。」
「船長には何か信念がおありで?」
アーチャー:「ええ、私はいつでも…偏見のない心を願っています。」
マントゥース:「大フレアを見た多くの人々が霊感を得ている。体験されるといい。」
「うーん。」

戻ってきたサトウに尋ねるメイウェザー。「客と話した?」
サトウ:「2人と、少しだけ。」
リード:「…どんな連中?」
「うーん…おとなしい。船内を見学中よ?」
メイウェザー:「船長直々に御案内か。」
リード:「兵器室だけは遠慮して欲しいな。」
サトウ:「大丈夫です、大尉。軍事機密を盗み出すようなタイプの人たちには見えませんでしたから。」
「それでも、未知の異星人だからな。戦略システムは立ち入り禁止だ。」 コンピューターの音に気づくリード。「また右舷ターゲットセンサーが切れた。」
「機関室を呼びますか?」
「いや、私が直す。すぐ戻るよ。…ブリッジを頼むぞ、少尉。」
うなずくメイウェザー。リードはブリッジを出て行った。
サトウ:「……席を替わらないの?」
メイウェザー:「え?」
「…あなたが指揮官よ?」
船長席を見るメイウェザー。「ああ…遠慮しとくよ…。」
サトウ:「…どんな座り心地なのかしら。」
「昇進後の、楽しみにするさ。」
「ふーん…。」
やはりメイウェザーは立ち上がり、席についた。「ああ…。」
サトウ:「似合うわよ?」
「何だか新鮮に見えるなあ。」 横にあるコンソールを出すメイウェザー。「指令一つで魚雷だって発射できる。」
その時、リードが戻ってきた。
立ち上がるメイウェザー。
リード:「持ち場に戻っていいかな?」
メイウェザー:「あ…すみません。」 操舵席についた。

巡礼者たちに説明するタッカー。「これは重量フィールド転移マニフォルド。いわゆる、『ワープリアクター』と呼ばれるものです。つまり、巨大なエンジンだと考えて頂ければいい。ですが、これは電気や化学燃料で動くのではなく、燃料は、反物質です。渦巻き状の光が見えますね。物質と、反物質が衝突する時、大きなエネルギーが生まれます。そしてそのエネルギーはあそこのコンジットを通って、船外にある 2本の大きなシリンダーへと導かれていくというわけです。」
巡礼者:「ナセルですねえ。」
「その通り。」
「亜空間転移フィールドを作り出すワープコイルがある。」
「…宇宙船の…エンジンについてなかなかお詳しいようですね。」
「ワープフィールドの理論家です。」
「ああ…では、あ…これで、基本は終わりです。ご質問は?」
別の異星人※14が尋ねる。「ダイリチウムマトリックスにおいて、陽電子フローはどう調整を?」
「鋭い。リアクターアセンブリの設計図をお見せしましょう。ご自分で確かめて下さい。皆さん、こちらにどうぞ。」
一番後ろにいた巡礼者の一人が、勝手に動き出した。
気づかずに話し続けるタッカー。「陽電子の流れを調整するために、磁気圧迫機を使っていて、浮遊粒子が逃げた場合、自動的にバックアップが対処します。」
巡礼者は何かを探しているようだ。周りをうかがって、ワープエンジンの一部を開ける。
タッカー:「訓練テストで一度、一瞬バックアップの方も機能せず、無数の陽電子が 3カ所のデッキの壁を通り抜け、船体に亀裂が入るところでした。」
ケーブルの一本を外し、また閉める巡礼者。
タッカー:「システムの再設計に 1月かかりましたが、以来すこぶる順調に動いています。」
巡礼者は一団の中に戻った。

輸送船の後を追うエンタープライズ。辺りの様子は荒れている。
サトウ:「フラドック船長から呼びかけです。」
メイウェザー:「天候についての警告かな。」
トゥポル:「スクリーンへ。」
フラドック:『センサーをプラズマライトニングに合わせた方がよろしいかと。』
「わかっています。」
『プラズマストームに入ったことは?』
「2度。」
『なら揺れは御存じだな? 迂回することをお勧めします。」
「わかりました。少尉。」
メイウェザー:「変更しました。」

