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ディープスペースナイン エピソードガイド
第139話「非情の捜査線」
Honor Among Thieves

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・イントロダクション
異星人の惑星。
薄暗い店の中には、様々な種族の異星人がいる。酒を飲み、カードゲームを楽しみ、麻薬を吸っている。ボリアンのウェイターが客にグラスを運ぶ。
カウンターには、宇宙艦隊の制服は着ていないオブライエンがいた。不精ひげを生やしている。後ろの席で話している 3人の男たちの会話を、盗み聞きしていた。
異星人の一人、フリース※1が言う。「レイマス※2は喜ばないだろうな。」
別の種族の仲間、クロール※3。「それで? どうする気だ。」
中央に座っているのは地球人のビルビー※4だ。「さあな。誰かやる気があるのか。」
クロール:「レイマスはお前に依頼したんだからな。」
「何とか考えるさ。」
フリース:「やばいぜ。」
「考えると言っただろ? 腹減ったな。」
「クリーラン※5料理にしよう。」
「いや、前に胸焼けしたんだ。」
「早く食い過ぎるからだよ。」
「腹が減ると、俺はどうしても…早食いになる。」
「その食い方じゃ、気をつけないと今に体悪くするぜ。」
「説教しても無駄だぜ。」 店に置いてある機械に触ろうとした客に、ビルビーは言った。「おい、通信ブース※6は使うんだ! 行け。」 クロールがブースに近づく。「ノザラ・サンド※7を注文してくれ。」
クロールは小さな装置の一つを首元のインターフェイスに装着し、もう一つを通信機につけた。空中で手を広げ、操作を始める。『コンピューター、起動。』
ビルビー:「ヴィロム・ソース※8余分につけるように言えよ。」
クロール:「この勘定はどこにツケる?」
「誰だって構わねえよ。俺たちでなきゃあな。」
笑うフリース。
ビルビー:「警察はどうだ。」
クロール:「いやあ、夕べ晩飯ツケたばかりだ。」
フリース:「衛生管理局は。口座コード知ってるか?」
「わかるよ、すぐにな。」
その様子を見ていたオブライエンは、袖に隠していた機械を作動させた。
すると通信ブース側から、電流がクロールに流れ出した。苦しむクロール。
クロールに近づくビルビー。「クロール!」
オブライエンはカウンターから離れた。「よせ! 触るな。細工されてる。」 通信ブースを操作し、電流を止める。解放されるクロール。
ビルビー:「大丈夫か? スパイクしやがった、昼飯代くらいでスパイクだ! この街はどうなってんだ!」
クロール:「見てくれよ! 焼き切れた。」 黒くなった装置を見せる。
もう一つを返すオブライエン。「やられたな。高いハードウェアなのに。」
フリース:「どうするつもりだ。」
ビルビー:「ハ、知らんよ。クロール、どうするんだ。」
クロール:「ああ…こんな高い機械、レイマスに代わりは頼めない。」
オブライエン:「おい、それちょっと俺に見せてくれないか。」
ビルビー:「お前直せるってのか。」
「…ことによっちゃあ。」
「ことによる?」
「いくら払ってくれるんだ?」
笑うビルビー。「…俺が誰か知ってるか?」
オブライエン:「いや。」
「知ってたら言えなかったろうな。」
「ハハ、それで? 誰なんだ?」
「お前名前何ていう。」
「コネリー※9。」
「そういや 2、3週間前からこのあたりをうろついてたな。ここでガラクタを直したりしてた。どう見ても…まともな暮らしをしてる奴とは思えん。まあいい、一つチャンスをやろう。」 クロールに命じる。「よこせ!」 オブライエンに渡した。「持って帰って、明日の朝…直して持って来い。ついでに磨いてなあ。」
「…明日の朝だな。」 オブライエンは店を出ていった。
笑うビルビー。

裏通りで一人の男、チャドウィック※10が待っている。
オブライエンがやってきた。「ビルビーに修理を頼まれた。」
チャドウィック:「驚いたな。オリオン・シンジケート※11とこんなに早く接触できるとは思ってなかった。どうやったんだ。」
「ハ、ただ食いしようとしたからスパイクしてやった。」
「怪しまれなかったか?」
「さあな。だが…きっかけを作らないと。早く終わらせて帰りたい。」
「…君があまり乗り気じゃなかったのは知っているよ。我々も、艦隊情報部以外の者に協力を求める事態は避けたかったが。」
「フン、だろうな。」
「シンジケートは送り込んだ捜査員を、先週また一人殺した。」
「去年から 5人目じゃないか。」
「だから向こうのスパイが誰なのかを君に探ってもらいたいんだ。そいつが誰かわかれば、君には直ちに引き上げてもらう。」
物音がした。その場を離れる 2人。
オブライエン:「それで…どう動けばいい?」
チャドウィック:「ビルビーはまず君のことを探るだろうな。君は運に見放され、ファリアス星※12へ流れ着いた修理人。そういうことになっている。シンジケートは腕のある人材を欲しがってるから、仕事の話があれば好都合だ。できる限り奴に近づけ。」
「わかった。」 歩き始めるオブライエン。
「オブライエン! 言っておくが、くれぐれも気をつけてくれ。危険な連中だ。もし正体がばれたら、殺される。」
「うん。」 オブライエンは去った。


