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ディープスペースナイン エピソードガイド
第172話「嵐に立つ者たち」
Tacking into the Wind

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・イントロダクション
惑星から飛び立ったジェムハダー船。突然、船体下部に炎が上がり、爆発した。
その映像が巻き戻され、爆発の瞬間になる。
指さすキラ。「ほら、ここよ? 最初にインタークーラーマトリックスが爆発したの。爆弾はここにセットするべきだったのよ。この二次プラズマリレーにね?」
ルソット※1:「船は爆破されたのだから問題はない。」
ガラック※2:「爆弾の設置場所を誤ったのは明らかです。下手をすれば爆弾を発見されて、逃げられていたかもしれないんですよ?」
「しかし見つからなかった。」
キラ:「そういう問題じゃない。指令を無視した勝手な行動は困ると言ってるの。」
ダマール※3:「だが任務が成功したのは、紛れもない事実だ。」
「成功したのは、ジェムハダーの保安部がヘマをしてついてただけ。偵察任務以外には、二度と彼らを使わないで。」
ルソット:「5人は選りすぐりの兵士だ。特にブロノック※4は経験豊富…」
ため息をつくキラ。
ガラック:「前に言ったでしょう。名前はなし。」
キラ:「いいこと? 各チームは上下のチームから独立しているのよ? 互いの名前を知っていたら、捕まった時に…」
ルソット:「ええ、以前聞きました。」
「じゃあ、何度も説明させないで!」
ダマールはルソットを抑えた。「…長い一日だった。休憩にしよう。」
ルソット:「…そうだな。部屋の空気がよどんできたようだ。」 歩いていく。
呆れるキラ。笑うガラック。
キラ:「ルソットを何とかして!」
ダマール:「大丈夫、私に任せろ。」
「…結構。」
ダマールも離れた。
ガラック:「一波乱ありそうだ。」
キラ:「…オドー。」
カーデシア人たちと共に戻ってきたオドー。「テヴァック※5の造船所を攻撃してきました。…私は司令室に侵入し、セキュリティプロトコルを無力化、後のメンバーは…ダイリチウム貯蔵庫破壊に成功しました。脱出 1時間後に施設の消滅を確認しています。」 苦しそうだ。
キラ:「…少し休んで。」
「助かります…。」
「休憩室は空いてる?」
ガラック:「…ええ。」
「好きに使って?」
オドー:「はい。」
「オドー? …ご苦労様。」
「…どうも。」
オドーを見送るキラ。

ボロボロの身体。ベッドに身体を横たえるオドーは、息を荒げていた。
ガラックがやってくる。オドーの姿に驚く。
気配に体を起こすオドー。「あっ……コソコソ忍び込むとは…君らしいやり方だな。」
ガラック:「すみません、足音が聞こえなかったようですが、忍び込むつもりはありませんでした。失礼しました。一つ…聞いてもよろしいですか?」
「なぜ、こんなに急激に悪化したのか、知りたいんだろ? …この数週間、私は姿を変えてきた…いろいろな形態に。…恐らく、それがきっと…病気の進行を早めた原因だろう。」
「しばらく…休んでは?」
「それで? じっと横たわり、死を待てと。仕事を続けるのが私の使命だ。」
「キラ中佐は、あなたの本当の病状に気づいておられません。」
「そうだ。…今後も知らせるつもりはない。」
「秘密は漏らしません。」
「頼んだぞ。仕事で精一杯の中佐を、苦しめたくない。…それに、嫌…なんだ。彼女の…」
「同情?」
「……ところで君は私に何か用か。」
「…ケルヴァス5号星※6の連絡員が必要です。知り合いがいると伺っていたので…」
「ああ、何人か思い当たるんだが、後にしてくれ…。」
ガラックはうなずき、外へ向かおうとした。「オドー、私がどれほどあなたのことを…」
オドー:「愛する女性の同情さえ嫌なのに、君の哀れみなどいらん。」
微笑み、礼をして出ていくガラック。
オドーはため息をついた。


※1: ガル・ルソット Gul Rusot
(ジョン・ヴィッカリー John Vickery) 前話 "When It Rains..." 「嵐の予兆」に引き続き登場。声:小室正幸

※2: Garak
(アンドリュー・J・ロビンソン Andrew J. Robinson) 前話 "When It Rains..." に引き続き登場。声:大川透

