ヴォイジャー 特別エピソードガイド
第110話「ボーグ暗黒フロンティア計画」(後)
Dark Frontier, Part II
イントロダクション
※1ボーグ・クイーンはセブンに話しかけた。 「お前は変わった。外部装甲も…視覚インプラントも。バラバラにされてしまい、彼らの好む姿に変えられてしまった。髪も…衣服も…だが中身は、まだ私のものだ。」 「ボーグも変わったらしい。再同化もせずこんな下らないおしゃべりとはなあ。」 「ユーモアのセンスも授けられたか。」 「元々備わっていたものだ。」 「一個人のような口ぶりだ。この 2年間、お前は強烈な経験をしたようだな。お前は稀有な存在だ。」 「あなたの完全性の足しになるだろうなあ。」 「そうだ。」 「そのためにヴォイジャーから引き離したのか。」 「最初からそのためにお前を送りこんだ。ヴォイジャーがお前を連れ去ったと思ったのか? それほど簡単に、お前を引き渡すと思うか。」 「説明しろ。」 「……疲れたであろう。再生に入る時間だ。アルコーヴを用意した、お前用だ。行け。考えを整理できる。お前の再生が完了したら話を続けよう。…従え。」 セブンは近くのアルコーヴに入り、目を閉じた。その様子を見守るクイーン。 |
※1: このエピソードは 1999年度エミー賞において、特殊映像効果賞を受賞しました。もとは 2時間エピソードなので、前編もまとめてです |
本編
第2貨物室で作業を行うクルー。チャコティが入り、ジェインウェイに報告する。「ボーグの痕跡はありません。完全に逃げられました。※2」 「スフィアは?」 「長距離センサーにも、亜空間測定にも全くかかってきません。どこまで行ったか検討もつかない。」 「第5型探査機※3で、トランスワープシグナルをスキャンさせて。」 「了解。」 セブンのアルコーヴを見ながらいうジェインウェイ。「どうして今、集合体に戻ったのかしら。」 「ずっとそのつもりだったんじゃ?」 「それなら今までいくらでもチャンスがあったはずよ。」 「ボーグ船に乗り込んだのは初めてです。『いつか裏切る。』 2年前集合体から救った時、彼女はそう言いました。」 「2日前に、ヴォイジャーが自分の集合体だと言ったのよ。」 作業を行っていたニーリックス。「艦長。残骸はほとんどチェックしましたけど、蒸発の前に溶解してポリトリニック合金を抽出したいんス。」 「ええ、そうして。」 「あと一つ確認したいんスが…セブンのアルコーヴのことで。30メガワットも電気を食うんスよね。」 ジェインウェイはアルコーヴを見た。 ニーリックス:「機能停止にしますか?」 「あのままにして。」 ニーリックスはうなずき、歩いていった。ジェインウェイを見るチャコティ。ジェインウェイも視線を返すが、また目を逸らした。 作戦室。モニターで数字の羅列を見ているジェインウェイ。「コンピューター、亜空間の揺らぎ全てをトランススペクトル分析にかけて。」 ドアチャイムが鳴る。「どうぞ。」 トゥヴォックが入る。「クルー一名が、お時間を頂きたいと申し出ています。今はお忙しいといったのですが…どうしても引き下がりません。」 「どんな問題にせよ、副長が代わりに処理し…」 トゥヴォックの後ろから、ナオミがひょいと姿を現した。パッドを持っている。 ジェインウェイは認めた。「いいわ、わかりました。聞きましょう。」 出ていくトゥヴォック。ナオミは言う。「提案があります。ご検討下さい。」 「提案?」 「セブン・オブ・ナインの救出作戦です。」 パッドを読むジェインウェイ。「あら。これを全部自分だけで考えたの?」 「はい、艦長。あの…長距離センサーをセブンの皮質インプラントの周波数に変えれば、探し出せるのでは?」 「デルタ宇宙域はとっても広いの。セブンは何千光年も向こうかもしれない。」 「それじゃ、メインディフレクターのパワーを回してセンサー領域を広げたら?」 笑うジェインウェイ。「機関室に出入りしすぎのようだわね。そう簡単にはいかないのよ。でもよくやった。姿勢は高く評価します。」 パッドを返すジェインウェイ。 ナオミは出ていく前に尋ねた。「艦長…。あきらめたりしませんよね?」 ジェインウェイは立ちあがり、ナオミの近くに寄った。「艦長として忘れちゃいけないことは 3つあるの。シャツはズボンの中、船が命……そしてクルーを決して見捨てないことよ。」 微笑むナオミ。 コンピューターの声が流れる。『トランススペクトル分析完了。』 ジェインウェイはその結果に見入った。「これ見て、ナオミ。何だと思う?」 「センサー記録?」 「この揺らぎには規則性がある。ボーグの通信シグナルね。全部第2貨物室に向けられてたんだわ。」 「ボーグがセブンに送ってたってこと?」 「どう見てもそうね。来て。」 