エピソード紹介 過去エピソード/第4シーズン (5)
ご注意
以下の内容には、本国での「エンタープライズ」エピソードに関するネタバレ・噂・未確認情報を含んでいます。全て放送前の情報を基にしたものなので、内容は必ずしも保証できません。各エピソードの解説情報は、下に行くほど古いものになります。
先の放送内容を知りたくない場合は絶対にご覧にならないことをおすすめします。
第86話 "Daedalus" 直訳題「ダイダロス」 | ||
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放送日 2005年1月14日 監督 David Straiton 脚本 Alan Brennert, Ken LaZebnik ゲスト エモリー・エリクソン (ビル・コッブス) Danica Erickson (レスリー・シルヴァ) バローズ少尉 (Noel Manzano) [01/09] クルーは転送装置の発明者である、エモリー・エリクソンを迎える。そのテクノロジーに対する大幅な改良をテストするため、一連の実験を実施する予定だ。だがエンタープライズが実験場に着くと、アーチャーは家族同然の旧友が嘘をついたことを知る。彼は何年も前に転送事故で失った息子を捜すために、船を使っているのだ。 [10/29] 転送機の発明者エモリー・エリクソンが、エンタープライズ上で危険な実験を行う。 [10/29] ・新たなスタートレックの正史が、シーズン4 第10話 "Daedalus" で確立される。転送機を発明した人物が初登場する。 ・名前はエモリー・エリクソンといい、このストーリーでエンタープライズに乗船する。彼が数十年前に生み出した転送技術への、抜本的な改良をテストするためだ。彼は「亜量子テレポーテーション」と呼んでおり、宇宙船を廃れさせるようになると信じている。だがストーリーが展開するにつれ、彼の訪問には単なる研究以上のものがあると判明する。 ・タイトルの "Daedalus" 「ダイダロス」は、ギリシャ神話の伝説的な発明家を直に指している。ラビリンスを建て、自分と息子のイカロスのために人工の翼を作った。イカロスの名前はエリクソンに関連づけて、比喩的に使われている。 ・エリクソンは 69歳のアフリカ系アメリカ人俳優、ビル・コッブスが演じる。30年以上に渡って、現在まで長い経歴を重ねてきた。「コットンクラブ」、「デモリションマン」、「ニュー・ジャック・シティ」、「ゴースト・オブ・ミシシッピー/暴かれた真相」、「ラストサマー2」、「すべてをあなたに」、「みんなのうた」といった映画に出演した。新アウターリミッツ、ソプラノズ〜哀愁のマフィア、ザ・ホワイトハウスなどの多数の TV番組にも登場した。TVシリーズの霊能者アザーズやThe Michael Richards Show ではレギュラーで、最近は「ドリュー・ケリー DE ショー!」で「トニー」というサブレギュラーを演じた。 ・エリクソンの娘 Danica も、"Daedalus" で重要キャラクターとなる。レスリー・シルヴァが演じる。シルヴァが演じた中には、SFケーブル番組 Odyssey 5 の「サラ・フォーブス」があった。この番組は Manny Coto がエンタープライズに加わる前、創作・製作を担当した。(彼女がこの番組で選ばれたのは、絶対に偶然だと思うが…) ・長く続いた大がかりで高額なエピソードの後、俳優とスタッフはよく「ボトルショー」と呼ばれるようなこの作品で少し休憩した。普通はストーリーのほとんどが建設済みセットだけに限定して行われることを意味する。そのため、この製作について報告するようなあまり込み入ったものはない。通常の 7日間の撮影スケジュールは、全て馴染みのある現場で使われた。ブリッジ、機関部、作戦室、廊下、クルー私室、食堂、船長用食堂、発着ベイ、兵器室、医療室だ。2日間は全て転送室で費やされた。 ・Ronald B. Moore と David Takemura 率いる映像効果班も、今回の事後製作では比較的易しいものとなるだろう。だがそれでも、あらゆる手段をもちいてエリクソンの実験を再現する必要がある。船内で予期せぬ結果がいくつか起こるものだ。 ・撮影の最終日は先週の 21日木曜で、Toolbox Productions が今後の DVD 特典用の短い映像のため、セットを再び訪れた。