医療室のカプセルから出てくる巡礼者。
コンピューターを示すフロックス。「ここが心臓で、肺、胃、2つ目の心臓。全器官です。このイメージ装置を使えば、遺伝的構造まで調べられます。ああ…おめでとう、完璧な健康体です。次は誰かな?」
突然、船が揺れた。
アーチャー:「ちょっと失礼?」 通信機を操作する。「アーチャーよりブリッジ。どうした。」

応えるトゥポル。「プラズマストームを避けて迂回したところです。乱気流の端に引っかかったのでしょう。」

マントゥースは言う。「この辺りじゃよくあることです。何の心配もいりませんよ。」
通信を終えるアーチャー。

また揺れた。
リード:「左舷船首を直撃。Cデッキと、サブセクション4 で、パワーダウン。後は無事だ。」
トゥポル:「少尉。」
メイウェザー:「ストームがこっちに向かってきます。避けるのは難しいですね。」
「…輸送船の行方は?」
「遥か先を進んでいます。上手く切り抜けた。」
だが揺れてしまう。

機関室にいる、先ほど工作をしていた巡礼者。
タッカーはエンジンに近づく。「インパルスリレーにパワーの波動を感知。システムを守るため、エネルギーの流れをどうリルートするか、お見せしましょう。」

激しい揺れに驚く巡礼者たち。
アーチャー:「申し訳ないが見学はしばらく中断です。ブリッジに戻ります。」 医療室を出て行く。

食堂にいたダニエルス。
揺れに反応するクルー。「何事だ?」
ダニエルスは外を見る。

中を進むエンタープライズ。また船体にプラズマが直撃した。
ブリッジに戻ってきたアーチャー。「報告。」
リード:「メインパワーを失いました。」
「トリップ。状況は。」

通信に応えるタッカー。「ワープマニフォルドをやられました。反物質カスケードが発生。ワープリアクターに届きます。」
爆発が起こった。
機関室の壁を伝い、次々に連鎖していく。
方向を変え、ワープエンジンに近づく。
だがエネルギーの流れは止まり、かすかな電流が流れただけだった。

ブリッジの明かりが復旧する。

ため息をつくタッカー。「何とか無事でした。カスケードは流れを停止。」

アーチャーは誉める。「よくやった。」

だがタッカーは言った。「…何もしてません。」
その様子を見ていた巡礼者。


※4: Night of the Killer Androids

※5: Daniels
(Matt Winston) 階級は乗組員で後に言及されますが、訳出されていません。声:津田英三

※6: Taylor

※7: 吹き替えでは「エンタープライズ

※8: Great Plume of Agosoria

※9: Captain Fraddock
(Michael O'Hagan) 種族名不明。声:北川勝博

※10: Prah Mantoos
(Joseph Hindy) 種族名不明。声:千田光男

※11: 名前は Sonsorra (Leonard Kelly-Young) ですが、言及されていません。種族名不明、マントゥースとも別の種族です。声:諸角憲一

※12: Voo-Sinteel

※13: Tal-Shanar

※14: N.D.異星人巡礼者 N.D. Alien Pilgrim
(Lamont D. Thompson)

歩きながら話すアーチャー。「お騒がせしました。」
マントゥース:「慣れていますよ。でも大した損害がなくて私も安心しました。」
「食堂から、大フレアを見学したいという巡礼者がいらしたら、また明日歓迎しますよ。」
「聞いておきます。」
「うん、では楽しんでくれ。」
フロックス:「ええ、もちろん。皆さんと一緒でワクワクする。」
「話を聞くのが待ち遠しいね?」
「お楽しみに。」
「ではまた明日。」
フロックスと巡礼者たちは、エアロックに入った。
通信が入る。『タッカーよりアーチャー船長。』
アーチャー:「いいぞ。」
タッカー:『機関室までおこし頂けませんか。』
「すぐ行く。」