部屋を出る 2人。 ボーグの複合施設。目の前にボーグがおり、こちらに手を伸ばしている。セブンの後頭部に小さな機械をつけていた。 クイーン:「目が覚めたか?」 「私の視覚皮質が…変えられている。」 「強化してやったのだ、ボーグ・テクノロジーで。人間の目でものを見過ぎた。」 小型の機械に触れるセブン。 クイーン:「神経処理補助装置だ。シナプス効率を増す設計になっている。」 「すぐ取り外せ。」 「矮小なままでいたいのか?」 「私は自分のままでいたいんだ。」 「怖がらなくていい。お前をドローンにする気はない。その個性を残しておくことが重要だからな。お前は堕落した。」 セブンの頬に手を触れる。「だが修復は簡単だ。」 「私を捕らえるために大きな犠牲を払った。なぜだ。」 「明らかではないか。お前は人類の同化を手伝うのだ。一度目は地球の同化に失敗した。彼らの抵抗の性質を理解しなければ、今度も成功しない※4。お前は我々の目となる。人間がよく見えるようにな。」 「再生している間に、私の記憶を同化したのだろう?」 「我々は一つだ。」 「私がもっている知識は全て得たはずだ。ほかに何を望む。」 「完全に個人の状態に戻ったボーグはこれまでお前だけだ。お前をその状態に留めておく。でなければ人間の視点を失うからな。ドローンは十分足りている。お前が欲しい。」 「断固抵抗するぞ。」 「わかっている。」 辺りが揺れた。セブン:「何なんだ。」 「この船は今からユニコンプレックス※5を離れる。グリッド 5-3-2 にコースを定めている。」 「そこへ行く目的を言え。」 「当然同化だ。我々が行く必要はないが、お前も久しぶりだろう。褒美とでも思うがいい。」 空中に惑星の図が現れた。「生命体10026※6。」 「現在の個体数は?」 「39万2千体だ。……同情しているようだな。人間の衝動だ。ボーグになることの意味を忘れたらしい。彼らは我々の一部となるのだ。」 ユニコンプレックスの中心部から、キューブでもスフィアでもない、クイーンの船※7が出発した。 |
※2: "We made a clean getaway." が「ゲートウェイは確保」と謎の訳になっていますが、ゲートウェイ (gateway) ではなく逃走 (getaway) です ※3: 第5級探査機 class-5 probe 偵察用探査機。VOY第108話 "Bliss" 「夢を食う謎のワームホール」など ※4: ボーグが過去に地球を侵攻したのは明らかに 2回あるはずですが、なぜか 1回ということになっています。1回目の TNG 第74・75話 "The Best of Both Worlds" 「浮遊機械都市ボーグ」はもちろん、2回目の映画第8作 "Star Trek: First Contact" 「ファースト・コンタクト」の宇宙暦は、このエピソードより 2年ほど前なのですが…。まとめて 1回とカウントしているんでしょうか? ※5: Unicomplex ※6: Species 10026 ※7: ボーグ・クイーンの船 Borg Queen's Ship 名称は (そのまんまですが) Star Trek: The Magazine 第21号によります。大きさはスフィアほどですが、八面体のような形状をしています |
『ボーグ観察ノート、補足。忙しい週だった。別のボーグ船が来て、5万人以上のドローンが送りこまれた。新顔の識別のため、危険な仕事を始めた。』 依然ボーグ・キューブと共に航行を続けるレイヴン。 レイヴンの船内で、ボーグを調べているエリン。「生命体6961※8。カタリアン※9ね。基礎構造はトリタニウム※10だわ。彼は戦術ドローンよ。」 ハンセン:「近距離トランシーバーを見てくれ。彼の以前の呼び名がわかる。」 「スリー・オブ・ファイブ。第3付属物のようね。…ユニマトリックス・ワンのだわ。」 驚くハンセン。「彼を詳しく観察しよう。タグをつけるぞ。皮下注射プローブを取って。」 手渡すアニカ。「大事な人?」 「ああ、そうだよ。ボーグ・クイーンの近くで働いていたんだ。戻ることがあれば、これで行動を追跡できる。」 「冠かぶってる?」 「ああ、わからないね。」 エリン:「昆虫のコロニーの女王に近いわ。ドローンたち全員をまとめてるのよ。」 コンピューターの警告音が鳴る。ハンセン:「再生サイクルが、もうすぐ終わる。戻した方がいい。」 コンピューターを操作するエリン。ボーグは転送※11されていく。 アニカ:「じゃあね。」 エリン:「アルコーヴに戻ったわ。気づかれてない。今日はもうこれで十分ね。お腹空いてる人は?」 「はい!」 ハンセン:「行っててくれ。彼の頭部トランシーバーの記録を見たい。クイーンと接触があったかどうかね。」 