※3: Damar
(ケイシー・ビッグス Casey Biggs) 前話 "When It Rains..." に引き続き登場。声:古田信幸

※4: Bronok

※5: Tevak

※6: Kelvas V

・本編
DS9 の周りには、クリンゴン艦隊が集結している。
ベシアは医療室で作業をしていた。
オブライエンが入る。「おはよう。」
ベシア:「もう朝か。」
「6時半だ。」
「ああ。」
「また徹夜か? 4日連続だ。体がもたないぞ?」
「ああ、そろそろ限界だ。徹夜してがんばった割りには、何の成果も出てない。僕の遺伝子組み込み理論は、行き詰まったようだよ。」
「どうするつもりだ。」
「振り出しに逆戻り。誰がウィルスを作ったか知らんが、その痕跡が全く残っていない。」
「ジュリアン! 事実に向き合えよ。マジックのようにパッと見つかるものじゃない。創設者も治療法を見つけらないんだ。ドミニオンのあらゆる方策を使えるのに。君は、聞きたくないだろうが…治療法を見つけ出すには、ウィルスを作った犯人を突き止めるしかないんだ。」
「マイルズ。」
「セクション31 に入り込む方法を見つけるしかないだろ。」
「無理だ。これまで何度も探したが、ここからヴァルカンまで幻を追いかけて 2週間無駄にしただけだった。事実に向き合うなら、この事実を見ろ。セクション31 が、300年以上も隠れてきたって事実をな! マイルズ・オブライエンとジュリアン・ベシアが関わってるからって、慌てて姿を現したりしない!」
「だからシスコ大佐に任せようと言ってるんだろうが! 艦隊の情報部に動いてもらうんだよ。そうすりゃきっと…」
「そんなことをしたら、セクション31 に僕らが関わっていると知らせるだけだ! どうなると思う。更に地下深く潜る。それに、僕が調べたことを潰そうと人を送ってくる。そうさ、スパイゲームはもうたくさんだ。科学には答えがあり、パズルに正解があるように、どんな病気にも治療法がある。きっと見つかるさ。さあ、そろそろ出ていってくれないかな! 仕事を続けたい。」
オブライエンはそのまま出ていった。

不満なガウロン※7。「アヴェナル7号星※8への攻撃は不名誉極まりない! 奇襲攻撃で有利だったはずだ。ブリーンが参戦して、我々がこんなにすぐ攻撃してくるとは、ドミニオンは予測していなかった。アヴェナルは、マートクにとって楽勝だったはず。だがその戦いは、恥ずべき敗北に終わった!」
シスコ:「私も将軍も、最初からドミニオン領域に深く入り込んで攻撃することに反対でした。兵力は 6 対 1 で、不利な条件でしたからな。」
「6 対 1 でも、優れた司令官は不利を覆し、負けても泣き言は言わん!」
「彼こそそういう男です! 私が指揮官でも、彼ほど戦えなかった。総裁はウォーフの報告を読まれましたか。」 パッドをテーブルに投げるシスコ。「クリンゴン船 7隻が爆破。5隻がひどい損傷。マートク将軍自身重傷を負い、ロタランの医療室に入院中です。」
「命に別状はなかろう。」
「そういう問題ではない! 今回の戦い自体が、多くの兵士や兵力の無駄だったと言ってるんです。責任はこの任務を命令した者にあって、実行した者の責任ではありません!」
「……お前のそういうところが気に入っておる。友への深い友情。」
「これは友情とは、何の関係もありません。」
「もちろんそうだ。……心配ご無用。マートクは戦士に人気のある将軍だからな! 指揮官から外そうとは考えておらんよ。…今は。」 司令官室を出ていくガウロン。

カーデシア・プライム。
宙図を指さすウェイユン※9。「ご覧の通り、アヴェナルへの奇襲攻撃はあっさり回避されました。」
女性可変種※10:「今回のクリンゴンの攻撃については、カーデシアの反乱ほど心配していません。惑星連邦の連合軍との戦いは避けねばなりませんが、クリンゴンや、ロミュラン、それに境界線付近での全面対決も避けたい。」
「ごもっとも。ですが戦局は有利です。カーデシア軍はまだ我々の管理下にあります。ダマールは…自由になる一握りのテロリストを抱えていますが、ご心配なく。反乱が、我々に脅威を与えることはありません。」
ブリーン人が話す。「――。」
女性可変種:「全くです。お前を許しませんよ? ダマールが再びドミニオンにたてつくようなことがあれば。」
ウェイユン:「…確かにあれは、ミスかもしれませんが避けられないことでした。ダマールがテロリストになろうなどと、誰が予想したでしょう。カーデシア人気質と正反対の行動を取ったのですから。彼らは力を崇め、法の支配と秩序の安定を尊ぶ、まさに我々が与えてきたもの。」
ブリーン人:「――。」
女性可変種:「確かに。クローン製造施設が動くなら、すぐにもこのウェイユンを抹殺するのですが…ダマールに罰を与えなければ、反逆罪のね。何としても彼の家族の居所を見つけ出すのです。早速カーデシア人教師たちへの尋問を始めなさい。科学者や、役人たちもです。この際全住民にはっきり思い知らせることが重要です。反抗は許されないことだとね。それからカーデシア人市民を、ドミニオンの軍事基地の中や周辺に住まわせるよう、早速行動を開始しなさい。ダマールがまた造船所を攻撃したら、彼は同時に大勢の同胞を殺すことになるという仕掛けです。人々はダマールに反感を抱くでしょう。」
ウェイユン:「お見事な計画。」
「お前の意見は聞いていません。」
表情をこわばらせるウェイユン。
女性可変種:「ソット・プラン※11。前線で攻勢を取り戻し次第、情勢は良くなります。ブリーン兵器のドミニオン船への配備を、もっと大幅に急がせなければなりません。ソット・プランの方からエンジニアたちに適切な指令をお願いします。」
ソット・プラン:「――。」 出ていった。
ため息をつく女性可変種。「全くいつになったら、クローン施設が使えるようになるのです?」
ウェイユン:「しばらくは、無理かと。恐らく数週間は。」
「ああ…引き続き報告を。」
部屋を後にする女性可変種を、見つめるウェイユン。