入るアーチャー。「どうした、トリップ。」
タッカー:「これを見て下さい。」
「何だ。」
「…この、上ですよ。」 ワープエンジンの一部を開け、ケーブルを引っ張り出すタッカー。「コンジットが見えますね。」
「ああ。」
「反物質ジャンクション。このせいでカスケードがワープリアクターに行かなかった。」
「何が言いたい。」
「誰かがメイン反物質フィードから外したってことですよ。外されなければ、カスケードはそのままリアクターコアにつながり、船はアゴソリアの大フレアのように爆発するところでした。」
「…君の部下が?」
「全員に聞きましたが、外した者はいませんでした。」
「だが部下の中に、遠慮深いヒーローがいるとしか思えないな。もう一度聞いてみろ。船が救われたのはそのクルーのおかげだ。」
「絶対私の部下ではないと思います。そうなら言うはずだ。」

作戦室に呼ばれたフラドック。「全員に確認しました。」
タッカー:「ワープ理論家は?」
「違います。誰もコンジットには近づいていない。私がやったと言ったら…褒美がありますかな?」
アーチャー:「…ご苦労様でした。」
「ああ、『アゴソリアの復活』のせいかも。」
「誰かが、名乗り出たら是非知らせて下さい。」
「もちろんですとも。」
タッカーも続いて出て行く。
首を振り、ため息をつくアーチャー。

廊下を歩いていたアーチャーに、ダニエルスが近づく。「船長、お話があります。」
アーチャー:「悪いが、ほかの士官と話してくれ。今忙しいんだ。」
「大事な話で。」
「すまんな、ダニエルス。手一杯だ。」
「スリバンのことで。」
立ち止まるアーチャー。「何だって?」
ダニエルス:「私は巡礼者の一人が、スリバン人兵士だという確証をもっています。名前はシリック。船長が螺旋艦で闘った相手です。」
アーチャーは近づいた。「なぜ、螺旋艦でのことを知ってる。」
ダニエルス:「…二人だけでお話しした方がいいと思います。」
「作戦室へ。」
「私の部屋で話した方がよろしいかと。」
「何?」
「ぜひ、お願いいたします。」
ダニエルスについていくアーチャー。