エリン:「早く来て。」 ハンセンにキスをするエリン。ハンセンはコンピューターを操作する。プラズマ分析図がモニターに表示されている。 その図がヴォイジャーのコンソールにも映っている。チャコティ:「彼の読みは当たってました。ボーグ・クイーンとやらがこのドローンに直接命令してた。通信シグナルを分析しました。トランススペクトル周波数です。」 自室で上着を脱いでいるジェインウェイ。「セブンに送られた信号と一致する。そのクイーンについてはほかに何て?」 「調べるチャンスはなかったようですね。」 「クイーンがセブンに接触してきたのは確かよ。そして翌日セブンはボーグに戻った。クイーンの影響に間違いないわね。」 「ヴォイジャーを離れるよう指示されたと?」 「指示というより、強制ね。セブンは執拗に実行チームに入りたがった。彼女が行かなければ作戦は失敗するとまで言ったのよ。まるでおびえてるようだった。何かを隠してるってことは感じたけど、追求もせずに行かせてしまった。」 「でなければみんな今ごろドローンです。」 「その集合体意識で何を考えてるの? ほかに何千という種族や、何十億という生命体がいるのに、どうしてセブンを連れていったの。先に私たちを同化しておくべきだったわ。」 「艦長。」 ジェインウェイは上着を着た。「夫妻の研究の分析を続けて。ボーグ追跡のために彼らが開発した技術をリストにして。機関部員たちに手伝わせていいわ。」 「救出作戦に役立てるつもりなら、用心が必要だと思いますねえ。」 「なぜ?」 「データベースを調べてわかったんです。ハンセン夫妻は確かに優秀でしたが、間違いを犯しました。自信過剰になりすぎた。」 「同じ間違いは犯さない。」 部屋を出るジェインウェイ。 ブリッジ。クルーの前でジェインウェイは最後の指示を出す。「広範囲で戦闘も含む作戦になる。発見までに、何週間もかかる場合もあるでしょう。トレス中尉が、デルタ・フライヤーにトランスワープコイルを装備します。」 フライヤーの改造。 ジェインウェイ:「それで捜索範囲が広がる。トゥヴォックの予測では、トランスワープ空間に入ればセブン・オブ・ナインを拉致したスフィアを追跡できるはずです。」 フライヤー内で作業を行うパリスやトゥヴォック。 ジェインウェイ:「ハンセン夫妻のおかげで、ボーグとの遭遇の準備は万全。マルチ適応シールド※12でデルタ・フライヤーはボーグのセンサーにはかからないし、ビームの細い転送機でスフィア内にも侵入可能。」 相談するジェインウェイとチャコティ。天体測定ラボで作業するキム。 ジェインウェイ:「パリス少尉が操舵担当、トゥヴォック少佐は戦闘部門、ドクター、発見時にセブンがどんな状態かわからない。一緒に来て。」 ドクター:「了解しました。」 「指揮は私が執ります。そのほかのクルーはヴォイジャーに残るように。トランスワープチューブの入口で待機しててもらいます。戻った時に援護が必要になるかもしれません。ヴォイジャーの指揮はチャコティ副長が執ります。数千人のドローンの中から、たった一人を探すことになるけど、セブンは仲間よ。決して見捨てない。じゃ、行きましょう。」 ヴォイジャーのシャトル格納庫から、デルタ・フライヤーが出発した。 パリス:「全システム OK。ワープに入れます。」 ジェインウェイ:「コイルを起動させ、トランスワープの準備を。」 「現在、臨界速度。」 「発進よ、トム。」 「トランスワープ速度、4秒後。3、2…。」 デルタ・フライヤーはトランスワープに入った。 |
※8: Species 6961 ※9: クタリア人 Ktarian ナオミ・ワイルドマンの父親の種族 ※10: tritanium 連邦宇宙船の外殻構造に使用される希少な合金。TOS第47話 "Obsession" 「復讐! ガス怪獣」など。"titanium" と誤解したのか、「チタン」と誤訳 ※11: 昔の転送なので、ヴォイジャーの転送とは効果が違います ※12: multi-adaptive shielding VOY第96話 "Drone" 「新生ボーグの悲劇」でも登場 |