スコット・バクラ、リック・バーマン、ブラノン・ブラガ、監督 David Straiton、撮影監督 Marvin Rush、映像効果製作 Dan Curry とインタビューを行った。 ・この日は最良の日というわけにはならなかった。ハリウッドでの大規模な停電のため、その朝全てのパラマウント用地は完全に停止状態となった。(奇妙なことにその日の天気は晴れていたが、24時間前には大雨だった) スタッフはサウンドステージの裏にある発電機を起動させ、電力は 2時間後に現場に戻った。 ・先に述べたとおり、"Daedalus" は David Straiton 監督である。第1シーズンからのエンタープライズのベテランだ。前回は "Storm Front, Part II" を監督した。脚本は Alan Brennert と Ken LaZebnik により、スタッフに新たに加わった 2人である。これは両人にとって 2回目の脚本クレジットで、LaZebnik は今週金曜放送の "Borderland" を書き、Brennert は来週の "Cold Station 12" を書いた。 ・このエピソードは現在のところ、12月17日に UPN で放送予定。内容が未決定の再放送が、12月10日の枠に予定されている。 [10/23] 転送機の発明者エモリーを演じるのは、ビル・コッブス。テレビ「霊能者アザーズ」、「ドリュー・ケリー DE ショー!」、「ザ・ホワイトハウス」、「ザ・ソプラノズ」、映画「ボディガード」、「未来は今」、「エア・バディ/ダンクを決めろ!」、「大逆転」、「みんなのうた」などに出演。 [10/05] ・転送機の発明者が、第4シーズン 10話目で導入される。 ・現時点では "Daedalus" というタイトルで、このエピソードでは装置の製作者であるエモリー (Emory) がエンタープライズ NX-01 を訪れることになる。エモリーはジョナサン・アーチャーの父親、ヘンリー・アーチャーの友人であり同僚だった。物質エネルギー変換処理を用いて、単細胞の有機物を転送させることに成功し、歴史に名を残した。 ・しかしながら、装置の開発にはエモリーにとって非常に大きな個人的犠牲を払わずにはなしえなかった。彼の息子のクイン (Quinn) は、転送事故で死んだ。エモリー自身さえ、転送バッファの故障のせいでテストが失敗し、脊髄の一部が融合してしまっていた。こういった事故が起こっても、転送機の最大の可能性を引き出すという彼の意欲が衰えることはなかった。実際、事故のおかげで更に素晴らしいものを開発する弾みとなったようだった。 ・エンタープライズを訪れている最中、エモリーは長距離転送機の計画を明かす。NX-01 の装置は距離 20,000km しか到達できないからだ。転送信号を亜空間を通して送る計画を立て、さらに宇宙船が不要になる日を夢みる。乗客を惑星から惑星へと輸送するのに、転送機が仕事を代わりに行うのだ。 ・最近の Science Fiction Weekly とのインタビューで、エンタープライズ製作総指揮 Manny Coto は転送機の製作者を扱うエピソードを計画中だと話した。"The Ultimate Computer" 「恐怖のコンピューターM-5」でのデュートロニクスの発明者、リチャード・デイストロム博士と似たような手法でだ。「私が考えているアイデアがあります。私達はワープドライブの開発者、ゼフラム・コクレインは知っています。でも転送機を発明した人物は知りません。よく考えると、ワープドライブの発明と同じぐらい重要だと思います。それで旧シリーズのキャラクターでいえば、デイストロムのような人物についてのストーリーをやりたいと考えています。転送機を開発した者で、彼に関するストーリーです」 ・"Daedalus" は 2004年末に放送されると思われる。 |
視聴率 視聴率 1.9% (前話比 -0.2%)/占拠率 3% (速報) レビュー The Trek Nation Save Enterprise [5] Tail Slate [3/4] Monkee's Place [9/10] TrekWeb The Great Link [5/5] The Great Link (2) [4/5] Xenoclone Sci Fi Pulse Entil'zha [6/10] The Star Trek LCARS Episode Database Lower Decks [3/10] Television Without Pity |