※1: Flith
(ジョン・チャンドラー John Chandler) 種族名不明ですが、後に登場するレイマスや女性と似たメイクであることから、ファリアス人かもしれません。声:秋元羊介

※2: Raimus

※3: Krole
(カルロス・カラスコ Carlos Carrasco DS9第49話 "The House of Quark" 「クワークの結婚」のドゴール (D'Ghor)、第92話 "Shattered Mirror" 「鏡あわせのジェニファー」のクリンゴン士官、VOY第55話 "Fair Trade" 「密売人」のバラット (Bahrat) 役) 種族名不明。声:福田信昭

※4: Liam Bilby
(ニック・テイト Nick Tate TNG第83話 "Final Mission" 「ファイナル・ミッション 新たなる旅立ち」のダーゴ (Dirgo)、「スペース1999」のアラン・カーター宇宙飛行士役) ファーストネームは台本より。声:糸博

※5: Krellan (s)

※6: combooth

※7: nozala sandwich

※8: vilm sauce

※9: Connelly

※10: Chadwick
(Michael Harney) 声:大滝寛

※11: Orion Syndicate
恒星間犯罪組織。DS9第107話 "The Ascent" 「あの頂を目指せ」、第115話 "A Simple Investigation" 「オドーの恋」より

※12: Farius Prime
惑星。DS9第40話 "The Maquis, Part I" 「戦争回避(前編)」で言及

・本編
DS9。
オドーとクワークが、別々に司令室にやってきた。同時にしゃべり出す。
オドー:「少佐、すいませんが…」
クワーク:「少佐、邪魔して…」
互いに譲り合う。「どうぞ。」 「どうぞ。」
また同時にしゃべる。
オドー:「センサーの…」
クワーク:「自動消火…」
キラ:「わかった。オドーが先。次ね。」
オドー:「ふむ。機関部のクルーに、内部のセキュリティセンサーをチェックしてもらいたいんです。どういうわけか、最近アラームの誤作動が異常に多いもんですから。」
「できるだけ早く誰か行かせるように手配します。で、クワークは?」
クワーク:「うちのバーの自動消火システムがイカレちまってるんだ。火のついたカクテル出すぐらいで、システムが作動して火を消しちまう。」
「リストに入れとくわ。」
「頼むよ。燃えるカクテルってのは高いけど、人気があって儲かるんだよ。」
ベシアもやってきた。「失礼。少佐…」
キラ:「当てましょうか? 医療室に異常があるんでしょ?」
「何でわかったの?」
異常な音を立て、ターボリフトが到着した。ウォーフとダックスが乗っており、少し下がった位置で停止する。
ウォーフ:「ああ…少佐。ターボリフトに異常があるようだ。」
キラ:「見ればわかるわ。」
ダックス:「最近、細かい異常がやたら多くない?」
「オブライエンがいなくなると、いつもこう。」
ウォーフ:「チーフが留守でも、なぜ部下たちできちんとメンテナンスできないんだ?」
クワーク:「俺の間抜けな弟だろ?」
キラ:「機関部のクルーはできる限りのことをやってるわ。」
ダックス:「問題はチーフが連邦とカーデシアのテクノロジーを、どうやって共存させてるのか誰も知らないこと。」
クワーク:「とにかく何とかしてくれよ。これじゃ困るんだ!」

野球ボールを触っているシスコ。「悪いが、今チーフの居場所は明かせない。」
ベシア:「任務なのはわかってます。でも…こっちはどうなるんです。システム異常をいつまで我慢すればいいんですか!」
「ドクター。キラ少佐かウォーフ少佐が苦情を言いに来るんならわかるが、君とはねえ。君のやり方じゃない。」
「僕も時には、行動します。」
「さあ、それはどうかな。君がシステム異常の件じゃなくて、友人のオブライエンが心配できたんだろう? 安心できるような情報を聞きたくて。それはできない。だが一つだけ言えることがある。チーフは我々のクルーだ、自分の身を守ることはできる。」
「…その通りですね。その通りだ。」 ベシアは司令官室を出ていった。