生命体10026 の惑星軌道上に、ボーグ・クイーンの船とキューブがいる。 その異星人の情報を見ているセブン。 クイーン:「到着した。用意はいいか。」 「この生命体について調べていた。」 揺れる船。クイーン:「彼らの戦闘機が 39隻※13集結している。攻撃してきた。シールドが弱まっている。撃墜されるぞ。お前ならどう対応する?」 更に大きく揺れ、爆発が起こる船内。セブンは答えた。「シールドの結合構造を変え、彼らのフェイザーを吸収させる。」 「私と同意見だ。……修正は完了した。これで脅威は消えた。メイン同化処置室へ行くがいい。生体抽出作業を見学できる。」 動揺を見せるセブン。 クイーン:「気が進まないか。無理をさせすぎたのかもしれないな。では代わりにシールドマトリックスの修復を手伝え。」 出ていくセブンに、クイーンは言った。「セブン・オブ・ナイン。務めを果たせ。」 何も言わず部屋を出るセブン。 ボーグが行き交う船内を歩いていくセブン。 抵抗する異星人の叫び声が響く。 シールドの修復を続けていくセブン。 無抵抗でボーグに連れられていく者もいる。 攻撃で爆発が起こり、倒れるセブン。額から血が出ている。 すぐにボーグがやってきて、腕の機械で傷を治した。 女性の叫び声。 次々と連れて行かれる異星人たち。突然、一人の異星人※14が「どけ!」といい、逃げようとした。だが捕まり、首もとに同化チューブが突き刺さる。それを見てうろたえるセブン。その異星人の顔が緑に変色していく。 セブンはボーグや異星人をかいくぐり、歩いていく。 セブンは同化処置室へやってきた。 ボーグのそばのベッドには異星人が横になっており、周りでは既にあきらめたのか、無言でセブンを見る異星人がいる。 見張っていたボーグの一人がシールド修復のために歩いていった。セブンはベッドの横にいるボーグの背中に触れ、機能停止させた。すぐに異星人たちに言う。「手を貸せ。私はボーグではない。お前たちを逃がす。早く手を貸せ!」 ベッドから下ろされる男性。セブンはコンソールを操作する。「お前たちの船がある。損傷がひどく、クルーは死亡。ボーグは無視している。」 周りのボーグをうかがいながら調べるセブン。「だが推進システムは起動している。船へ転送する。ボーグが軌道を離れるまで隠れていろ。それから方位 1-2-1、マーク 9 へ向かえ。わかったのか?」 女性は力なくうなずいた。4人の異星人は転送されていった。 ボーグの船団は、惑星を離れた。クイーンの部屋に戻るセブン。 クイーン:「祝おうではないか。」 「何をだ。」 「これで同化は完了した。」 緑色のライトがクイーンに照らされる。 「30万の生命体が、強制的にドローンに変えられたのだ。彼らも同じように祝えると思うか。」 「祝うべきだ。これまでの矮小で利己的な暮らしを終え、偉大な目的のために生まれ変わった。彼らを混沌から秩序へと、導いたのだ。」 「ありがたい言葉だ。次は『抵抗は無意味だ』の代わりに使ったらどうだ? 志願者が名乗り出るかもしれん。」 「お前は真実を見るのを恐れ、皮肉に逃げている。生命体10026 を加え、我々は完全性に近づいた。彼らの能力が加わり豊かになっていくのを、感じるだろう。抵抗するな。喜びを感じるのだ。」 「……種族の根絶に、喜びなど感じるものか!」 「それは人間の感傷だ。罪悪感、同情、感情移入、そんなものは無意味だ。」 「私には違う。」 「『私』? 私など居はしない。あるのは我々だけだ。一つの意志だ。」 「私の意志は私のものだ。」 「……見落としていたものがある。船だ。生命体 4名。」 空中のスクリーンに、小型の船が去っていくのが映し出された。「逃げようとしている。お前ならどう対処する? 船を撃墜するか、それとも同化か。」 「どちらでもない。生命体は 4名のみで、船はひどく損傷を受けている。資源としては全く価値がないな。放っておけばいい。」 「今度は意志が一つではないようだ。もし彼らが生き延びれば生命体10026 は存続し、我々に抵抗し続けるだろう。お前はそれを望んでいるようだな。お前は彼らの生命反応を隠そうとした。だが私が探知した。」 ボーグ・キューブから、トラクタービームが船に照射された。 セブン:「船を解放しろ。」 「痛みを伴う教訓になって残念だがお前の教育のためだ。人間のもろさを捨てろ、それが痛みの原因なのだ。」 キューブに近づいていく船。 セブン:「逃がしてやれ、頼む。」 セブンを見るクイーン。すると、トラクタービームが消え、船は急速に逃げていった。 セブン:「同情など無意味ではなかったのか。」 クイーンは無言でセブンを見つめた後、立ち去った。 |
※13: 39隻…といえば、ウルフ359の戦いで撃墜された宇宙艦隊の船と同じ数ですね ※14: (Eric Cadora DS9第116話 "Business as Usual" 「武器を売る者」にも出演) |