第87話 "Observer Effect" 直訳題「観察者効果」 | ||
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放送日 2005年1月21日 監督 Mike Vejar 脚本 Judith Reeves-Stevens, Garfield Reeves-Stevens [01/15] サトウとトリップは、惑星を探検している最中に危険なウィルスに感染した。その後 2人の幽霊状異星人が様々なエンタープライズのクルーの身体を乗っ取り、差し迫った悲劇に対する人類の反応を観察する。異星人が観察するために秘密裏に身体を移動し続ける中、フロックスは病気の 2人の治療に尽力する。だが努力は無駄に終わり、アーチャーは難しい決断をしなければならない。他のクルーを、この迫り来る生物的危機から守るためだ。 [12/22] 病気を調査するために、エンタープライズのクルーを一時的に乗っ取る精神生命体は、オルガニア人 (TOS "Errand of Mercy" 「クリンゴン帝国の侵略」) [11/06] ・シーズン4 の製作は、今週 "Observer Effect" の完成をもって半分に到達した。今年の 22話中 11番目の作品で、2005年に放送予定の最初のエピソード。 ・Judith & Garfield Reeves-Stevens による脚本で、"Observer Effect" は製作価値としては完全に俳優の演技に頼った SF 物語である。多少古典的なスタートレック感性も含まれている。トリップ・タッカーとホシ・サトウは陰惨なウィルスをもったまま上陸任務から帰還し、そのウィルスは不治のものらしく、他のクルーに簡単に感染する可能性がある。一方、アーチャーたちには気づかれぬまま、不定形異星人が士官の身体を支配していた。ウィルスの脅威に対する地球人の反応を観察・判断するためだ。異星人はクルーの全員でないにしても、死ぬ者はいるだろうと思い込んでいた (どうやら予防接種は未来でも間に合っていないらしい)。 ・これは「ボトルショー」と考えられる、連続した 2話目だ ("Daedalus" に続く)。ストーリーは完全に建設済み船内セットで起こるためだ。この話は実際、ゲスト俳優さえいない (シーズンあたり一話は含まれる傾向にある。"Shuttlepod One" 「引き裂かれたクルー」、"Dead Stop" 「謎の自律浮遊基地」、"Doctor's Orders" といった具合だ)。前回の製作リポートで触れたとおり、ボトルショーによってスタッフと予算に休息が与えられる場合がある。だが脚本家は、完全にキャラクターに重点を置き、より主要キャストに注視したストーリーを提出することを強いられる。今回の場合、俳優 7人全員が重要な役割をもつ。 ・番組リーダー Manny Coto による、今シーズンはエンタープライズを初代スタートレックとつなげるようにするという指令を踏まえて、今回 NX-01 は不定形生命 (カーク船長の時代には、実質的にあらゆる場所にいるようだ) と 2度目の遭遇を果たす。"The Crossing" 「光の意志」同様、俳優は次々と生命体の個性を担当する。だが今回は、特定の考え方をもった 2つの異なるキャラクターがいる。二人組のクルーから別に移るため、俳優と監督の Mike Vejar にとっては挑戦となった。個性を一貫したものにするためである。 ・主要撮影は 10月22日金曜に始まり、今週の月曜まで通常の 7日間が費やされた。撮影のほとんどは医療室や汚染除去室で行われ、そこでタッカーとサトウが隔離される。シャトルポッドの場面が一つあり、さらにエアロック、廊下、ターボリフト、食堂、ブリッジのシーンがある。補助医療ラボの新規セットが、このエピソードのために造られた。数多くの追加医療プロップが医療室に持ち込まれ、22世紀の除細動器もある。メーキャップ担当者はリンダ・パクとコナー・トリニアーに、異なったシーンで 3段階の病状を施した。スコット・バクラとジョン・ビリングズレーは、ある医療室のシーンで EV スーツを着用し、そこでは事態が非常に深刻になっている。 ・ボトルショーを行うもう一つの理由は、映像効果班に対してこれまでのエピソードの要求を仕上げるため、多少の休息を与えるためだ。