ファリアス星。
店に戻ってきたオブライエン。カードゲームを楽しんでいるビルビーたちに近づく。
ビルビー:「直ったのか。」
包みから装置を取り出し、クロールに返すオブライエン。
クロール:「フィードバックは?」
ビルビー:「頭が痛くなるらしい。」
オブライエン:「フィードバックはしない。」
クロール:「つけてみればわかる。」 作動させ、驚いた表情を見せる。
「言っただろ?」
ビルビー:「…腕は確かなようだ。」 オブライエンに近づく。「俺が疑い深い男なら、疑問に思うねえ。ジナマイ通り※13に独りわびしく住んでいる男が、どうしてこんな複雑な機械をいとも簡単に…直せるのかねえ。」
フリース:「当然の疑問だなあ。」
オブライエン:「どうして住所を?」
ビルビー:「いろいろ知ってるさ。知られたくないこともな。一緒に来い。」
「どこへ行くんだ。」
「散歩だよ。」
ビルビーについていくオブライエン。

ファリアス星のビル。
ビルビーとオブライエンは部屋へ入った。
ビルビー:「座りな。気をつけろ。チェスター※14がそこは自分の椅子だって怒るぞ。」 部屋の中にネコがいる。笑うビルビー。「何も触るな。」
オブライエンは座った。「ああ…。」 チェスターはオブライエンを見つめているようだ。
ビルビーは銃を持ってきた。「…どうかしたか?」
オブライエン:「そっちこそ。」
「ここへ連れてきて、殺すと思ったか。ハハ、役に立ってくれる修理人をどうして殺す。お前みたいに小突き回されて生きてきた男は、悪い方にばかり考える。」
「まあ…不本意ながら運が悪いのに慣れっこになってるんでねえ。」
「ダヤス4号星※15ではきつかったろうなあ。2年も盗品を扱ってたんだろ?」
「盗品とは知らなかったんだ。いちいち聞くべきだったのかなあ。」
「ほんとのことは言わんだろうな。例えばこれもそうだ。雇い主にディスラプターを調達しろといわれたが、俺に売った男は壊れてると言ったか? 言わなかったねえ。ハ、見てみろ。」 投げ渡すビルビー。
ディスラプターを操作するオブライエン。「ああ。誘導コイルが焼き切れてる。」
ビルビー:「直せるのか?」
「ああ。」
「そいつぁありがたい。雇い主も喜んでくれるだろう。」
「クリンゴンの武器で、何をするつもりかな。」
「知らないね。レイマスにやれと言われたからやるだけだ。腹減ってっか?」
「ちょっと…。」
「ケーキでも食え。女房が送ってきた。」
「いやあ、いいよ。」
「遠慮するな。」
一切れ口にするオブライエン。「……うん。美味い。」
「女房が作ったんだ。」
だがビルビーが後ろを向くと、オブライエンは苦い顔をした。
写真立てを見せるビルビー。「これが女房と、子供たちだ。」
オブライエン:「うーん、可愛いねえ。どこにいるんだ?」
「ニューシドニー※16にいる。このファリアス星に呼び寄せたいんだが、こんな商売をしてちゃ、無理な話だ。お前、家族は?」
「いない。」
「作れよ。一番大事なもんだ。金は全部送ってる。レイマスにショバ代※17払って、後は全部女房いきだ。」
「ふーん、ショバ代って?」
「毎月収めてんのさ。そういう決まりだ。組織ではレイマスがボスだ。何の組織のことを言ってんのかわかってんだろ?」
「…大体は。」
「よし、クロールとフリースは…さっき会った男たちだが、俺の部下だ。」
「ラッキーだなあ。」
「このディスラプターを直せれば、お前だってラッキーだ。」
「そりゃ助かるよ。」
「いや、まだ約束したわけじゃないぞ。信用できるか見極めないとな。…もっと食えよ。」
「いやあ、いいよ。」
「腹減ってんだろ?」
「もう大丈夫だ。」
「どうしたんだ。女房のケーキは不味いか?」
「そうは言ってないよ。」
「はっきり答えろ。女房のケーキは不味かったか?」
「あ…正直言うとちょっと……パサついてるなあ。」
「その通りだ。ヘヘヘ…何て言ったらいいか迷っただろ。」
笑うオブライエン。
ビルビー:「クロールとフリースはこんな美味い物食ったことないって顔するんだ。」
オブライエン:「アハハ、ふむ。」
「こいつをどう思う? チェスター。正直者を見つけたようだ。今日はついてるな。」
オブライエンも微笑んだ。


※13: Jinami Street

※14: Chester

※15: Dayos IV
惑星。DS9第39話 "Blood Oath" 「血の誓い」で言及

※16: New Sydney

※17: fare
「上納金」とも訳されています

チャドウィックはオブライエンに部品を渡した。「頼まれた誘導コイルだ。クリンゴン大使からファリアスへの土産だよ。」
オブライエン:「フン、この星にクリンゴン大使が? ガウロンに嫌われてるんだな。」
「レイマスがディスラプターを欲しがるわけを知っているのか?」
「いや。ビルビーも知らないらしい。…なあ、ところで……妻に俺の無事を、知らせられないかな。」
「それは危険だ。悪いな。」
ため息をつくオブライエン。「行くよ。」