『観察ノート、宇宙暦 32634.9。レイヴン※15は素粒子嵐※16に突入。ひどく損傷を受け、マルチ適応シールドが 13.2秒停止した。その間に、我々はボーグに探知されてしまった。』 損傷を受けたレイヴン。 必死に作業を続けるハンセン夫妻。エリン:「隠れられるわ。星雲よ。」 ハンセン:「等級は?」 「ミュターラ※17。距離は 3光年。コースをセットする。」 「素粒子濃度が高くて船がもたないぞ!」 「船体保護フィールドを強化する。」 「別の隠れ場所を探すんだ。」 「時間がない。」 寝室で、ベッドに入ったまま両親の会話を聞いているアニカ。 ハンセン:「3時間経ってまだキューブに発見されていない。ワープの痕跡を隠していれば大丈夫だ。」 エリン:「全集合体に知れてるはずよ。もっと船を送ってくるわ。」 「だがその星雲は危険過ぎる! 前にもこんな危機はあった。今度も乗りきれる。転送機が壊れた時だって…。」 「あなた、熟成室で一晩過ごした。ドローンの新生児たちと一緒にね。」 警告音が鳴る。「トランスワープチューブよ。右舷前方 2.3光年の距離。キューブよ、まっすぐこっちに向かってくる。」 「インターセプトまでは?」 「1時間、それ以下かも。」 アニカが呼んだ。「パパー!」 「今行く、アニカ! Mクラスの惑星を探せ。必要なら、船を捨てる。」 ハンセンは寝室に入った。「どうした?」 アニカ:「私たち同化されちゃうの?」 「そんなことはさせない。さ、寝なさい。パパたちはお仕事だ。」 「ボーグは怒ってるの?」 「いや。」 「じゃどうして追いかけてくるの?」 「興味をもっただけだよ。パパたちと同じにね。大丈夫だ。近くには来させないから。」 「おうちに帰りたい。」 「…すぐだよ。」 ハンセンはアニカにキスをした。 出ていこうとするハンセンに、アニカは聞いた。「パパ、ドローンになる時って痛い?」 「寝なさい。」 ハンセンが出ていった後も、目を閉じないアニカ。 ジェインウェイはパッドでハンセンの観察ノートを読んでいた。ドクターが話しかける。「艦長。通信システムの調整を提案したいんですが。」 「何?」 「セブンの頭部の配線図を調べて、彼女の脳内ビーコンの周波数がわかりました。スフィアに追いつけば、セブンにメッセージを送れます。」 「既に集合体とリンクされてたら?」 「ドローンごとに別のリンクシグナルをもっています。メッセージはセブンにしか聞こえません。」 「じゃ、手伝うわ。」 作業にかかるジェインウェイ。ドクターはパッドに目を通した。「観察ノートか。軽い読み物じゃないな。」 「見逃したものがないか、最後の記述を詳しく調べてたの。歴史を繰り返したくはないから。」 「彼らは引き返すべきでした。1千万テラクワッド※18のデータ、3年もの観察。」 「あと 30年研究を続けても、ボーグのほんの上っ面を引っかくだけだったでしょうね。彼らのやり方は常軌を逸してたけど、偉大な探検家は大抵そうよ。」 「でも大抵は、4歳※19の娘を連れていったりはしません。」 「セブンは助け出す。両親の手を借りて。」 コンピューターの音が鳴る。パリス:「艦長、スフィアの現在位置確認しました。この場所から、200光年の距離にいるようです。」 ジェインウェイ:「非常警報。マルチ適応シールドを起動、その座標にコースをロックして、トランスワープ解除の準備をするように。」 デルタ・フライヤーは通常空間に戻り、ボーグのユニコンプレックスに近づいていく。ジェインウェイ:「状況は?」 トゥヴォック:「堅固な構造体を数千も感知しています。生命体は数兆。ボーグです。」 パリス:「キューブが来る。左舷前方から急速接近中。」 キューブは近づいてきたが、そのまま通りすぎた。 ジェインウェイ:「探知されたの?」 トゥヴォック:「そうは思えません。」 「例のスフィアはいる?」 パリス:「見つけました。スフィアのイオンサインがあるのは、あの…何なんだ、ここは。」 「向かって。スラスター最小出力。トゥヴォック、セブンのスキャンを始めて。」 トゥヴォック:「了解しました。」 クイーンの部屋。セブンに話す。「お前に仕事がある。強固に抵抗する種族の同化のため、新たな工作を計画している。そのための、ナノプローブをプログラムしろ。」 「集合体を離れて以来技術が進んでいる。私では不充分だ。」 「標的の種族に対する知識が重要なのだ。」 ヒューマノイドの立体映像が表示された。「生命体5618※20。人類。頭蓋容量は平均以下。重複システム最低限、再生能力にも限界がある。前回同化を試みた時は直接攻撃のみで、失敗した。そこでもっと確実な戦略を使うことにした。」 「地球の大気圏で生物兵器を爆発させるというのか。」 「ナノプローブウィルスを全生命体に感染させる。同化は緩やかだが、彼らが事態に気づく頃には、人口の半分がドローンになる。」 「意味がない。ウィルスの増殖には何年もかかる。」 「これまで待ったのだ。」 地球人の映像が消えた。「中央アルコーヴにアクセスし、ナノプローブのプログラムを開始しろ。ウィルスシークエンサーを強化するのを忘れるな。お前は何百もの同化に関わった。今度も同じことだ。」 「あなたにはそうだろう。私の一部は人間だ。