今回のスケジュール中、Dan Curry は近くのサウンドステージで "The Forge" (2週後に放送) 用に即席撮影を行うため、監督した。ジョリーン・ブラロックは、グリーンスクリーンを使う一シーンのために主要班から借り出された。だがほとんどは代役と手専用の代役だけが、デジタル効果が関係する挿入シーンのために必要とされた。 ・これは Reeves-Stevens 夫妻の 2番目の脚本で、二人はエンタープライズのスタッフに今年加わった著名な ST 作家だ。"The Forge" が最初だった。新スタートレック以来全ての ST で何度も担当した Vejar は、前回 "Cold Station 12" を監督し、今週金曜に放送される。 ・"Observer Effect" は現在のところ 2005年1月7日に放送予定 (クリスマスイブと大晦日には再放送で、内容は今のところ未定)。 |
視聴率 視聴率 1.6% (前話比 -0.3%)/占拠率 3% (速報) レビュー The Trek Nation The Star Trek LCARS Episode Database Sci Fi Universe [4/5] TrekWeb [8] Entil'zha [8/10] Xenoclone Monkee's Place [8.5/10] The Great Link [3/5] The Great Link (2) [5/5] Save Enterprise [8] Tail Slate [4/4] TrekPulse [17/5] Television Without Pity |
第88話 "Babel One" 直訳題「バベル1」 | ||
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放送日 2005年1月28日 監督 David Straiton 脚本 Michael Sussman, Andre Bormanis ゲスト シュラン (ジェフリー・コムズ) "Kir'Shara" 以来の登場 Gral (テラライト人) (リー・アレンバーグ TNG "Force of Nature" 「危険なワープ・エネルギー」のデイモン・プラク、"Bloodlines" 「怨讐の彼方に」のデイモン・ボーク、DS9 "The Nagus" 「宇宙商人フェレンギ星人」のグラル、VOY "Juggernaut" 「憎しみはコロナの果てに」のペルク役) ヴァルドア (ブライアン・トンプソン TNG "A Matter of Honor" 「錯綜した美学」のクラッグ、DS9 "Rules of Acquisition" 「フェレンギ星人の掟」のイングラトゥ、"To the Death" 「戦士の宿命」のトマントラックス、映画 "Star Trek: Generations" 「ジェネレーションズ」のクリンゴン人操舵士役) Nijil (J・マイケル・フリン TNG "The Hunted" 「恐怖の人間兵器」のザイナー、ENT "Fallen Hero" 「追放された者の祈り」のマザール人役人役) Talas (Molly Brink) "Proving Ground" 以来の登場 Naarg (Kevin Brief) [01/22] アーチャーとクルーは、議論好きなテラライト代表団を平和会議まで送る命令を受けた。青い肌のアンドリア人と一緒にだ。アーチャーたちは複雑で危険な状況に引きずり込まれていることに気づく。秘密裏にロミュラン船が、あちこちの船を攻撃し始めたのだ。エンタープライズも標的となっている。 [11/18] エンタープライズはテラライト人大使を乗せ、アンドリア人との和平会談のためにバベルへ向かう。その時、シュランからの救難信号を受信した。 [11/18] ・2話の単発「ボトル」ショーの後、スタートレック/エンタープライズの製作は再び新たな三部作エピソードの始まりへと突入する。アンドリア人、テラライト人、地球人が、正体を現そうとしない敵と相対することになる。ロミュランだ。 ・第一部は "Babel One" というタイトルで、初代シリーズで同じ言葉を含む "Journey to Babel" 「惑星オリオンの侵略」にちなんでいる。エンタープライズはテラライト人大使を、アンドリア領を通って中立惑星バベルへ護送する任務を与えられた。