報告するガラック。「ケルヴァス5号星の新しい連絡員によりますと、ブリーンは 1週間以内に、ジェムハダー戦闘機にエネルギーを減退させる兵器を搭載するとか。」
ダマール:「それに対抗する兵器の開発は進んでるのか。」
キラ:「いいえ? 技術的に、解決できない問題があるらしいの。」
「なぜクリンゴン船は影響を受けなかったんだ?」
「まだよくわからないわ。でも連邦に現物を一つ供給できれば、対抗できる兵器開発の助けになる。」
ガラック:「そうですよ。」
ルソット:「我々の目的はカーデシアの解放で、艦隊の汚れ仕事じゃない。」
ダマール:「我々は同盟軍だ。艦隊を救えば、我々も救われる。」
キラ:「ケルヴァス星系にカーデシアの修理施設があったわよね。」
ガラック:「はい。何か名案がおありですか?」
「難しいけど、でも…ブリッジに入ることができれば…。聞いて? 5人でチームを組むの、我々 4人とオドーで。ガラック、ケルヴァスの施設について、知ってる情報を教えて。」 ガラックの様子に気づくキラ。「どうかした?」
ガラック:「気になることが。ああ、指揮官と 2人だけで話を。」
うなずくダマール。キラとガラックはその場を離れる。
ダマールと話すルソット。「成功すると思うか。」
ダマール:「わからん。今は奴らに従ってみよう…」
2人から離れたキラ。「一体どうしたの?」
ガラック:「オドーを同行するとのことですが、彼を連れて行くのは、無理かと存じます。病気がかなり進行していて、中佐に本当の病状を隠しているんですよ。とても同行できるような状態ではありません。変身すればするほど、悪化しています。」
「…知ってる。」
「ご存知で?」
「彼を愛してるのよ、私が気づかないとでも?」
「素知らぬ振りを?」
「私に知られたくないと思ってることもよくわかるのよ。オドーは平静を装って辛い事実から私を守ろうとしてる。…その方が楽だというなら、それでオドーが、最期まで尊厳が保てるというなら、最期の最期まで彼に起きている現実を無視してあげるつもり。ほかに何か?」
「いいえ。」
「じゃあ終わり!」 元の場所に戻るキラ。「この任務には最新のセキュリティプロトコルを備えた、カーデシアのシャトルが必要になるわね。」


※7: Gowron
(ロバート・オライリー) 前話 "When It Rains..." に引き続き登場。声:佐藤正治

※8: Avenal VII

※9: Weyoun
(ジェフリー・コムズ Jeffrey Combs) DS9第170話 "The Changing Face of Evil" 「変節の時」以来の登場。声:内田直哉

※10: 女性流動体生物 Female Shapeshifter
(サロメ・ジェンス Salome Jens) DS9 "The Changing Face of Evil" 以来の登場。声:宮寺智子

※11: Thot Pran
前のソット・ゴーはどうしたんでしょうか?

遮蔽を解いたバード・オブ・プレイのロタランは、DS9 にドッキングした。
DS9 の医療室で寝ているマートク※12。看護婦が病状をチェックする。
ウォーフが離れて見守っている。
通信が入った。『シスコよりウォーフ。』
ウォーフ:「…何でしょう。」
シスコ:『私のオフィスに来て欲しい。』
「…ただ今。」