人類の根絶に手を貸す気はない。」 「我々の全員が劣等種族出身だ。私も以前は生命体125※21 だった。だがそんなことは関係ない、我々はボーグだ。」 「私は一個の個人だ…」 「彼らの言葉を繰り返すだけ。お前は心のない機械のようだな。従うのだ。でなければドローンに戻すしかない。」 「やるがいい。そうしたければな。」 クイーンの合図で、ボーグが集まってきた。「戻りたい欲求と人間への忠誠で、心は引き裂かれている。己の職務をまっとうするのだ。今の感情も、悲嘆も、自責も、同情も、罪悪感も、人類を同化してしまえば無意味なものとなる。ヴォイジャーを忘れろ。お前の集合体はここだ。」 大きくなるクイーンの声。 「私はアニカ・ハンセン、人間だ。」 「アニカなら覚えている。お前もそうか?」 幼い自分の姿のフラッシュバック。 クイーン:「彼女は恐れなかった。お前はどうだ。」 息を荒げるセブン。レイヴンのスクリーンに映るボーグ・キューブのフラッシュバック。「お前は我々を、私の家族を殺したんだ!」 「誰も殺してなどいない。完全性を与えた。」 クイーンが見たほうから、一体のボーグが姿を現した。 セブン:「…パパ…。」 それはマグナス・ハンセンのドローンだった。 クイーン:「家族はここにいる。お前と一緒に。我々と一つになれ。」 突如、ジェインウェイの声が聞こえた。『セブン・オブ・ナイン、助けに来たわ。待っていなさい。』 セブン:「艦長。」 クイーン:「今何と言った。」 「……何も。」 クイーンはセブンのあごをつかんだ。「……ジェインウェイか。」 |
※15: 「レイヴン号」と吹き替え ※16: 正確には亜空間粒子嵐 (subspace particle storm) ※17: ミュターラ級星雲 Mutara-class nebula 星間ガス雲の形態。VOY第93話 "One" 「放射能星雲の孤独」など ※18: teraquad クワッドは連邦コンピューターシステムにおけるデータ保存・送信の単位。TNG第128話 "Realm of Fear" 「プラズマ放電の謎」など ※19: 以前 (第70話 "The Gift" 「ケスとの別れ」) の設定とは食い違っています。そのエピソードではセブンは宇宙暦 25479 =西暦 2348年生まれと言及されているので、第5シーズン時点では 27歳となります。ところがレイヴンの時点=2355年で 4歳ということは 2351年生まれとなり、3歳のズレが生じています (この時点で 24歳) ※20: Species 5618 ※21: Species 125 |
ユニコンプレックスの中心部へ進むデルタ・フライヤー。ジェインウェイ:「信号が跳ね返された。」 ドクター:「誰にです。」 「わからない。」 トゥヴォック:「セブンの位置を特定しました。巨大な構造物の中にいます。ここからおよそ、600キロの距離です。」 「パリス、コースセット。」 うなずくパリス。 クイーン:「近くにいる。さっきの信号はこのグリッド内から発信されている。だが船を探知できない。彼ならわかる。お前の父親が開発したテクノロジーだ。マルチ適応シールド。ボーグに対する完璧な防御。だが我々はその知識も同化した。すぐに適応できる。」 パリス:「キューブがコースを変えました。まっすぐこっちに向かってきます。」 ジェインウェイ:「探知された。シールドを回避モードに調整。」 音が近づくが、小さくなっていった。パリス:「通りすぎていきました。」 ジェインウェイ:「そう長くもちそうにないわね。トゥヴォック。」 トゥヴォック:「セブンは大きな部屋の内部にいます。」 「彼女にロックできる?」 「この距離では無理です。」 「転送可能域まで進んで。」 クイーン:「船を捕らえたぞ。惑星連邦所属のシャトル。生命体 3名、ホログラム 1体。」 セブン:「本当に船を拿捕したならもう同化しているはずだろう。それなら集合体内に存在を感じる。艦長はまだ捕らえられてはいない。」 無言のクイーン。 トゥヴォック:「部屋のシールドが非常に強固で、セブンにロックできません。」 ジェインウェイ:「その部屋に続く通路に転送で入れる?」 「恐らくは。」 「バイオ・ダンプナーを使うの。トム、現在位置を保って。その部屋に全兵器の照準を。私の命令で攻撃して。」 ドクターがバイオ・ダンプナーをジェインウェイに装着する。 パリス:「艦長! 艦長がいてもですか。」 フェイザーライフルを手にするジェインウェイ。「そうよ。」 ため息をつくパリス。 多数のボーグがいるクイーンの船の中に、トリコーダーを使いながら進むジェインウェイとトゥヴォックの姿がある。 「こっちよ。」 だが前方にフォースフィールドがあり、進むことができない。 