オブライエンはディスラプターをテーブルに置いた。ビルビーたちが確かめる。
クロール:「フリース。そっちに立ってみろ?」
フリース:「何で?」
「ほんとに直ってるのか確かめたい。」
「おもしれえな。」
ビルビー:「レイマスに連絡だ。ディスラプターを手に入れたと言え。よくやった。」
フリース:「ちょっと気になるんだが…部品はどこで手に入れたんだ? クリンゴンの部品は、そう出回っちゃいないがね。」
オブライエン:「ああ。ちょっとその…コネがあってね。」
「うーん、教えといてくれよ。そのうち、必要になるかもしれねえだろ?」
「人の商売に、首を突っ込むなよ。」
ビルビー:「いや、聞いておきたいな。コネはいつでも役に立つ。」
「言えない。」
「何で?」
「入手先は言わないって約束なんだ。」
「今のボスは俺だろ! どっちの言うことを聞くんだい!」
「それとこれとは話が違う。」
「部品をどこで手に入れた!」 オブライエンに突っかかるビルビー。
「……盗んだんだ。」
「盗んだ?」
「ああ。確か…ダガロ通り※18にある、倉庫からな。」
「なぜそう言わない。」
「…知らない方がいいと思ったんだよ。俺がサツに嗅ぎつけられた時にな。」
「俺を巻き込みたくないから嘘をついたって言うのか。」
「…ああ、悪かったよ。」
フリースたちに言うビルビー。「…おい、聞いたか。自分は捕まっても、俺を守ろうとしたんだ。お前たち 2人には、逆立ちしても思い浮かばないことだな。」 オブライエンに話す。「おい、お前もそろそろ…その薄汚いナリを、何とかしなきゃな。」

オブライエンは立派な服を着ている。
ビルビー:「こうでなくちゃな。コネリー、男前になったぜ。どう思う、クロール。」
クロール:「そんなもんだ。」
「お前はセンスがねえ。俺のひいきの仕立て屋に連れてったんだぞ。」
「あんたも、そんなもんだ。」
異星人※19が店へやってきた。「来たぜ。用があるんだって?」
ビルビー:「ああ、そうだ。」
「また何か出物を探してるのか?」
「だとしても、壊れたディスラプターを売りつけた奴からは、何も買うつもりはないね。」
「俺がそんなことしたか?」
「そう思いたいがな。」
「あのディスラプターはあんたに渡した時点ではちゃんと使えたんだ。その後にあったことは、俺は知らん。落としたりしなかったか?」
ビルビーはディスラプターを手に取った。「金を返してもらおう。」
大きく笑う異星人。「そりゃ無理な注文だ。ブツは渡したんだぞ。」
ビルビー:「はっきりさせよう。本当に…何の問題も、なかったんだな?」
「その通りだ。」
「俺が使い方を…知らなかっただけかな。」 ディスラプターを起動するビルビー。
「そうだろ、きっと。」
ビルビーは、異星人の足めがけて発射した。叫ぶ異星人。
ビルビー:「こりゃ驚いた。ちゃんと使える。」 設定を変える。
止めるオブライエン。「ビルビー!」
ビルビー:「使えねえディスラプターをレイマスに渡したら、俺はどうなっていたと思う。殺されてた。」
床に倒れたままの異星人。「金を返せってんなら、返すよ!」
ビルビー:「返す必要はないね。だが命を頂こう。」
発砲するビルビー。異星人は苦しみ、死亡した。
オブライエンはその様子を見つめていた。

夜の部屋で話しているビルビー。「俺を甘く見やがって。これも自分の身を守るためだ。…俺だって、まともとは思ってない。時々きっぱり足を洗いたいと思うよ。だがほかに何ができる。やり直せる年じゃない。それに文句も言えない。組織は思いもしなかったほど俺を引き立ててくれた。身内になって、受け入れられれば、何もかも思い通りになる。自分に力があればな。」
オブライエン:「用心深さとね。」
「ああ、そいつも大事だ。組織はそこら中にある。地球にもな。しかも…宇宙艦隊にまで入り込んでる。」
「…まさか艦隊まで?」
笑うビルビー。「そのまさかさ。それより明日なんだが、娘へのプレゼント取りに行くのを覚えといてくれ。もうすぐ誕生日なんだ。」
オブライエン:「ああ、いいよ。」
「会いに行きたいよ。行けるといいんだがな。」
「どうやって艦隊の人間を抱きこんだ?」
オブライエンにも酒を渡すビルビー。「俺じゃない、レイマスだ。なあ、一緒にニューシドニーへ行くか。家族に会わせてやる。」
オブライエン:「あんたがいいなら、ああ。…さっきの話だが…」
「何でそう知りたがるんだ。」
「いやあ、別に…ただ、艦隊の人間がそう簡単に裏切るかね。もしかしたらそいつ、二重スパイかもな。」
「二重スパイ? だとしたら秘密捜査員の名前を全部教えたりするかな? 心配ない。奴は大丈夫だ。レイマスが去年ライサ※20に遊びに行った時、会ったんだ。そいつはそこの天候管理システムの責任者だった。レイマスの奴ときたら、金をたっぷり積んで派手にさせたのが出会いさ。」
笑うオブライエン。「まあ、みんな金には弱いわけか。」
コンピューターの呼び出し音が鳴った。ビルビーがコンソールを操作する。「クロールだ。レイマスが来るらしい。」
オブライエン:「こんな真夜中に?」
「うん。」