ウォーフは司令官室に入った。
シスコ:「…将軍の容態は。」
ウォーフ:「ドクターは全快を約束してくれました。」
「それを聞いて安心した。ウォーフ少佐、我々は深刻な問題を抱えている。」
「ガウロンですか。」
「彼は犠牲が出るのが承知で闇雲に攻撃を続けようとしている。」
「総裁は頑固で傲慢な方だ。」
「だとしても、馬鹿ではないだろ。防御態勢全体を危険にさらしてることがなぜわからんのか。」
「総裁は今何も見えなくなっているんでしょう。一人の男以外はね。」
「マートクか。」
「…総裁は彼を政治的脅威と見ています。ドミニオンへの攻撃は、国民の目の前で将軍に屈辱を与えるために計画されたんです。…徹底的に将軍を叩くつもりなのでしょう。」
「これが政治的争いだと言うのかね?」
「以前にもありました。クリンゴンの総裁が、国民より…自分の利益を優先させたことが。」
「ふむ。……何か手を打たなければ。」
「同感です。いい方法があるんですが…成功するかどうか。」
「迷ってる場合じゃないぞ? ウォーフ少佐…ブリーンから我々を守っているのは、クリンゴン船だけなんだからな。アルファ宇宙域全体の安全を危険にさらしているガウロンの暴走を阻止しなければならんのだ。」
「了解。」 出ていくウォーフ。

ルソットはパッドを投げ置いた。「部下がシャトルを確保した。そこで落ち合うことになった。」
パッドの向きを正すキラ。「そう。」
ルソット:「さぞ楽しいだろうな。カーデシア人を自分の命令に従わせるのは気持ちいいだろう。」
「そんな余裕はないわ、ルソット。遊び相手なら誰かほかにして。」
「あんたがドミニオンと戦うために動いているとダマールは信じているが、俺の目はごまかせない。」
「あら、どういうこと?」
「占領時代あんたは何百人ものカーデシア人を殺し、今またチャンスが巡ってきた。それが目的だろ。更なるカーデシア人の首をへし折るのが目的なんだ。…白状しろ、カーデシア人を一人残らず殺すまで満足できないと。」
「ああ…もうつき合いきれない!」
立ち上がるキラ。ルソットの攻撃をすぐに封じ、殴り続ける。
コンソールに身体を打ち付けるルソット。キラは首をつかむ。「よく聞きなさい? 二度と私に触らないで。」
ルソット:「…神経に…触れてしまったかな?」
「いいえ? 神経は、ここにあるのよ。私を困らせないで。でないとこの可哀想な身体に、神経がいくつあるか思い知ることになるわよ。」
離されたルソット。息を荒げる。「覚えてろ…。ドミニオンを倒したら…」
キラ:「私は逃げも隠れもしないわ…?」
歩いていくルソット。キラはため息をつく。
ガラック:「今すぐルソットを何とかした方がいいですよ、指揮官?」 上の洞窟から見ていた。
キラ:「いてくれたのね。」
フェイザーを持っているガラック。「私の出る幕はありませんでしたよ。」
キラ:「そう?」
「ルソットはああ言っていましたが、彼はきっと戦争が終わるのを待たずに動き出すでしょう。だから中佐も待つ必要はない。殺しなさい。自分がやられる前にね。」


※12: Martok
(J・G・ハーツラー J.G. Hertzler) 前話 "When It Rains..." に引き続き登場。声:大山高男

DS9。
ベッドの上のマートク。「どうかしとるぞ! 戦いの最中にガウロンに挑めだ?」
ウォーフ:「総裁は我々を破滅に導いています。これもクリンゴンのためです、それが将軍たる努め。」
「誓いを破ってまで俺に帝国を守れと言うのか。敵が目前に迫っているというのに、同胞と戦って血を流せだと? どこに名誉があるんだ。」
「総裁は御自分の利益のために戦士を犠牲にしてる。それが名誉ですか。」
「戦士たちはガウロン総裁のものだ。総裁が臆病な行動を取ったというなら別だが、我々がとやかく言う問題ではない!」
「聞いて下さい。」
「一言も漏らさずに聞いていたぞ。総裁になって欲しいんだろ、俺に! ヘ、教えてくれ、ウォーフ。ケサ地方※13出身の男に従えと言われて、最高評議会の面々がどう反応するか。高貴な家系にはないこの平凡な男にだ。」
「…皇帝自身、高貴な生まれではありません。」
「皇帝は…特別だった。」
「将軍は帝国中の尊敬を集めています。将軍が立ち上がれば、きっとクロノスの全戦士が、あなたに忠誠を誓うでしょう。…戦士たちの味方があれば、最高評議会は迷わず、あなたを、総裁に選びます。」
「お前、ロミュラン人のようになってきたな。」
「……間違ってますか。」
「ああ…だが、俺はクリンゴン帝国の忠実なる戦士。軍服を汚すくらいなら死を選ぶだろう。今ガウロン総裁に戦いを挑むということは、俺がこれまで守ってきた全てのものを汚すことになるんだ。信じてきたこと全てをな。」
「しかし!」
「心は決まっておる! この件については二度と口に出すな…。」