トゥヴォック:「シールドマトリックスを探して。」 ジェインウェイ:「あったわ。」 「シールドは解除できますが、数分かかります。」 ボーグが何なくフィールドを通過していくのを見たジェインウェイは言った。「トゥヴォック。皮下注射プローブよ。」 クイーンはデルタ・フライヤーが映っているスクリーンを見ている。「救いたいならまだ間に合うぞ。」 顔をそむけるセブン。 クイーン:「好きにするがいい。」 パリス:「またシールドを特定された。船が 3隻向かってくる。」 ボーグ・キューブが近づいてくる。 パリス:「再調整する。」 クイーンのスクリーンから、フライヤーが見えなくなった。 セブン:「彼らを過小評価している。」 クイーン:「攻撃的な手法を取ることにしよう。」 揺れるシャトル。ドクター:「見えてないんじゃないのか?」 パリス:「そうだよ、でたらめに撃ってきてる。」 ボーグの体に入れたプローブを取るジェインウェイ。「起こして。」 ハイポスプレーをトゥヴォックに打たれたボーグは、アルコーヴから出て歩いていく。その後をトリコーダーを使いながら追うジェインウェイたち。「信号を送ってる。」 ボーグがフォースフィールドを通過した。ジェインウェイ:「やった! フィールド変調は 324.95 よ。」 それを入力するトゥヴォック。「どうぞ。」 ジェインウェイはフィールドを抜けられたが、バイオ・ダンプナーに異常が出た。「壊れたわ。」 トゥヴォック:「探知されてしまう。」 「急がないとね。あなたは例の部屋のシールドマトリックスを破壊して。」 パリス:「だめだ、こっちのシールド変調機にロックされちまった。周波数を変えた瞬間に対応してくる。」 ボーグの声。『我々はボーグ。お前たちを同化する…』 その声と同じようにしゃべるクイーン。「抵抗は無意味だ。」 セブンに言う。「彼らを見捨てたな。」 「違う!」 クイーンを殴ろうとするセブン。だがその腕はあっけなくクイーンにつかまれた。「お前は財産になると思ったが、間違っていた。お前は弱い。」 「言うこと聞いちゃだめ。彼女は無意味よ。」 ジェインウェイがフェイザーを向けている。ボーグが近づく。「下がらせないとあなたを撃つ。」 ボーグの動きが止まった。クイーン:「そんな武器は効かない。」 「さあ、どうかしら。私の部下がこの部屋周辺のシールドを解除してる。トム、状況は?」 パリスの通信。『その部屋に照準を合わせてます。』 「解放しなさい。でなければ攻撃命令を出します。」 クイーン:「ではお前も死ぬことになる。部下たちと一緒にな。」 「同化されるよりはましよ。」 ボーグが再び近づいてくる。ジェインウェイ:「トム、高出力魚雷装填。私の合図で発射よ。」 またボーグが止まる。パリス:『艦長、トラクタービーム、解除されました。』 ジェインウェイ:「攻撃中止。全員転送して。」 その時、部屋中の光に変動が生じた。パリスが報告する。『その部屋の周りに分散フィールドが起動されました。ロックできません!』 ジェインウェイはクイーンに近づく。「セブン。フィールドを解除して。」 クイーン:「言うことを聞くな。この女がお前の思考を害したのだ。」 「セブン。これは命令よ。」 「命令は一つ、声は一つだ! 聞く必要はない。」 セブンを見るクイーンとジェインウェイ。セブンはコンソールに近寄り、左腕の同化チューブを突き刺した。フィールドが消える。 ジェインウェイ:「トム、転送して。」 だが再びフィールドが張られた。セブン:「妨害された。」 パリス:『フィールド、また起動。転送できません。』 クイーン:「お前たちは全員ドローンとなるのだ。彼らを同化しろ。」 セブンは言う。「艦長、このアルコーヴ上部のパワーノードを撃て。コマンドインターフェイスを破壊できる。」 セブンを見るクイーン。セブンはジェインウェイに言った。「我々の意志は一つだ。」 ジェインウェイはフェイザーライフルでパワーノードを撃った。転送されるセブンとジェインウェイ。クイーンは目を見開いたままだ。 逃げるデルタ・フライヤーを追うボーグ・キューブ。 セブンを調べるドクター。「おかえり、セブン。」 揺れるフライヤー。パリス:「敵船 3隻接近です。」 トゥヴォック:「兵器システムに命中しました。武器を使えません。」 ジェインウェイ:「コイルを起動して。トランスワープ準備よ。」 クイーンの船も追ってくる。 パリス:「トランスワープ速度 4秒後。3、2…」 デルタ・フライヤーはトランスワープに入った。後ろを行くキューブとクイーンの船。クイーンの船もトランスワープに入る。 パリス:「チューブが閉じる前に、敵船が 1隻進入しました。」 トゥヴォック:「こちらのエンジンを狙っています。」 