落ち着かないビルビー。
レイマス※21たち、シンジケートのメンバーが店へ転送されてきた。ビルビーはオブライエンと一緒に前に立つ。
レイマス:「ビルビー。」
ビルビー:「レイマス。」
「お前に会わせたい人がいる。」
レイマスの後ろから出てきたのは、ヴォルタ人※22だった。「寝入りばなを起こしましたか?」
レイマス:「ビルビー…その男は?」
ビルビー:「最近使ってます。」
「ハ、見たことのない顔だな。ちゃんと調べたのか?」
「俺が認めてます。」
「…ならそれでいい。」
ヴォルタ人:「身元の確認がそれだけで終わりなんですか?」
「ビルビーが保証した。それで十分だ。」
「ふーん、まあいいでしょう。それで? 彼がビルビーですね。それなりに使えそうだ。」
「言ったでしょ?」
「…自分の目で確かめないとね。…ディスラプターを手に入れたんですね?」
ビルビー:「ええ。」
「もう一つやってもらいたいことがある。非常に重要なことです。」
「何でもやれます。」
「本当かな、ふむ。後ほど連絡します。」
レイマス:「…恥をかかせるな。」
ビルビー:「まさか。」
ヴォルタ人:「レイマス?」
レイマス:「家族によろしくな。」
レイマスたちは転送されていった。
ビルビー:「ああ。…命を救ってやったんだぞ。」
オブライエン:「そうらしい。」
「お前がヘマしたら、その時は俺が…責任を負わされる。」
「わかってるよ。」
「そうか。……よーし。」

裏通りで待っているチャドウィックに近づくオブライエン。
チャドウィック:「いいスーツだ。」
オブライエン:「ああ。ビルビーがくれた。」
「気前がいいな。」
「いつもだ。…スパイを突き止めたぞ。ライサで天候管理システムの責任者をしてた奴らしい。1年ぐらい前だ。」
「そこまでわかれば、後は簡単だな。」
「ああ…。」
「…どうかしたのか?」
「レイマスが、ある男を連れてきた。それが……ヴォルタだ。」
「……オリオン・シンジケートが、ドミニオンの下で…動いているというのか。」
「そう考えるのが筋だろ。」
「ああ、危険な臭いがする。」
「俺はもう帰れるのか?」
「奴らの動きを探ってくれ。」 歩いていくチャドウィック。
「そうじゃないかと思ったよ。」


※18: Degora Street

※19: Yint
(ブラッド・ブレイズデル Brad Blaisdell) 種族名不明。名前は言及されていません

※20: Risa
リゾート惑星。TNG第67話 "Captain's Holiday" 「大いなるホリディ」など

※21: Raimus
(Joseph Culp) 種族名不明 (ファリアス人?)。声:中村秀利

※22: Vorta
(リーランド・クルック Leland Crooke) 前話 "One Little Ship" に引き続き登場。今回クレジットでは Gelnon という名前にはなっていませんが、同一人物とみなしてよいと思われます。声:仲野裕

店の通信ブースを使っているクロール。「やったぞ。銀行のデータファイルにアクセスした。」
オブライエンが補佐している。「セキュリティシステムは 3段階になってる。」
クロール:「そうだ。」
「遮断マトリックスが全部のデータを保護してるようだ。あんた、暗号システムを回避してくれ。」
「そう簡単に言ってくれるな。」
「再起データループに注意しろ。バックフローに戻されたくないだろ。」 通信機の表示が次々と切り替わる。
「暗号システムは回避した。」
「マトリックスチェックだ。アクセスポイントを割り出せ。」
「スタンバイ。……OK!」
「データを転送してる。」
「もっと早く!」
「やってるよ。」
「これ以上マトリックスを開けておけない。」
フリース:「急げ!」
オブライエン:「やった! 脱出するんだ。急げ、追跡されるぞ。」
クロール:「だめだ、ロックアウトだ!」
「早く!」
ビルビー:「急げ!」
クロール:「ああ…。」 装置を外す。「脱出した!」
オブライエン:「やったな。」
フリース:「俺たちは、たった今…ボリアス銀行※23の金を手に入れた!」
ビルビー:「あそこに口座を開こうと思ってたのに。」
オブライエン:「別の銀行にした方がいい。」
「セキュリティのしっかりしたとこにな!」
みんな笑う。