ワープ航行中のランナバウト。
オドー:「また見られてる。」
キラ:「…ごめんなさい。あの…あなたの身体が心配で。」
「大丈夫です、症状が現れるのはまだまだ先でしょうし、それまでにはきっとドクター・ベシアが、治療法を見つけてくれるでしょう。」
「そうね? ああ、ちょっとお願いね、ラクタジーノを飲みたいの。」 後部区画へ向かうキラ。
ダマールとガラックがいる。
レプリケーターを操作するキラ。「どうしたの?」
ガラック:「傍受班がメッセージを受信しました。ドミニオンは、ダマールの家族の居所を突き止めたようです。」
パッドを持つダマール。「殺された。」
目を閉じるキラ。
ダマール:「家族は無関係だった。ドミニオンも創設者もそれを承知の上だ。当然ウェイユンもな。気まぐれな残忍さで…奴らは、妻と息子を殺したんだ。…虫けらのように。到底許し難い。罪なき女や子供たちを殺すとは。そんな指令を出すとはどういう連中だ。」
キラ:「そうねえ、一体どういう連中なのかしら?」
ダマールはキラに近づく。目を閉じるキラ。
ダマールは出ていった。
ため息をつくキラ。「言い過ぎたかも。」
ガラック:「いえいえ。ダマールは未だに過去のロマンを引きずって敵を甘く見ています。少し頭を冷やした方がいい。」
「私なら戦う道を選ぶわ。」
「ですがダマールが、カーデシアのリーダーとなるべき人物でそれが我々の願いなら、この辛い知らせを聞いて彼は中佐の言葉を受け入れるでしょう、より率直にね。」
コンピューターに反応があった。
オドー:「合流地点に接近中。」
ランナバウトは通常飛行に入る。
オドー:「シャトルを確認。」
コクピットにやってきたルソット。「約束通り、時間ピッタリだ。」
ダマール:「ダマールよりシャトル。転送のためシールドを解除。」 前にカーデシア・シャトルが見える。
『了解。』
「…行こう。」


※13: Ketha
DS9第157話 "Once More unto the Breach" 「今一度あの雄姿を」より

DS9。
クワークの店にいるウォーフ。「今は将軍のお立場もよく理解できる。戦いの時こそ、リーダーを支えるのが戦士たちの義務だ。ガウロン総裁に挑めと頼むなど、私は間違っていた。」
エズリ:「それでどうするつもり?」
「攻撃を中止するよう総裁を説得し続ける。……今日はおとなしいなあ。」
「ああ…ウォーフ、このことに関して私が口を出していいものかわからないのよ。クリンゴンの問題だから。」
「君は今もマートク家の一員だ。」
「…そんなこと初耳だわ。」
「数週間前に将軍と話し合った。将軍も承知してる。君を名誉ある女性と考えておられる。ジャッジアを立派に引き継いでいると。同感だ。」
「とっても素敵。」
「素敵?」
「…クリンゴンの言葉じゃないわね?」
「ああ。」
「つまりその…名誉なことだわ。」
「いいだろう。ちょっと見え透いているが。では、意見を聞かせてくれ。」
「いいわ? でも気に入らないかも。」
「構わん。」
「総裁の問題は、より大きな問題が起きる前兆よ。クリンゴンは死にかけてる。そうなるのも当然ね?」
「君の言う通りだが、気に入らないなあ。」
「誤解しないで? 私をまだ、マートク家の一員と考えてくれて感動したわ? でも、クルゾンやジャッジアだった時より、クリンゴンを懐疑的に見てしまうの。…クリンゴンの社会自体をかなり否定的に見てるわ。クリンゴンの戦士の文化について話してるのよ? 何世紀にも渡って…名誉と高潔の伝統を誇ってきたわけでしょ? でも現実には、上層部は自ら腐敗を招いてる。」
「君は話を誇張しすぎだ。」
「そうかしら? じゃあ心から尊敬できる評議会のリーダーは? 一人でもいた? これもクリンゴン帝国のためと諭されて、あなたは何度総裁の罪をかばってきたの? …少し…厳しいことを言うようだけど、腐敗しているとわかっている政府を、あなたは黙って受け入れているのよ? ガウロン総裁は明らかな例。ウォーフ、あなたは私の中で、最も名誉を重んじる立派な人。…そんなあなたがガウロンを黙認して、クリンゴンにどんな未来があるの?」

