ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第67話「反乱」
Worst Case Scenario
イントロダクション
トレス※1が廊下で、辺りを確認するようにして歩き出した。チャコティがやって来て、どこへ行くのかと話しかける。ブリッジよと答えるトレスに、一緒に行こうという。いいけど、というトレス。最近どうだ、トゥヴォックにいびられてないかと尋ねるチャコティ。いつもと同じというトレスに、あいつと 70年間も一つ船の中で顔を付き合わせなくちゃならないなんて、頭が痛いねという。同じ気持ちのクルーは山ほどいるだろうな、マキの奴も艦隊の奴も、とチャコティは言った。2人はターボリフトに乗る。 ブリッジと指定するチャコティ。お前、どう思うと聞く。何がというトレスに、今俺が言ったことさ、クルーの大部分があの保安部長に不満を持ってるという。このことに関しては、たとえジェインウェイ艦長といえども否定できない事実だというチャコティ。そう思わないかと聞かれ、トレスは私をテストしてるのと聞き返す。ただお前の意見を聞いておきたいだけだというチャコティに、理由を尋ねる。お前は優秀だし、いいやつだ、傷つくのは見たくないというチャコティ。トレスはターボリフトを止め、何なの、はっきり言ってよと顔を向きあわせた。チャコティは、今ある計画を立てている、マキのクルー全員と宇宙艦隊のクルー 25名が賛同したという。この船で反乱を起こす気、と聞くトレス。チャコティはうなずき、その前にお前がどちらにつくか聞いておきたいと言った。 |
※1: このシーンで既に……。下の解説参照 |
あらすじ
ジェインウェイはルカーニ人のコロニーに向かうため、パリスと共にシャトルでヴォイジャーを離れた。そしてシャトルがワープに入ったのと同時に、チャコティは行動を起こす。トゥヴォックを撃ち、ブリッジにいる他のクルーもチャコティの仲間に攻撃される。抵抗しようとするキム。トレスはキムを撃ち、チャコティ側に加わった。ジョナスがチャコティに応援を求める。セスカやニーリックスも反乱軍の仲間だ。反乱に加わっていないクルーは貨物室に集められる。これから自分がリーダーになることを宣言するチャコティ。その時、パリスが現れトレスに何やってるのと尋ねた。トレスはホロノベルを楽しんでいたのだ。データベースから偶然見つけたものだが、作者は謎だった。 このプログラムは宇宙艦隊の保安部員を演じることになっている。パリスは報告する前に、結末を見てからだといって自分で始めた。トレスの時と同じようにストーリーが始まり、パリスは自ら反乱に加わることをチャコティに申し出る。しかし実際に行動が起こされる時、パリスはチャコティを裏切ろうとする。すぐに失敗して拘留され、そして貨物室に集められた。チャコティ側に再びつくことを申し出たが、結局信用されずに下っ端の仕事だけを与えられ、ストーリーは終わった。感想をトレスと話していると、ニーリックスもホロノベルのことを知っていた。トレスがドクターにうっかり話したらしい。既に噂はかなり広まっていた。パリスは今度は完全に反乱軍になりきってストーリーを進める。シャトルで戻ってきたジェインウェイがヴォイジャーを取り返そうとし、パリスは「劇中のパリス」とフェイザーを突き付け合う。だが、そこでプログラムが終わってしまった。それ以降のストーリーは書かれていないのだ。 作者を突き止めようとするが、どうやってもわからない。上級士官のミーティングで、ジェインウェイはホロノベルのことについて触れ、作者が誰なのか調べさせようとする。すると、トゥヴォックは自分が書いたのだと言った。マキのメンバーが乗船してきた当初に作った、不測の事態に備えるための訓練用のシミュレーションだった。その後艦隊とマキのメンバーがうまく協力するようになったため、途中でプログラムをやめて削除したはずが、トレスが見つけてしまったのだった。続きを書く気はないトゥヴォック。だが娯楽のためにジェインウェイは続きがあった方が良いと話し、パリスが志願した。トゥヴォックも原案者としてパリスに勝手な結論を作られたら困るといい、ホロデッキで共にプログラムすることになった。ストーリーパラメーターファイルを開く。その瞬間、転送機などのシステムが使えなくなり、トゥヴォックとパリスは拘留室にいた。セスカのホログラムが銃を持って立っていた。セスカがヴォイジャーを去る前、トゥヴォックのプログラムに変更を加えていたのだ。ホロデッキは封鎖され、安全装置も外された。 プログラムを終わらせることも、外部と通信することもできない。なるべくセスカのプログラムの筋に乗らないようにしても、安全装置を外されているためうまくいかない。セスカの書いたシナリオでは、ドクターも敵と化している。セスカがプログラムを書き直したように、ジェインウェイも更にプログラムを書き直すことにする。プラズマの炎に襲われるトゥヴォックたち。そこへ消化器が突然現れた。ジェインウェイたちのおかげだが、大きなストーリー変更はできない上にセスカのプログラムは次々に変更に対応してきていた。 2人を処刑しようとするセスカのホログラム。チャコティのアルゴリズムを変え、処刑を止めさせようとする。だが対応され、セスカがチャコティを撃った。まだ打つ手はあるというジェインウェイ。ホロデッキのヴォイジャーが大きく揺れた。ルカーニが応援にきたということにしたのだ。その隙にトゥヴォックたちはフェイザーライフルを奪うが、セスカはヴォイジャーを自爆モードにした。現実ではホロデッキが爆発することになる。トゥヴォックはフェイザーを殺傷にセットする。セスカは自分を殺したら自爆を解除できないといい、トゥヴォックはフェイザーを返した。自爆を解除し、セスカはフェイザーの引き金をひく。だがフェイザーは暴発してセスカ自らが死に、プログラムは終わった。トゥヴォックがセットしておいたのだ。新しいホロノベルのアイデアを次々に出すクルーたち。新しいのを書くとしても、もう身近な題材にはしないとトゥヴォックは言うのだった。 |
用語解説など
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名台詞
"Who wrote this stuff?" 「誰のシナリオだ?」 ──パリスがホロプログラムについて "...All I'm saying, is that there is room in every good story for a little bit of passion." 「…いいストーリーには、必ず情熱的な要素が入ってるもんなのよ。」 ──トレスがホロプログラムについて "Ah, there you are. I have several brilliant ideas for upcoming chapters of your holo-novel, as well as a list of revisions and dialogue changes that I believe will improve the earlier installments." "I don't believe this." "No thanks are necessary. In addition, I'm prepared to offer my expertise in the creation of holographic mise-en-scene..." 「ああ、ここにいたのか。ホロ・ノベルの続きでアイデアが浮かんだので知らせようと思ってな。それから、今までのところでセリフをこう変えたらどうかというのをリストアップしてみた。」 「そりゃご丁寧に。」 「いや礼は結構。ホログラムの演出に関しては、まあ私はいわばプロだからな。」 ──ドクターとパリス |
感想
階級章に注目してしまう癖のある私は、最初のシーンで「ミス?」と思ったのですが、ある意味ヒントだった訳ですね。ヴォイジャーではストーリーにあまり関係なくホロデッキシーンが出ることも多いのですが、今回はホロものとしては上位に来るエピソードだと思います。 |
第66話 "Displaced" 「消えてゆくクルー達」 | 第68話 "Scorpion, Part I" 「生命体8472(前編)」 |