ベッドの上に、派手な姿をした女性が座っている。
ビルビー:「どう思う?」
オブライエン:「いい娘だけど…」
「だけど?」
「その、そんな気になれない。」
「何が気に入らない。お前のために呼んだんだぞ。」
「ありがたいんだけど、でも…」
「でも何だ? …まさかお前、女がダメなのか?」
「彼女がいるんだ。」
「いつから?」
「…いやあ、2、3日前かな、1週間ぐらいかな。」
「よかったな、どうして言わなかった!」
「別に…浮かばなかった。」
笑うビルビー。女性に手を振る。「それもわかるがな、だが…あの娘に気まずい思いさせるのもな。行けよ。」
オブライエンは女性に近づいた。「その…いやあ、急に仕事の話ができちゃってね。今日はその…帰ってくれるかな。」 金を渡す。「また近いうちに呼ぶから。悪いね。すまなかったね。また、今度な。」
部屋を後にする女性。
ビルビーはグラスを持ってきた。「どんな娘だ。彼女ってのは。」
「名前は、その…キミコだ。」
「どこで会った。」
「花屋で働いてるんだ。フラワーアレンジしてる。」
「そのうち連れてこいよ。会ってみたいなあ。」
「連れてくるよ。」
「いい年だ。落ち着いて、所帯をもった方がいい。家族が一番大事だ。」
笑うオブライエン。「まだそんな付き合いじゃないよ。」
ビルビー:「3分話をさせろ。そしたら結婚していいタイプかどうかわかる。人を見る目はあるからな。本性を見抜ける。例えばお前も…初めて見た時から、もうお見通しだ。」
「そうか。」
「お前ほど孤独な奴は今まで見たことがない。こう思ったよ、この星に…一人も友達はいないなってね。ヘ、フリースとクロールは、お前をスパイだと思った。」
「ほんとか?」
「節穴なのさ。お前がデータポートを修理して持ってきた時、思ったね。一緒にでかい仕事やれるって。組織の階段を一段上がれるかもしれない。レイマスが推薦してくれてる。チャンスは逃したくない。全てが変わり始めてるんだ。お前が現れた時からだ。運を変えてくれた。」
「ハ、俺こそ変えてもらったよ。」
「面倒はみてやる。友達は大事だからな。友達は……家族と同じだ。それも一番大事な、家族とな。」 乾杯するビルビー。
「ふむ。」

待っているチャドウィック。「遅かったな。心配していたぞ。」
オブライエン:「悪い。」
「いいんだよ。ドミニオンのおかげで急がしいんだろう。」
「いやあ、そっちは動きがない。ビルビーについてただけだ。」
「報告するようなことは?」
「一緒に競馬に行った。…儲かったよ。」
笑うチャドウィック。「仕事を楽しんでるようでよかったよ。」
オブライエン:「奴に近づけと言っただろ? 呼ばれてついてっただけだ。」
「そうか、私もかつて潜入していた。」
「レイマスからかばってくれた。」
「相当気に入られてるようだなあ。」
「俺が抜けた後、ビルビーはどうなる。」
「そのことは考える必要はない。」
「組織に殺されるのか?」
「いいか、ビルビーが選んだ人生だ。何が起きようと、君に責任は全くない。それに、彼に運があればこちらが先に逮捕する。連邦の刑務所なら安全だろう。逮捕に十分な証拠を集めてくれ。」
「…わかった。」 歩いていくオブライエン。