カーデシアのシャトルは、宇宙空間に浮かぶ修理施設に近づく。
ジェムハダー船のすぐ近くに、同じくドッキングする。
後ろ手の手錠。ターボリフトに乗っているダマールたち。手錠をかけられているのはキラだ。到着する。
カーデシアの軍服を着たガラックは、カーデシア人※14にパッドを渡した。「船を指揮するヴォルタに捕虜を連れてきた。」
キラの制服は乱れている。近くにいるジェムハダー。ダマールは目立たぬよう、後ろに立った。
カーデシア人:「…異状はないようですね。武器はお預かりします。」
ガラック:「なぜ。」
「司令部の新しい規則で、ジェムハダー船に武装カーデシア人は乗せられません。」
「我々は、信頼されていないな。」
「残念ですが、命令ですので御了承を。」
「君のせいじゃない。彼に従え。ベイジョーの女一人だ、丸腰でも大丈夫さ。」
「ブリッジへ!」
ジェムハダーがエアロックへ通す。
順番に武器を受け取り、ケースへ片づけていくカーデシア人。
最後にダマールの番になった。
カーデシア人はジェムハダーがいないことを確認し、話しかけた。「幸運を。レガート・ダマール。」
うなずくダマール。
ジェムハダーを先頭にエアロックを通り、ガラックたちはジェムハダー船に乗った。
立ち止まったキラは簡単に手錠を外し、床に置く。
その手錠は姿を変えた。液体状のまま、オドーは床の穴に消えた。

報告しているヴォルタ人※15。「2時間14分後に最初の発射テストを実施します。了解。中央司令部と調整を。何事?」
キラたちと共にブリッジに入るガラック。「捕虜です。」
ヴォルタ人:「わかっています、なぜブリッジに。」
「この女はロタ司令官※16で、全セクターの情報部副幹部です。ですから、尋問に興味がおありかと思いまして。」
「報告を受けていません。」
「恐らく遅れているんでしょう。当然ですよ。司令官を捕らえたのはつい昨日のことで、通信も機能停止状態でしたから…」
銃を向けるジェムハダー。
ヴォルタ人:「指令書を。」
ガラック:「どうぞ。」
そこへ女性可変種がやってきた。
ヴォルタ人:「創設者! お目にかかれて光栄です。まさかこのセクターにおいでとは。」
女性可変種:「私がどこにいようとお前には関係ありません。」
「はい。」
女性可変種はキラと顔を見合わせた。「新しい捕虜の尋問はもう始めていますか?」
ヴォルタ人:「まだです。」
「結構。では私が尋問を指揮しましょう。」
「仰せのままに。」
「ああ? それが改良されたという、新しいプラズマ銃ですか。ちょっとこちらに。」 ジェムハダーに話す女性可変種。
ルソットはダマールと目線をかわす。
女性可変種は銃を手にする。「ああ、見事な銃です。いかがです?」
受け取るガラック。その瞬間、ジェムハダーたちに向けて発砲した。
驚く女性可変種の前で、ヴォルタ人も殺された。
すぐ指示するキラ。「出口を見張って。」
女性可変種はオドーの姿に戻った。「殺す必要はなかった。」
ガラック:「捕虜に手間取っている余裕はありません。」
キラ:「議論は後にしてちょうだい。ブリッジより下の全デッキを神経ガスで満たす用意を。ワープドライブをオンラインに。コースを惑星連邦に設定。」
「指揮官! ブリーンの兵器はまだ設置されていません。出発は無理です。」


※14: 名前は Vornar (J・ポール・ボエマー J. Paul Boehmer VOY第86・87話 "The Killing Game, Part I and II" 「史上最大の殺戮ゲーム(前)(後)」のナチ大尉 (Nazi Kapitan)、第96話 "Drone" 「新生ボーグの悲劇」のワン (One)、ENT第28話 "Carbon Creek" 「スプートニクの飛んだ夜に」のメストラル (Mestral)、第76話 "Zero Hour" 「最終決戦」などの士官 (Officer) 役。ゲーム "Klingon Academy"、"Bridge Commander" でも声の出演) ですが、言及されていません

※15: ルアラン Luaran
(キティ・スウィンク Kitty Swink DS9第30話 "Sanctuary" 「さまよえるスクリーア星人」のローザン大臣 (Minister Rozahn) 役。クワーク役アーミン・シマーマンの妻。ゲーム "DS9: The Fallen" でも声の出演)

※16: Commander Rota
どちらかと言えば「ロタ中佐」が適訳だと思われます

尋ねるオドー。「武器の設置まで後どれぐらいかかる!」
ルソット:「待ってられん!」
キラ:「武器なしで出発はできない。」
ガラック:「エンジンルームではブリーン人 3人、いえ 4人が作業中。診断プログラムから判断すると、作業が完全に終わるまで 30分から 45分はかかるでしょう。」
ルソット:「そんなに待ってられん!」
キラ:「いえ、待つわ。ブリッジにいることはバレてないんだから、じっとしていればいい。通信が入ったら模範解答をして、設置が終わるのを待つ。」
「ダマール、何とか言え! 全員殺される。」
ガラック:「通信が入りました。…ヴォルタを、呼び出しています。」
キラは考えた末、ヴォルタ人の遺体からバーチャルディスプレイを手にした。「画面を停止状態に。彼女の名前は? …急いで!」
ガラック:「お待ちを。…あった。名前はルアラン。」
ディスプレイを起動するキラ。「こちら、ルアラン。いえ? こちらの画面も映りません。通信システムが、トラブルを起こしたようです。ご用件は? しばらくお待ちを。」 一旦接続を切る。「ナビゲーションアレイの現状を報告してって。」
オドー:「お任せを!」
再び通信するキラ。「今データを送信中です。結構です。通信システムの復旧には、最低 1時間はかかるでしょう。終了したら連絡致します。以上。」
ルソット:「気づかれていたらどうなる。」
「…全滅ね。」