その惑星で地球の仲介者が、テラライト人とアンドリア人の激しい論争を解決させようとしている。旅はシュランからの救難信号によって中断される。シュランの戦艦 Kumari が、彼によればテラライト船によって破壊されたというのだ。別の攻撃が続いて起こり、相手はアンドリア船と思われる。このことでテラライト人とアンドリア人はいがみ合うが、視聴者は別の存在が実は攻撃の裏にいることがわかる。この出来事と次の 2話はロミュラン戦争の前兆として扱われる。正史によれば、数年以内に迫っている戦争である ("Balance of Terror" 「宇宙基地SOS」、"The Defector" 「亡命者」などによる)。 ・ジェフリー・コムズは「シュラン」役で今シーズン 2度目の復帰となり、今回は Molly Brink と一緒だ。彼女は前シーズンの "Proving Ground" で初登場した、アンドリア人女性 "Talas" 役。Kumari がデルフィック領域にいる頃から、シュランと Talas の恋愛関係が深まっていることがわかる。 ・他のゲスト俳優のほとんどは、長年にわたる STベテランである。ブライアン・トンプソンは何度も濃いメーキャップの役を演じ、"A Matter of Honor" 「錯綜した美学」の「クラッグ」と "Star Trek: Generations" 「ジェネレーションズ」の操舵士でクリンゴン人を 2回、その他 "To the Death" 「戦士の宿命」のジェムハダー「トマントラックス」、"Rules of Acquisition" 「フェレンギ星人の掟」のドサイ人「イングラトゥ」役だった。だが恐らく X-ファイルの恐ろしい「異星人賞金稼ぎ」役で最も有名だろう。今回トンプソンのメーキャップはそんなに濃いものではなく、「ヴァルドア」というロミュランを演じる。ヴァルドアは "Star Trek Nemesis" 「ネメシス/S.T.X」での、ドナトラ司令官のウォーバードの名前として覚えている方もいるだろう (この船が ST 歴史においてこのキャラクターだけにちなんで名づけられたかは、推定の域を出ない)。 ・J・マイケル・フリンは "Nijil" を演じ、このエピソードで重要なもう一人のロミュランである (正史追求主義者のために言っておくと、我々視聴者はロミュランを目にするが、残りのキャラクターはそうではないので安心して欲しい)。フリンは以前エンタープライズ "Fallen Hero" 「追放された者の祈り」で「マザール人役人」役だった。もっと前に TNG のエピソード "The Hunted" 「恐怖の人間兵器」でアンゴシア人「ザイナー」を演じた。 ・リー・アレンバーグはフェレンギ人を演じることが多いが、今回は "Gral" というテラライト人だ。奇妙な偶然だが (偶然だと保証する)、彼が演じた以前のキャラクターも "Gral" 「グラル」という名前で、"The Nagus" 「宇宙商人フェレンギ星人」でのフェレンギ人の一人だった。アレンバーグは "Force of Nature" 「危険なワープ・エネルギー」で「デイモン・プラク」、"Bloodlines" 「怨讐の彼方に」で「デイモン・ボーク」も、さらにヴォイジャーの "Juggernaut" 「憎しみはコロナの果てに」でマロン人「ペルク」を演じた。このエピソードで登場するもう一人のテラライト人 "Naarg" は、俳優一覧の中で唯一の新顔 Kevin Brief が演じる。 ・このシーズン4 エピソード 12 の 7日間に渡るスケジュールは、11月2日火曜に始まり、先週の水曜 10日まで続いた。最初の撮影シーンは、もう見慣れてきたアンドリア船ブリッジのセットが再度使われたが、今回は破損していた。煙、炎、火花によって、もはや脱出しなければならない船の効果が表されており、コムズはそうするように命令を出す。彼のシーンは建設済みのエンタープライズのセットに続き、ブリッジ、司令室、クルー私室、廊下、会議室、船長用食堂、医療室が使われた。常に触角「人形師」 Paul Elliot がついて回った (John Fifer が Brink の人形師だった) ・コムズのアンドリア人メーキャップは怪我も含め、通常は装着するのに約3時間から 3.5時間かかる。そのため必要な招集時間は早い場合は午前5時になる。だが Brink のメーキャップは実際には多少複雑で、少なくとも最初の日 (スケジュールの 3日目) はそうだった。