※23: Bank of Bolias
ボリアスにある財政機関。DS9第136話 "Who Mourns for Morn?" 「モーンの遺産」より

ファリアス星の店。
ビルビーたちが笑いながらやってきた。
ボリアンのウェイターに声をかけるビルビー。「おはよう、グレイフ※24。」 だが店内の雰囲気に気づく。
テーブルに、レイマスとヴォルタ人がついていた。
ビルビー:「レイマス。来てるとは知らなかった。」
レイマス:「そのようだな。」
「何か、おごらせてくれ。グレイフ、みんなに濃いコーヒーを…」
「ビルビー。今はいい。飲み食いに来たんじゃない。」
ヴォルタ人:「どいつなんです? いや、言わないで。私が当ててみましょう。」 ビルビーたちの前に来る。「裏切り者は目を見れば…わかるといいますから。ほんとでしょうかね、ビルビー?」
ビルビー:「知りませんよ。」
フリースの目を見るヴォルタ人。
ビルビー:「レイマス、どういうことなんです。」
レイマス:「何だと思う?」
ヴォルタ人:「どれもこれも信用できない面構えだ。」 次はオブライエン。
ビルビー:「レイマス。」
レイマス:「黙ってろ。」
「でも…」
「黙れと言ったろ。」
最後にクロールの目を見るヴォルタ人。「奴だ。」 指差したのは、オブライエンだった。
フリース:「俺が最初からそう言ってただろう!」
レイマス:「フン。」
グレイフが銃を持って近づく。
ビルビー:「レイマス、正気じゃない。何の根拠があって言ってるんだ!」
グレイフは武器を撃った。だが撃たれたのはフリースだった。そのまま倒れる。
ヴォルタ人:「危うく見逃すとこでした。」
オブライエン:「何をやったんだ。」
レイマス:「こそこそサイドビジネスをやり、その分の上納金を納めなかったんだ。」
「ああ…。」
ビルビーに話すレイマス。「そいつをかばわなくてよかったな。でなきゃ一緒に転がってる。」
笑うビルビー。「…ああ。」
グレイフはフリースの遺体を運んでいった。
ヴォルタ人:「さて、一つ片付いたことですし、本題に入りましょうかあ?」
レイマス:「お前に、仕事を頼むかもしれないと言ってあったな。」
ビルビー:「何でも言ってくれ。」
ヴォルタ人:「うーん、何て従順な。ジェムハダーを思わせますね。」
レイマス:「ファリアスに来ているクリンゴン大使を、暗殺してもらいたいんだ。」
ビルビー:「わかった。」
ヴォルタ人:「お前が以前に調達した、ディスラプターを使ってです。」
オブライエン:「敵対する一族が殺したと思わせたいのか。」
ビルビー:「コネリー!」
ヴォルタ人:「その通りです。驚いた、利口ですねえ。政治の世界には詳しいんですか?」
オブライエン:「そうでもない。」
「それなら、少々教えてあげましょう。この大使は惑星連邦との同盟を解消し、クリンゴンの防衛に集中すべきであると、ずっと主張し続けています。ガウロン総裁は反対に、同盟を堅持すると譲らない。」
「んじゃガウロンが…暗殺を命じたように見せるのか?」
「まさしく。大使は殉教者となり、彼の主張が重みを増す。うまくすればクリンゴンは戦線を離脱し、ドミニオンの相手は惑星連邦だけになるかもしれません。」 笑うヴォルタ人。
「なるほどね。」
「わかってもらえたかな? 言うまでもなく、ドミニオンの存在を悟られないことが、非常に重要です。」
レイマス:「もしお前が捕まって尋問されても、彼には会ったこともない。」
ビルビー:「わかってる。」
笑うヴォルタ人。
レイマス:「頼りにしてるからな。」
ヴォルタ人:「ドミニオンとオリオン・シンジケートには共通点が多い。どちらも、組織を保つためには、忠誠心が第一です。」

オブライエンに尋ねるチャドウィック。「大使館の警備をどうやって突破しようというんだ。」
オブライエン:「そこをビルビーに頼まれた。パワーグリッドを数秒間妨害する方法を見つけた。彼らはバックアップの発電機が動き出す前に転送で侵入する。」
「いつ決行する。」
「今夜だ。」
「大使館に連絡して、自体に備えるよう言おう。」
「いや、言わないでくれ。クリンゴンがビルビーを捕まえたら、殺すに決まってる。」
「我々が感知することじゃないだろ。」
「殺されるとわかってて、はめるのか?」
「君は勘違いしている。犯罪を犯そうとしているのはビルビーたちで、我々じゃない。」
「代わりに、クリンゴンにやらせるだけじゃないか。」
「大使の暗殺計画があれば同盟国に警告する。私はやるべきことをやっているだけだ。その後のことは管轄外だ。もう一つ言えば、クリンゴンがレイマスとオリオン・シンジケートのメンバーをどう扱おうと同情はしない。」
「ああ、そうだろうな。」
「マイルズ。よく聞くんだ。…目的を見失ってるぞ。君は彼らに感情移入し始めている。この任務も潮時だ。」
「俺を降ろすのか?」
「次の輸送船で君を帰す。任務は終了だ。」
「ビルビー逮捕のための証拠集めじゃなかったのか! 連邦の刑務所へ送るといっただろ!」
「すまなかったな。だますつもりはなかったが、君が動揺するとは思わなかったんだ。仕方がない! ……行こう。帰れるんだぞ。」
歩き始めたチャドウィックを呼ぶオブライエン。「チャドウィック。」
振り向いたチャドウィックを、オブライエンは殴り倒した。その場を離れる。

飼いネコに餌を与えるビルビー。「チェスター、食べろ。」
食べ始めたチェスターをなでる。銃を準備するビルビー。
ドアチャイムが鳴った。「誰だ、一体。」
やってきたのは、オブライエンだ。
ビルビー:「見送りに来たのか?」
オブライエン:「話がある。」
「後でな。もう出るんだ。」
「行っちゃだめだ。」
「何言ってるんだ、お前。」
「いいから言う通りにしてくれ。行っちゃだめなんだ。」
「何でだ。」
「罠だ。」