DS9。
作業を続けるベシア。ため息をつく。
オブライエンがやってきた。「やあ。」
ベシア:「やあ。」
持ってきたケースを渡すオブライエン。「ケイコが、クラブロール※17を作ったんだ。多分、腹が減ってるんじゃないかって。」
ベシア:「ありがとう。感謝してるよ。あの…この前のことだけど。」
「ああ、もういい。…進んでるか?」
「振り出しから一歩も進んでもない。」
「…聞いてもいいかな、31 のこと。」
「…どうぞ?」
「治療法を見つけたとして、向こうにしれたら…どうするかな。」
「そうだな、恐らく…困るだろうな。創設者たちを根絶するという奴らの計画が危うくなる。治療法を潰すためにスローンや工作員が、ここにひょっこり現れても驚かないね。何が言いたい。」
「宇宙艦隊医療部にメッセージを送るのさ。治療法を発見したって。」
「セクション31 をおびき出すのか。」
「ああ、そうさ。」
「おびき出した後は?」
「うーん、生け捕る。そしてそいつから情報を引き出すのさ。」
「病気についちゃ無知かも。」
「だがきっと、詳しい人物を知ってる。どう思う?」
「すごいよ、いい計画だ。ずる賢くなったな。」
笑うオブライエン。「君とは長いつき合いだ。」 すぐに笑みが消える。「上手くいくといいが、オドーのために。そう願うばかりだ。」
ベシア:「僕もだよ。」

宙図を示すガウロン。「次の標的は、サーペディオン5号星※18だ。」
マートク:「サーペディオンは、トゥウェルフス部隊全体の本部があるところです。」 ウォーフや、年老いたクリンゴン人たちも同席している。
「そうだ。ヴォルチャ・クラスの巡洋戦艦 15隻を用意する。敵の防御を崩すためにな。早速トゥルーバック将軍を…」
「総裁! あそこは、全カーデシア帝国の中でも最も防御の固い地域です。わずか 15隻の戦艦で守りを突破するのは難しいかと。」
「フン、厳しい戦いに出る勇気がない戦士は、潔く引退した方がいい。さっさとな。」
立ち上がるマートク。「私は意気地なしではない。どこへでも行く。」 また座った。「帝国のために。」
ガウロン:「それでこそ真の戦士だ。」
「マートクが防御を弱体化した後で…」
今度はウォーフが立った。「いいえ! サーペディオンは攻撃しません。」
ガウロン:「やるかやらないかは、わしが決めることだ!」
「…総裁は何の思慮もなく、命令を出しています。ここにおられる方々は、異を唱えないだろうが私は違う! あなたはご自分の利益のために我々の船と命を浪費させています。」
「またお前を信じるとはわしも浅はかだったな。お前が真のクリンゴン戦士というなら、この場で斬り捨てる! 運のいい奴だ。いいか、自分はその制服のおかげで命拾いしたんだということをありがたいと思え!」
ウォーフはコミュニケーターを外した。「ではここからは、宇宙艦隊士官としてではなく、マートク家の一員として言わせて頂きます。」 その宇宙艦隊のシンボルを、テーブルに置く。「ご自分の名誉とクリンゴン帝国を汚したあなたに、評議会を導く資格はありません。」
ガウロン:「わしと勝負する覚悟があるんだろうな!」 着ていた豪華なローブをテーブルに置く。
2人はそれぞれ、壁に掛けられているバトラフを手にした。
騒ぎ出すクリンゴンたち。
マートク:「ウォーフ。馬鹿な真似はよせ。」
だが戦いが始まった。両者互角だ。
バトラフを弾き飛ばされたウォーフ。端の刃が折れる。その 2本を手にし、必死に応戦する。
ウォーフはガウロンにはね飛ばされ、立てられていた戦略図のガラスを割った。床に倒れる。
ウォーフの前に来たガウロンは、高くバトラフを振り上げた。
だが瞬間、ウォーフは 2本の刃をガウロンの腹に突き立てた。
目を見開くガウロン。「ああ…わしが負けるわけがない…」 後ろに倒れる。
起きあがったウォーフは、ガウロンのまぶたを開け、息を引き取ったことを確認した。すぐに死の咆哮をあげるウォーフ。
ローブをウォーフに着させるマートク。「ばんざーい! ウォーフ、新しい総裁だ。ウォーフ! ウォーフ…」
他のクリンゴン人も名前を唱える。「ウォーフ! ウォーフ!」
ウォーフ:「待て、頼む! 聞いてくれ!」 静かになった。「私が戦ったのは、帝国のためだ。新しいクリンゴンを作らなければならない。だがそれを導くのは私の役目ではない。それにふさわしい方が、ここに…」 ローブを取る。
マートク:「ウォーフ、俺は総裁の椅子など欲しくない。」
「皇帝はおっしゃった。偉大なる男は権力を求めない。周りがそれを求めるのだと。」
ウォーフはマートクにローブを着させた。「マートク万歳! 彼こそクリンゴンの指導者。これが、宿命なんです。」
マートクは微笑んだ。