彼女とスタント代役の Bevin Kaye Franco は朝の 4:30 に現れ、まず顔と髪にメイクが施された。その後 2人は全身を青色に塗るため、「スプレー室」へ移動した。最初のシーンで、"Talas" が肌着姿で現れるのを撮影するためである (脚本では「機能的だがピッタリとした下着」と記してある)。全身メーキャップを取り除くのも同じくらい面倒な作業であるため、スタジオの役員用ジムにあるシャワー施設が使われた。"Borderland" での緑色のオリオン人と、同じことをやらなければならなかった。 ・アンドリア人女性たちはメーキャップと衣装に約4時間半、取るのに 2時間かかった。対して、テラライト人は面白い顔をつけるのに 3時間半、取るのは 1時間未満だった。ロミュランはこの作品では撮影の一日間しかおらず、メーキャップと髪をつけるのに 3時間、取り除くのに 1時間だった。 ・このエピソードのために建設された新規セットには、全ての問題を引き起こす謎の船の内部が多数あった。セット内のモニターには、マイケル・オクダの美術部門が創作したロミュラン語の図を表示することになったものもある。 ・このエピソードに登場したその他のスタント俳優には、Jermaine Soto、MACO 役としてレギュラーの Shawn Crowder、Dorenda Moore、スタント・アンドリア人の Kim Koski、マルコム・リードの代役 Clark Tucker がいた。 ・先週の水曜日は "Babel One" の 7日目でもあり、Dan Curry が "Awakening" (来週金曜に放送)、"Kir'Shara"、"Daedalus" 用の撮影を行うために第二班を監督した。映像効果と合成される。撮影の一つは、アーチャーとトゥパウが夕方のヴァルカン都市を見ている、肩越しのアングルだ。それと他の撮影も含めてスコット・バクラが第二班で演じたが、トゥパウには女優 Kara Zediker の代わりに代役が使われた (予算的な問題)。"Daedalus" で「クイン」を演じる俳優 Donovan Knowles は、その日ずっと演じることになった。仕事の中には、恐ろしい転送関連の効果に使うため、彼の CG レンダリングをスキャンされるものもあった。 ・"Babel One" は Mike Sussman と Andre Bormanis による脚本で、2人は何年もフランチャイズに関わってきたスタッフ脚本家であり、ST ファンでもある。今シーズンに限ると、Sussman は既に "Home"、先週の "The Augments"、"Kir'Shara" を書いた。Bormanis は前回 "Awakening" を担当した。Sussman と Bormanis は以前 "Hatchery" で協力した。 ・このエピソードは David Straiton 監督で、今シーズン "Storm Front, Part II" と "Daedalus" も指揮した。 ・"Babel One" は現在のところ 2005年1月28日に放送予定。 ・UPN は以前報告した 12月と 1月の放送予定を変更した。"Kir'Shara" を 12月3日に放送した後、4週続けて再放送がある (内容未定)。新年最初は 2005年1月7日の "Daedalus" になった。"Observer Effect" は続く 1月14日で、その後に未定の再放送が 1月21日に放送される。 [10/25] ・エピソードの初期案情報によれば、2話の初代エピソード "Journey to Babel" 「惑星オリオンの侵略」と、"Balance of Terror" 「宇宙基地SOS」を懐古させる内容を含んでいるらしい。 ・このエピソードでは、エンタープライズはテラライト代表団を受け入れる。宇宙艦隊と、地球議会連合 (United Earth Council) と呼ばれる組織が行う会議へ向かうためで、タイトルのように惑星バベル1 で行われる。"Gral" 大使の指示の下、アーチャーは直ちに伝統的手法で御客に良い印象を与え、テラライト人の一行のために歓迎会が開かれる。"Journey to Babel" のように、テーブル一杯の異星人料理が並べられ、地球人クルーと訪問者の間で緊張感が高まりつつある。