部屋に入るダニエルス。「ああ、さあどうぞ。こちらへ。散らかっててすいません。ルームメイトが、カオス理論を先行してる影響で。」 ロッカーからケースを取り出す。
アーチャー:「…それは…。宇宙艦隊のものじゃないな。」
開けるダニエルス。「私は艦隊の一員ではありません。決して嫌なわけじゃないですよ。エンタープライズで過ごすようになってからは特に…」
アーチャー:「誰なんだ。…なぜ螺旋艦のことを知っている。」
「シリックのボスが誰か聞きましたか?」
「質問しているのは私の方だぞ。」
「…時間冷戦については聞いてますか?」
「…君は何を知ってる。」
「あなたよりはよく知ってると思います。」
「…艦隊の一員でないとしたら、君は何者だ。」
「私は別の組織のために働いています。シリックのような輩が、歴史を歪めないよう監視しているんです。」
「そんな組織聞いたことがない。」
「まだ存在してないから当然です。」
「……つまり君は…一種の、タイムトラベラーだと言いたいのかね?」
「そうとも言えます。…これで御納得いただけるかな?」
ダニエルスが機械を操作すると、部屋一面に映像が広がった。
さまざまな色をした図形が広がり、2人を包む。たくさんの線が見える。
ダニエルス:「我々はこのように出来事を監視します。時間観測所みたいなものです。…現実を超越しているとお感じで?」
見とれるアーチャー。「超越なんて。とてもそんな表現じゃ足りない。」
ダニエルス:「私が来たのはこの辺り、ちょうどそこです。今からおよそ 900年後。」
「君は人間か?」
「似たようなものです。」
「……未来人がシリックに指令を?」
「連中は遠くない未来から来ています。大体…この辺。彼らは肉体として過去に現れることはできませんが、情報を運ぶために不完全な形で現れます。」
「君は違う。」
「その後ついに完全な肉体化に成功しました。」
「危険だな。」
「タイムトラベルが開発された時、法律を作らなければ混乱すると気づき、その技術をもつ全ての種が、調査目的だけに使うことに合意しました。」
「だが違反者が出た。それが時間冷戦の真相ってことか。」
うなずくダニエルス。「ご覧下さい。これは 2769年の、人類学者の一団で、ギザにある大ピラミッドの建設を見守っています。彼らは時間協定※15で定められた、正しい基準に従って行動している。しかしこうした手順を、無視した連中がいます。」
アーチャー:「なぜ私に話した。」
画面を消すダニエルス。「エンタープライズの危機を救ったのはシリックです。」
アーチャー:「……奴は我々の船を救うためにやってきたのか? シリックがいなければ、船は破壊されていたと?」
「確かなことは言えません。私はただシリックがこの船に乗ったら、捕らえるよう命じられただけですから。彼は脅威だ。ぜひ捕獲に協力して頂きたい。」
「君は…900年の未来からやってきて、私に力を貸せと?」
「あのスリバン人は遺伝子的に強化されていて大抵のセンサーをかわしてしまうので、感知するのはまず無理です。」
「…わかってる。」
「シリックの追跡に役立つ特別装置があるのですが、船のセンサーグリッドにつなげると、より効果が上がります。そのためにメイン機関室と、船長の指令コードにアクセスしたい。私には 22世紀が、この冷戦の戦地だと信じる理由があります。ここでのことはこれ以降の何千年に影響を及ぼすでしょう。シリックのボスの正体と目的を見つけ出すことは、急務なのです。」
「…君の力になるとしても、私一人では無理だ。上級士官に知らせなければな。」
「仕方ありません。」
「……君は私の船を救ってくれた人物を、捕まえようとしている。…なのに君を信じろと?」
「船長はフワフワのスクランブルエッグがお好みだ。一度でも期待を裏切ったことがありますか?」

ヴー・シンテールを注ぐアーチャー。「ほんとにいらんのか?」
トゥポル:「ええ、結構です。…ヴァルカン科学理事会※16は、タイムトラベルの問題について詳細に学んできましたが、それが存在する証拠も、存在可能な証拠もつかめませんでした。」
「私は、サリンというスリバンからも聞いている。彼女も『時間冷戦』という言葉を使っていた。」
タッカー:「ダニエルスも同じ言葉を?」
「そうだ。」
トゥポル:「何の証明にもなりません。」
「スリバンの、遺伝工学はどうなんだ? フロックスはスリバンの能力を超えていると。」
「ですがそれは、未来人から与えられたということにはなりません。…ダニエルスが具体的な証拠を示すまでは、非常に疑わしいと思います。」
「しかし、彼がある装置のスイッチを押したら部屋が一変したんだ。」
タッカー:「私も確かに、ジリリアン船のホログラフ室で、ボートで海に浮かんでいましたよ。※17ダニエルスの言葉が本当なら、シリックは船を救ったことになる。そんな人物を捕まえるなんて。」
「時間冷戦が存在する可能性があるなら、ダニエルスの要求を無視できない。」
サトウ:『ブリッジよりアーチャー船長。』
「何だ、ホシ。」
『原始星に接近しています。それから、輸送船がドッキング許可を求めています。何人かが船長の申し出に応じて食堂から、見学したいと。』
「ドッキング作業を始めてくれ。私もすぐ行く。」 通信を切るアーチャー。「シリックが混じってるかもしれん。これ以上議論している暇はないんだ。ダニエルスを手伝ってくれ。」