ジェインウェイ:「コースをそのまま維持。」 ボーグ艦から武器が注がれる。パリス:「命中しました。左舷エンジンです。プラズマ流出してます。」 トゥヴォック:「非常用パワーを迂回します。」 「まだ足りない。30テラダインないと、トランスワープから脱落します!」 ジェインウェイ:「ランデヴーポイントまでどれくらい?」 「2.4分です。でも 1分以内にトランスワープから落ちます。」 「生命維持のパワーをまわして。」 ドクター:「艦長!」 「撃たれるより窒息の方がいいわ。早く!」 ヴォイジャーのブリッジ。トレス:「トランスワープシグナルを探知。チューブが接近している。左舷前方 3万キロの距離。」 チャコティ:「戦闘配置につけ。」 非常体制に移行する。 次々と攻撃するクイーンの船。 パリス:「通常空間まで、あと 20秒。」 ジェインウェイ:「ボーグ船は?」 トゥヴォック:「まだ追ってきます。急速接近。」 パリス:「15秒。」 セブン:「トラクタービームを発射してきた。」 ジェインウェイ:「シールドを変調して。」 パリス:「出口まであと 8秒。7…6…」 トゥヴォック:「ロックされます。」 「5…4…」 セブン:「シールドを変調、トラクタービーム回避。」 「3…2…」 通常空間に出た。 トレス:「シャトルよ。」 チャコティ:「ヴォイジャーよりデルタ・フライヤー。報告を。」 ジェインウェイ:『ボーグ船がすぐ後ろを追ってきてる。』 「ベラナ、チューブの出口に照準セット。光子魚雷、全発射管装填。」 トレス:「チャコティ?」 「物質ストリームを不安定にする。それでチューブが潰れるはずだ。」 「装填完了。」 「発射!」 光子魚雷が続けざまに発射される。爆発後にトランスワープの出口が小さくなり、消えた。 ジェインウェイ:「ヴォイジャー、報告を。」 チャコティ:『チューブ、破壊しました。ボーグの痕跡はありません。」 「ドッキングの準備を。今から帰ります。」 微笑むドクター。 だがトレスは報告する。「チャコティ、ボーグ・シグナルを探知したわ。大量に。」 チャコティ:「発信源は。」 「チューブよ。」 「破壊したはずだ。」 「ええ、した。」 「戦闘に備えよ。」 「艦長、シールドアップして。客がいます。」 トランスワープチューブの口が開いた…かと思われたが、そこに飛び出してきたのはおびただしい数のボーグ艦の残骸だけだった。宇宙空間に散乱する。 トレスと顔を見合わせ、微笑むチャコティ。 『艦長日誌、宇宙暦 52619.2。トランスワープコイルが壊れるまでに、優に 2万光年は進んだ。これで地球に 15年は近くなった。』 第2貨物室。ジェインウェイが入り、作業をしているセブンに話しかける。「悪い癖がついてしまったようね。」 「艦長?」 「あと 2日は再生してるはずだったでしょ? 医療主任の命令に背いてるわよ。」 「あとで従う。この仕事が終わってからだ。」 「ボーグの戦術データ?」 「ユニマトリックス・ワンにいた間に、大量の情報を獲得した。今後、ボーグと遭遇した際に有益だ。ヴォイジャーのデータベースにダウンロードしている。……ボーグは私を稀有だと言った。人間を理解しているからだ。だが彼らは間違っていた。」 「どうして?」 「私はヴォイジャーのクルーを裏切り、同化すると脅した。救出に来るとは思わなかった。」 「学ぶことはまだあるってことね。再生する時間よ。」 「これを終えてからだ。」 「いいえ。今よ。これは命令です。」 「了解、艦長。」 セブンはアルコーヴに入り、ジェインウェイはコンピューターを操作した。目を閉じるセブンに、ジェインウェイは「いい夢を」といい、貨物室を出ていった。 |
感想
ボーグ・クイーンはセブンを、地球人を同化するためにという (結構普通の) 理由で送りこんでいたことがわかりました。考えてみれば歴史を変えてまで同化しようとした「ファースト・コンタクト」でも失敗しているので、このくらいの手間をかけても不思議ではないかもしれませんね。 映像的にももちろん面白かったのですが、ハンセン夫妻の驚異的な知識は、いかにも取って付けたようで (クイーンのことも知っている!)、マイナスポイントではあります。回想シーンで実際に一家がボーグに襲われるシーンがないのは、既に第4シーズンの "The Raven" 「心の傷を越えて」で描いているからでしょうね。 コイルはやっぱり壊れましたが、2万光年というのはこれまで最大のジャンプになります。とはいえ、残りの距離はストーリー自体にはあまり関係しないのが普通ですが…。 |
第109話 "Dark Frontier, Part I" 「ボーグ暗黒フロンティア計画(前編)」 | 第111話 "The Disease" 「自由は愛をも越えて」 |