※24: Graife
エキストラ

ビルビーに話すオブライエン。「聞いてくれ。クリンゴンはあんたたちの計画を知っている。」
ビルビー:「そりゃありえない。」
「俺がパワーグリッドにアクセスしたとき、トレースされたんだ。」
「そりゃ俺も見てたが、トレースは切ったはずだ。」
「こっちがそう思ってただけだ。」
「何を怖がってる。心配することはないさ。」
「のんきに構えてる場合じゃない! クリンゴンに捕まったら、どうなるかわかってるのか?」
「捕まりゃしないさ。」
「いや、捕まるんだ! 宇宙艦隊情報部が、暗殺計画を通報するぞ。」
「どうして漏れる。お前、奴らのスパイか?」 笑うビルビー。
オブライエンは何も言わない。
ビルビーの笑顔が消えた。
オブライエン:「…そうだと言ったらどうする?」
ビルビー:「面白い、引っかかったよ。一瞬お前がほんとに艦隊のスパイなんじゃないかと思ったよ。」 また笑う。
「そうなんだ。」
「…やめろ。もういい。引っかかった。それでいいだろ。」
「俺は宇宙艦隊のスパイなんだ。」
「やめろ! 聞きたくないといったろ、わからないのか! 聞きたくない。……どうしてここへ来た。何で言わなきゃならない。」
「黙って行かせられなかった。クリンゴンに殺されるぞ!」
「もう手遅れだ。わからないのか? お前をかばったのに…俺がどうなるかわかるだろ。」
「俺があんたをファリアスから逃がす。どこかに身を隠すんだ。」
「組織から逃げることなんてできないんだよ!」
「自首すればいい、連邦の刑務所なら安全だ。」
「家族がやられるんだよ! ……見せしめのためにな。……お前のことを知らずに、俺が死んだと思われれば、家族は無事だろう。」
「むざむざ殺されに行くのか?」
「…ほかに何ができる。……ヘヘ、俺が馬鹿だった。すっかりだまされた。お前が正直だなんて。チャンスに運が向いてきたと思いたかった。馬鹿だよな。…信じたかった。」
「こんなつもりじゃなかった。…狙いはあんたじゃない。シンジケートがどうやって艦隊と通じてたか、知りたかっただけなんだ。」
「俺はターゲットでもなかった。…俺みたいな小物じゃな。こんな死に方なんだろうと思ってた。利口ならお前を殺すだろう。…だが馬鹿だってことはもう、証明済みだしな。」
「ビルビー、すまない。」
笑うビルビー。「何の慰めにもならないな。それより面倒でなけりゃあ、チェスターの…引き取り手を見つけてくれ。」
オブライエンはうなずいた。
まだ餌を食べているチェスターをなでるビルビー。「いい子でな。」 そして、家族の写真を見つめた。
ビルビーは出ていく前に言った。「一つ聞いていいか。どこが故郷か知らないが、家族はいるのか。」
オブライエン:「…ああ。」
笑うビルビー。「そうか。家族が一番大事だ。」
ビルビーは部屋を後にした。独り残されるオブライエン。

DS9。
まだスーツを着たままのオブライエンが話している。「俺が正体を明かした時、あの顔は忘れられない。」
ベシア:「危険過ぎるよ。殺されてたかもしれないんだぞ。」
「そんな男じゃない。」
「僕が言えるのは、チャドウィックが報告書に全部書かないでくれて、運が良かったってことだな。」
「ジュリアン、そんなことはどうでもいいんだよ! ビルビーは俺を信じた。俺に命を預けたようなもんだ。俺が殺した。自分の手で引き金を引いたのと同じだ。」
「それは違うよ。わかってるだろ。やるべきことをやっただけだ。仕事をね。」
「それで自分をごまかせって?」
「それが事実だ。」
ため息をつき、座るオブライエン。
ベシア:「僕には答えは出せないけど、とにかく君が…無事帰ってくれてよかった。」 肩を叩き、オブライエンの部屋を出ていく。
椅子の上には、チェスターがいた。オブライエンに近づく。
オブライエンはチェスターをなで始めるのだった。



・感想
極秘スパイ任務に駆り出されてしまったオブライエン。これまでの「苦難シリーズ」とは違って自らその状況に入っているわけですが、それでもビルビーとの件で精神的に辛いことには変わりありません。
国家を超えた犯罪組織、金に目のくらむ地球人、ドミニオンとの密通 (ヴォルタ人を前回から引き継がせているのが上手い)、あえてビルビーの最期を描かないことなど、DS9 らしい描写が続きました。世界観に浸ってじっくり観るべきタイプのエピソードです。ネコのチェスターは今後も出るんでしょうね?


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