テラライト人が室温を不快な高さまで上げるよう要求した際には、タッカーは堪忍袋の緒が切れそうになる。 ・アーチャーの我慢も限界に近づく。Gral が地球人はテラライト人とアンドリア人の争いを仲裁するほど信頼できるのか、公然と疑問にするためだ。Gral はアンドリア人が、地球をズィンディから救うのに必要不可欠だったことを挙げる。アーチャーは Gral に争いを解決する地球の中立的立場を保証し、その時点では Gral は満足する。 ・だが直後に船はアンドリア船の残骸に出くわし、シュランはテラライト人の仕業という。アーチャーはセンサーデータについて Gral と対峙し、この太った大使は反抗的にアンドリア船はテラライトのものより強力だと主張する。MACO はテラライト人の部屋の護衛をはじめ、Gral たち一行は地球人が彼らの敵であるアンドリア人の味方だと考える。 ・だが更に複雑なことに、"Balance of Terror" での敵が待っている。ロミュラン司令官「ヴァルドア (Valdore)」はロミュラン艦隊の「プライド」にかけ、損傷した船の修理を急がせていた (ロミュラン司令官役でマーク・レナードが出演した、その TOS エピソードと同じように)。ある程度の防御が確保できない場合、ヴァルドアは捕まるのを避けるために自爆する必要がある。だがすぐに、タッカーとリード (なぜかロミュラン船に乗っている) が船に破壊工作をしていることを知る。一方エンタープライズでは、シュラン自身が現れ緊張を更に高めていた。 [10/23] ・エンタープライズの今シーズン 12話目のエピソードは、初代スタートレックの作品 "Journey to Babel" 「惑星オリオンの侵略」へのオマージュとなる。 ・現時点で "Babel One" というタイトルのこのエピソードでは、地球はテラライト人とアンドリア人での争いの仲裁を申し出る。エンタープライズはテラライト代表団を送り届けねばならず、リーダーは太目の Gral 大使だ。バベル1 での和平交渉へ向かう。ジョナサン・アーチャーは新たな外交任務を上手くこなすが、クルー全員がテラライト人の御客たちの要求に対して、とても親切だというわけではない。批判とあら探しばかりされ、すぐにタッカーは腹を立てる。その上、部屋は地球人の適温より高く温める必要がある。 ・NX-01 はバベル1 へのアンドリア人の一行も運んでおり、船内での緊張を引き起こす。だがこの緊迫した空気は激化することになる。アーチャーはアンドリア当局から連絡を受け、最近船の一隻がテラライト人に破壊されたというのだ。Gral 大使は攻撃について何も知らないと否定し、アンドリア人がテラライト人のせいにするため、船のセンサー記録を偽造したかもしれないと言う。それでも、アンドリア人たちは故郷へ帰ることを求める。 ・Gral と側近の Naarg はその後、アーチャーはシュランとの友情があるため、真に公平な仲裁者ではないと被害妄想をもつようになる。2人は更に、船長はアンドリア人と共謀していると考え始める。アーチャーがテラライト人の部屋の前に保安部員を配置するよう命じたのも、緊張を和らげることにはならない。 ・テラライト人とアンドリア人が争えば、この状況は恒星間の調和という点で誰にとっても悩みの種となるだろう。だがすぐに第3の種族が登場する。ロミュランだ。 ・"Babel One" は 2005年初めに放送されるものと思われる。 [10/09] 今後予定されている 3話の連続ストーリーでは、グリーン大佐 (TOS "The Savage Curtain" 「未確認惑星の岩石人間」より)、アンドリア人、初登場のアンドリア人の一民族、テラライト人が関わる。 |
視聴率 視聴率 1.7% (前話比 +0.1%)/占拠率 3% (速報) レビュー The Trek Nation The Star Trek LCARS Episode Database Entil'zha [8/10] TrekWeb [9/10] Section 31 [B+] The Great Link [3/5] The Great Link (2) [4/5] Lower Decks [A-] Monkee's Place [9/10] Television Without Pity Tail Slate |
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