※15: Temp (Temporal) Accord

※16: Vulcan Science Directorate

※17: ENT第5話 "Unexpected" 「予期せぬ侵入者」より

ターボリフトに乗ったタッカー。「異星人との遭遇は覚悟していたが…未来人に出会うとはな。…信じてないようだねえ。」
トゥポル:「ダニエルスが時間を行き来できるなら…面倒なことをせずに一日過去に戻って、シリックがこの船に乗るのを阻止すればいい。」
「それは第二案かも。」
「それとも全てでたらめか。」
「でもなぜそんな荒唐無稽な話を?」
「真の狙いを隠しているのかもしれない。」
「科学者は柔軟な心をもってるんだろ?」
「柔軟な心をもち続けることと、自分勝手に話を鵜呑みにするのは別のことです。」 先に降りるトゥポル。
「ったく、どういう意味だよ。」

食堂に来たアーチャー。
巡礼者たちがいる。
フロックス:「ロジャー・ドゥラナ・トワー・ティナン、船長! アゴソリアの伝統的朝の挨拶です。意味は、『復活の光があなたを照らしますように。』 フフン…」
アーチャー:「楽しんでいるようだな。」
「ええ、面白いですよ。カーナ・サー※18による儀式の祈りを 4時間捧げてから、身体を清めるために考案されたという運動をしましたよ。足の筋肉が痛くなったが、それだけの価値はありました。」 笑うフロックス。
「何人参加したんだ。」
「11人だと思います、あとは輸送船で見学したいそうで。」
「つまり…向こうには、6人か。」
「確認はしていませんがそんなものでしょう。」
「途中で部屋を出た者は、いたか。」
「どういう意味です?」
「全員儀式に出たのか。」
「恐らく、ですがみんなずっと目を閉じていましたからねえ。何か問題でも?」
「…いや、ちょっと気になってね。」 フードを被っている一人に近づこうとしたアーチャー。
「心配しすぎですよ。」
「長い夜だった。いい体験をしたな。楽しんでくれ。」 アーチャーは出て行った。
「…もちろん。」

ワープエンジンで作業するダニエルス。「この装置は強いパワーを吸収するので、更に 20メガワット流して下さい。」
トゥポル:「少佐?」
タッカー:「心配ないさ。ほんとに木星ステーションの機関士は、君の兄弟じゃないのかい?」
ダニエルス:「私に兄弟はいません。」
「それに、育ったのはイリノイじゃないの?」
「確かにイリノイから来ましたが、少佐がよく知る場所とは違う。」
「900年後も地球があって安心したよ。」
「地球の定義にもよりますが。」
「何だって?」
「そろそろ始めましょう。バイオメトリックパラメーターをダウンロードできます。」
「ああ…。」
小型装置を置くダニエルス。
タッカー:「これは…」
ダニエルス:「非常に繊細な物。」
タッカーは勝手に装置を手に取り、作動させた。空中に図が表示される。
ダニエルス:「触らないで下さい。」 表示を切る。
タッカー:「あ、あ…ところで、機関室でみんなで賭けをしててねえ。毎日船がどれだけ進むか予測してるんだ。明日の距離について、ヒントを頂くのは無理かな?」 笑う。
「明日のことは近すぎて、観測できません。」
トゥポル:「パワーリレーの一つがオフラインです。」
タッカー:「プラズマストームで損傷を受けたんだろ?」 船内図で確認する。「J-37。隔壁の、3メートル奥だ。」
ダニエルス:「…お任せを。」 機械を手に装着した。「J-37 ですね?」
うなずくタッカー。
ダニエルスは機械を作動させ、そのまま壁の中へ消えた。
顔を見合わせるトゥポルとタッカー。
戻ってきたダニエルス。機械を止める。「直りました。」