カーデシア修理施設のジェムハダー船。
待っているガラックたち。
キラ:「後どれぐらい?」
ガラック:「わかりません。二次リレーにつなげるのに、手間取っているようです。」
「ああ…。」
オドーは壁にもたれかかり、苦しそうだ。
キラ:「オドー、大丈夫?」
オドー:「あ…あ…ご心配なく。私は…」 叫ぶオドー。床に座り込む。
キラは駆け寄った。「あっ!」
オドーの身体はボロボロになってしまった。「す、すいません…。」
キラ:「謝ることはないわ。」 苦しそうなオドーに言う。「お願い、私のそばに、そばにいて欲しいの。じき出発できる。いいわね? 後少しの辛抱よ?」
オドー:「ああ…」
ルソット:「終わりだ。」
キラ:「やめてちょうだい!」
「流動体生物は役立たず、計画は台無しだ。さっさと引き上げよう。」
「持ち場に戻って。」
「いや、断る。今出るんだ。」 銃を向けるルソット。
ガラック:「馬鹿な真似はおやめなさい。」 ルソットに銃を突きつける。
「…カーデシア人だろ、ガラック。ベイジョーの女をかばって仲間を殺すのか。」
「何もわかっていないようですね。」
ダマールも銃を取り出した。「2人とも銃を下ろすんだ!」
ルソット:「あんたも彼女の死を願ってる。…だが反乱軍のリーダーだから、艦隊の制服を着ている者を殺したくないんだろ、俺に任せろ!」
コンピューターの反応が聞こえた。
ダマール:「ブリーンが武器を設置し終わったようだ。」
キラ:「じゃあさっさと撤退しましょうよ。」
ルソット:「だめだ。」
ガラック:「撃たれてもいいのかな?」
「ダマール、奴を撃て! 2人を殺してブリーンの武器を頂こうじゃないか。信じてるぞ、ダマール。あんたこそカーデシア帝国を復活させるのにふさわしい男だ。愛する祖国をなあ。共に…同胞を幸せに導こう。さあ撃て、撃つんだ!」
沈黙が流れる。
銃を発射するダマール。
叫び声と共に倒れたのは、ルソットだった。
ダマール:「友だった。だが彼のカーデシアは死に、もう甦らない。」
キラはダマールを見た。「…全区画にガスを充満させて。」 バーチャルディスプレイを装着する。「係留解除。前方へ、スラスター全開。」
ジェムハダー船は修理施設を離れ、ワープに入った。

報告するガラック。「敵の防御域を抜けました。」
オドーを見るキラ。ディスプレイを外し、ダマールに言う。「代わって。」
従うダマール。
オドーの隣に座るキラ。
キラに気づくオドー。「怒って…いるでしょうね。」
オドーの手を握るキラ。「なぜ?」
オドー:「私は、病状を隠していました。」
「オドー。気づいていたわ。でもあきらめないで。」
「ああ…」
「ジュリアンが必死で、治療法を探してる…」
「シーッ、シーッ。ネリス、もういいんだ。ただ、そばに…いてくれ。ああ…」
うなずくキラ。オドーを抱き寄せる。


※17: crab roll

※18: Sarpedion V

・感想
月並みな言い回しですが、ますますストーリーが進展してきました。3回連続で登場したガル・ルソット、そして 1990年の TNG 初登場から 8年以上に渡って活躍してきたガウロンの最期となります。先週せっかく久々に出てきたガウロン総裁の死はあっけないものですが、これまでのウォーフとの確執、そして何ともクリンゴンらしい決闘を考えれば納得できますね。そしてついにマートクが最高評議会総裁に…。ロナルド・ムーア脚本ならではです。ウォーフとエズリの会話 (特に「名誉」のところ) も印象的でした。
家族を殺され、友人を撃ったダマール。今更ながら、この人もマートク以上に大成長したキャラクターですね。修理施設は DS9 と同じカーデシア製ということで、内装まで使い回しだったのが興味深いです。CG のカーデシア・シャトルも初登場でした。
あのヴォルタ人の女優がシマーマンの奥さんとは…。


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