ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第165話「断絶するQ」
Q2
イントロダクション
※1イチェブ※2が話している。「…それは艦隊の誓いを破ることを意味していた。しかしカークは、かつてベイジアン※3やチェナリ※4を種の絶滅から救ったように、ペロジアン※5も救ったのだ。そして、ついに 2270年、歴史に残るファイブ・イヤー・ミッションを完了した。ここに宇宙艦隊の偉大なる歴史の一生が幕を閉じる。」 聞いていたジェインウェイは満足げな顔をするが、イチェブの話はまだ続く。「そしてカークがエンタープライズに復職し、新たな章が始まった。」 ジェインウェイ:「あと何章あるのかしら?」 「34 です。」 「発表時間は 20分しかないはずだけど?」 「詳しい方がいいと思いまして。ああ…でも省略もできます。」 「その必要はないわ。理解してることはよくわかりました。おめでとう、イチェブ。初期宇宙艦隊史の試験は合格とします。」 「感謝します。」 作戦室を出て行くイチェブ。 だが、2人しかいなかったはずの部屋に声が響いた。「僕なら落とすけどね。カークは凡人だったかもしれない。でも活力にあふれてた。ヴァルカンの葬送曲みたいに、退屈な男に聞こえる。」 宇宙艦隊の制服を着た、一人の少年がいた。 連絡するジェインウェイ。「ジェインウェイから保安部。」 少年は言う。「無駄むだ。クルーは時間の輪の中に閉じ込めた。この 30秒間を何度も繰り返してる。」 笑う。「今の発表みたいに単調にね。」 「あなたは誰?」 ジェインウェイ用の椅子に、Q※6 が座っていた。「君と会った頃の面影はないかもしれん。だが、この私の面影は見て取れるだろう。私の息子、Q だ。」 息子の Q2※7 に近づく Q。 |
※1: このエピソードは、TNG ラフォージ役のレヴァー・バートン監督作品です。ヴォイジャーで担当した全8話のうち、第154話 "Nightingale" 「偽りのナイチンゲール」に続いて 7話目となります。参考 ※2: Icheb (Manu Intiraymi) 前話 "Human Error" 「人への歩み」に引き続き登場 ※3: Baezians ※4: Chenari ※5: Pelosians ※6: Q (ジョン・デ・ランシー John de Lancie) 強大な力を持った、多次元生命体。VOY第53話 "The Q and the Grey" 「レディQ」以来の登場。声:羽佐間道夫 ※7: Q2 (キーガン・デ・ランシー Keegan de Lancie ジョン・デ・ランシーの息子。母親 (ジョンの妻) はマーニー・モジマン (Marnie Mosiman) で、TNG第31話 "Loud as a Whisper" 「無言の調停者」の女 (Woman) 役) Q2 というのは便宜上の呼び名で、セリフでは「Q」としか呼ばれていません。声:草尾毅 |
あらすじ
4年前の赤ちゃんが成長し、連続体から休暇をもらったのだという。Q2 は能力を使って機関室をダンスホールに変え、「キャシーおばさん」の言うことも聞かない。セブンの服を脱がせ、レプリケーターをいじる。先生になろうとしたニーリックスは、種族間の戦闘をけしかけて鑑賞していた Q2 を注意する。だがニーリックスの口がふさがれてしまった。さらにボーグがヴォイジャーを襲ってくる。 ジェインウェイがボーグに同化される直前、Q が再び現れて元通りになった。Q は息子に秩序を学ばせたいのだという。母親は既に縁を切っており、Q2 は連続体から更正を求められている。Q は連続体と交渉し、一週間で Q2 が更正しない場合、彼はアメーバに変えられることになった。Q2 は Q としての能力を奪われ、ヴォイジャーにおかれることになる。ジェインウェイのカリキュラム通りに進められるが、Q2 は真面目に取り組もうとしない。ジェインウェイは最後にもう一度だけチャンスを与えると言った。 Q2 は真剣になり、ジェインウェイから休憩をもらえるまでになった。イチェブと共に、パリスからデルタ・フライヤーの操縦訓練を受ける。様子を見にきた Q だが、Q2 を全く評価しようとしない。残りは 2日。 Q2 はイチェブを誘い、勝手にフライヤーを修理する。そして、そのまま空間亀裂を作り、別の星系へ行くと言い出した。イチェブを乗せたまま、無理やりデルタ・フライヤーで発進した。空間亀裂に入り、逃げてしまう。チョクザン領に無断侵入してしまったため船が現れたが、Q2 は相手を攻撃した。反撃され、イチェブが倒れてしまう。Q2 はヴォイジャーに戻るが、チョクザンの武器がわからないとイチェブの治療はできない。Q も助けてくれなかった。 ジェインウェイは Q2 に、チョクザンと交渉して武器について教えてもらうように求める。2人が乗ったデルタ・フライヤーはチョクザンへ戻るが、ジェインウェイには保護者として罰を受けてもらうという。Q2 は自分が代わりに受けることを申し出た。するとチョクザンは笑い出し、「よく言ったな、息子よ」と言い Q の姿になった。Q2 が逃げた時から、Q が行っていたテストだったのだ。イチェブは助かり、連続体から Q2 の審判が下る。アメーバへ変えられることはなくなったが、人間のままとなってしまう。しかし Q の上訴により、パワーを戻してもらえた。条件は、Q が永久に Q2 を保護すること。そして Q は、ジェインウェイにヴォイジャーの旅が数年だけ縮まるお礼を渡すのだった。 |
用語解説など
|
感想
実に 4シーズンぶりとなる、Q のエピソードです。以前の設定を引き継ぎつつも、どちらかといえば TNG に近いドタバタ劇を見せてくれます。とりあえず観ておくべきでしょう。 |
第164話 "Human Error" 「人への歩み」 | 第166話 "Author, Author" 「夢みるホログラム」 |