ポートスが吠えている。
部屋に入るアーチャー。「よーしよし、ポートス。朝ご飯が遅れて悪かった。そんな目で見るな。許してくれよ。私だって食いっぱぐれた。」
まだ吠えているポートス。
アーチャー:「どうしたんだ? チーズはやらんぞ?」
出された食事を食べようともせずに、ポートスは一方が気になるようだ。
その方向には、何もない。
部屋に置かれたローブに気づいたアーチャーは、すぐに通信機に手を伸ばそうとした。だが声が響く。「助けを呼ぶつもりなら、やめておくことだ。」 何も見えなかったところから、シリックが姿を見せた。「君の敵は私じゃないよ、ジョン。」
アーチャー:「ここで何をしてる。」
「お礼を言いたいんじゃないかと思ってね? 私は船を救った。頼みぐらい聞いてくれてもいいだろう。私を捜し出そうとしている奴がいる。正体を知りたい。」
「一体何の話だ。」
「タキオン放射を感知した。君らはタキオンを放射する装置はもっていない。私を捜しているのは誰だ。」
「知らんな。」
「フン…わかってるさ。連中から吹き込まれたんだろう。自分たちは歴史を守る尊い努力をしているとか、大時間協定。そんなの作り話さ、ジョン。全てでたらめだ。君に接触してきた奴らは、別の組織のために働いている。連中は歴史を守るためではなく、変えるために来たのさ。エンタープライズを破壊しようとした反物質カスケードは、一体誰の責任だと思っている。奴らさ。それを阻止するのが私の任務だ。」
「なぜ彼を阻止したい。この前は私を殺そうとしたじゃないか。」
「船を救ったのは、そう指示されたからだ。」
「誰に。エンタープライズと、時間戦争と、どう関係ある。」
「私はそうした情報には関知していないが、これだけは言える。私を捜している奴は君のクルーにとって危険な人物だ。任務を続行したいと考えているなら、力を貸してくれ。」
通信が入る。『トゥポルよりアーチャー船長。』
シリックは銃を取りだした。応答するように指示する。
応えるアーチャー。「どうした。」
トゥポル:『修正が完了しました。』
「…そうか。2、3分でそっちに行く。」
『ミスター・ダニエルスがすぐに始めたがっています。』
「…すぐ行くから待っててくれ。以上。」
シリック:「助かったよ、ジョン。」 発砲する。
倒れるアーチャー。ポートスは吠える。
シリックは出て行った。
アーチャーに近寄るポートス。

原始星の活動が激しくなってきた。
マントゥース:「いよいよです。」
フロックス:「大爆発までどのくらいです?」
「予測は難しいんです。大フレアは毎回違いますから。…よろしければドクターも御一緒に、『復活の祈り』を唱えませんか?」
「ああ…光栄です。」 腕を組むフロックス。「ゴラン・トニア・アゴソリア…あ…」
「ヨラヤ?」
「ヨラヤ・ユララン・ポルポロ・ゴスト。」
マントゥースたちも唱える。「ゴラン・トニア・アゴソリア。ヨラヤ・ユララン・ポルポロ・ゴスト。」
フロックス:「トントニア・タール・イタ・ドゥラ。」
「トントニア・タール・イタ・ドゥラ。」
「タヤナ・ムリータ。」
「タヤナ・ムリータ。」
喜ぶフロックス。

船内図が表示されている。
タッカー:「上手くいってるのか?」
ダニエルス:「はい。」
小型機械に反応がある。手にするダニエルス。
トゥポル:「どうした。」
「スリバンの生体反応です。デッキ内に潜んでいる。分離は無理ですが近くにいます。リード大尉を呼んで、Cデッキの封鎖を。彼が保安チームと来てくれれば、もう安心です。」
2階に空間の揺らぎが見えた。
タッカー:「何だろう。」
ダニエルスたちも見るが、もう見えない。
ダニエルス:「行って下さい。」
タッカー:「行けない。」
「早く! 助けを。急いで。」
シリックが姿を現した。
タッカー:「さっさと非難しろ! 全員外へ。」
出て行く機関部員たち。タッカーとトゥポルが最後に出る。
ダニエルスが振り向くと、シリックが立っていた。「あ!」
武器を向けるシリック。「22世紀が君の死に場所になることは告げられていたのかな?」
答えないダニエルス。
シリックは銃を撃った。
痛みに肩を押さえるダニエルス。その姿は揺らめいている。
笑いながら、もう一度発砲するシリック。
ダニエルスの身体は飛散し、消滅した。
その様子を見ていたタッカー。「まだ疑うのか。」 近くのコンピューターに寄る。「タッカーよりアーチャー船長。応答願います!」
調べるトゥポル。「部屋で倒れてます。」
タッカー:「タッカーよりドクター・フロックス。」
フロックス:『どうしました?』
「急いで船長の部屋に頼む。」
『了解。』
向かう 2人。


※18: Kaana-sah

アーチャーにハイポスプレーが打たれる。
目を覚ましたアーチャーは、痛みに声を上げた。
タッカー:「落ち着いて下さい。」
フロックス:「…ひどい頭痛は残りますが、すぐに回復します。粒子ビームで撃たれた。」
アーチャー:「シリックだった。今回は私を殺さないように、決めているようだ。」
タッカー:「ダニエルスに関しては寛大ではなかったようで。殺されました。」
「……お客は帰ったのか。」
トゥポル:「大爆発は始まったばかりです。」
シリックが着ていたローブをどけ、連絡するアーチャー。「アーチャーよりフラドック船長。」
フラドック:『フラドックだ。』
「ある乗客を捜しています。この 1時間でこちらから輸送船に戻った者は、いませんか。」
『いいえ?』
「確かですか。」
『ハッチが開けられた形跡は全くない。』
「どうも。以上。…リード大尉。」

ブリッジのリード。「何でしょう。」
アーチャー:『スリバン人が船内に潜んでいる。外につながる扉と出口のハッチは全てロックし、全デッキに保安チームを配置してくれ。』

リードは応えた。『了解。』
アーチャー:「ダニエルスのセンサーで奴を見つけられるか?」
タッカー:「見つけてみせます。」
「すぐ機関室へ。」
「了解。」
トゥポルに命じるアーチャー。「来てくれ。ご苦労、ドクター。」

ロッカーから、ダニエルスのケースを取り出すアーチャー。
それを開けるが、中の装置はない。
トゥポル:「船長。」
アーチャー:「消えてる。盗られた。」
「何がです?」
「未来の装置さ。ダニエルスはそれで、いろいろ見せてくれたんだ。これでますます、シリックに指令を出してる奴が有利になるな。」
サトウからの通信が入った。『ブリッジよりアーチャー船長。』
アーチャー:「何だ。」
『何者かが、送信のため通信システムを使いました。』
「どんな種類の通信だ。」
『暗号化されています。』

原始星の爆発が続く。
揺れがエンタープライズにも伝わる。
見入るマントゥースたち。

船内図を見るタッカー。
アーチャー:「どうだ?」
タッカー:「申し訳ありません。何が何だかさっぱりわかりません。これは、スリバンの生体反応を示してるようですが、確かじゃない。」

シリックは廊下にあるコンジットを開けた。
ダニエルスの装置を起動させる。
身体を変化させ、コンジットの中へ入っていった。

船内図の変化に気づくタッカー。「Bデッキ、サービスジャンクション 59。誰かが第2出発ベイに行くため、ロックアウトコードに侵入した。」
アーチャー:「マルコムに保安チームと現場へ行けと伝えろ。」
「船長! 私にいいアイデアがあります。」

調べていたリード。「ここをすり抜けたようです。コンジットを動かせますが、時間がかかりますねえ。」
アーチャーは手につけた、ダニエルスが使った装置を作動させた。
リード:「船長。」
コンジットに手を差し入れるアーチャー。突き抜けている。
リードからフェイズ銃を受け取った。「待ってろ。」
アーチャーはそのまま壁の中へと消えた。

シリックは物音に気づいた。後ろにアーチャーが立っている。
シリック:「賢いなあ。気をつけろ、ジョン。また反物質カスケードを起こしたら大事だぞ。もう誰も止めてくれない。」
アーチャー:「装置を下に置け。」
「私に譲った方が君のためだ。」
「我々を救いに来たというが、私には信じられない。その装置を持ち帰ったら、君は遺伝的にどう強化してもらえるのかな? 背中に目でもつけるか? 翼がもらえるのか?」
「随分皮肉っぽいな、ジョン。人間はもっと信頼できると思ってた。」
揺れる船内。
原始星の爆発で、エンタープライズは激しい衝撃を受ける。
2人は倒れた。シリックを見失うアーチャー。
上から飛びかかってきた。取っ組み合う中、腰につけていたシリックの銃が落ちる。
シリックはアーチャーを倒したが、銃を落としたことに気づいた。
倒れたまま、銃を向けるアーチャー。
だがシリックは上の通路へ逃げてしまう。

報告するメイウェザー。「船が接近中。シャトルポッドより小さいなあ。…スリバン船です。」

出発ベイの入り口へ来たシリック。
アーチャーも追いついた。「最後の警告だ、シリック。…装置を置け。」
シリック:「君は命の恩人の私を殺すというのかね。」
アーチャーはシリックの手に向けて、フェイズ銃を撃った。
装置が出発ベイの中に転がる。
シリック:「自分の未来を危険にさらすつもりか、ジョン!」 中へ入る。
アーチャーも続くが、シリックの姿はない。
突然、警報が鳴り響いた。
シャトルポッドが外へ出るための床が、二つに分かれる。
猛烈な勢いで、出発ベイ中の空気が吸い出されていく。
フェイズ銃を落とし、通路にぶら下がるアーチャー。
手につけていた装置も落としてしまい、吸い出されていく。
空気がなくなった。コンソールを操作していたシリックが姿を見せ、アーチャーを見上げる。
そしてシリックは、自ら穴へ飛び込んだ。
すぐに出発ベイの外に戻るアーチャー。部屋から空気が吹き出す。
やっとで空気のある場所に戻ったアーチャーは苦しむ。
宇宙空間を落ちていくシリック。スリバン・セルシップが近づく。
トゥポルの通信が入る。『ブリッジよりアーチャー船長。スリバン船がシリックを拾ってワープで消えました。追跡しますか?』
息を整えるアーチャー。「いや……放っておけ……。」

マントゥースにもらった時計を見ているアーチャー。「入れ。」
作戦室に来たトゥポル。「輸送船が出発しましたので、いつでもコースに戻れます。…使い方は?」
アーチャー:「聞きそびれた。……早速宇宙艦隊から事件の報告を求められた。何から手をつけていいやら。」
「お手伝いします。」
「うん。…朝一番で頼む。とにかく、今は…ぐっすり眠りたいんだ。」
「わかりました。」

ブリッジに戻るアーチャー。「リード大尉。ダニエルスのルームメイトに新しい部屋を割り当て、キャビン E-14 は封鎖。追って通知が出るまで立ち入り禁止だ。」
リード:「了解。」 向かった。
「謎も当分封印する。…コースに戻ってくれ、トラヴィス。」

ドアにロックをかけたリード。
ダニエルスの部屋には、もう誰もいない。



・感想
パイロット以来初めてとなる、スリバン&時空冷戦に絡んだ「本流」エピソードです。DS9 のレベルにまでは達していなくとも、サブレギュラーが描かれるのが好きなので期待はしていたのですが…。
VOY で描かれた 29世紀の宇宙艦隊以上に進んでいると思われる、31世紀のダニエルスの微妙な存在も良かったです。でも、大風呂敷を広げるだけ広げておいて、そのまま終わってしまった感が強く残りました。クライマックスが殴り合いと、CG での飛び降りだけですか。最後にアーチャーが追跡を命じないのも、理由が思い当たりません。
このエピソードの脚本を担当した 2人は、どちらも ENT で初めて ST に関わっており、そして以前は「7デイズ/時空大作戦」で何本か書いています。他意はありませんよ、ええ。


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