※1食堂。
ニーリックスが料理を運んでいる。「3皿目のお料理です。」
チャコティ:「まだあるのか?」
「こちらはルーヴィアンのウズラ※2、トリュフソース添え。ローストしたシャドレカブ※3と一緒にお召し上がり下さい。」
テーブルクロスがひかれ、ディナーが進んでいる。笑うトレス。
ジェインウェイ:「このお料理を生み出したシェフに。」
パリス:「乾杯!」
拍手するニーリックス。
厨房には、エプロンをつけたセブンがいた。「ありがとう、艦長。」
トレス:「レオラ・クリームスープ※4。フェトラン・リゾット※5。ルーヴィアンのウズラ。どんどんおいしくなるわ。」
ジェインウェイ:「趣味を広げてるのは知ってたけど、料理の腕まで磨いてたとは知らなかったわ。」
セブン:「自分の食事を作っていれば、腕は磨かれる。」
ニーリックス:「個人的には気分のいいもんじゃないっすが、全部がこうおいしきゃ、素直に負けを認めて…エプロンを差し出すしかないっすよ。」
パリス:「お前にとっちゃ、ほんと気の毒な話だな。」 笑う。
ワインを注ごうとするニーリックス。「ピノ・ノアール※6は?」
チャコティ:「シャルドネ※7のお代わりをくれ。」
セブン:「料理によってベストのワインがある。同じ物を飲むのは勧められない。」
「ピノノアールを頂くよ。」
パリス:「塩ある?」
セブン:「調味料を加える必要はない。」
「あ、でも悪いけど…」
「ウズラの味がお前の舌に合わないなら、もっと好みに応じた物をレプリケートしよう。ピーナツバターとジャムのサンドイッチ※8がいいか?」
「よく味わってみると、このままで十分おいしいかも。」
笑うチャコティとジェインウェイ。
急に船が揺れた。
ジェインウェイ:「艦長からブリッジ。報告。」
艦長席のトゥヴォック。「突然コースを外れました。」
ジェインウェイ:『原因は?』
「わかりません。何らかの重力サージが発生しているようです。」
席を立つジェインウェイ。「すぐに行きます。」
ヴォイジャーは巨大な渦状の空間現象に引き込まれている。
報告するキム。「可能な限り全てのパワーをスラスターに回しましたが、元に戻せません。」
他の 3人と共にブリッジに戻ってきたジェインウェイ。「シールドの極性を逆転させた?」
トゥヴォックは席を譲る。「効果ありません。」
スクリーン一杯に広がる渦。
食堂のテーブルが倒れ、料理や食材が床に散らばる。
揺れが収まり、立ち上がったニーリックスは窓を見つめた。「……星が消えちまったぞ。」
船が近づいてくる。攻撃してきた。
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※1: このエピソードは、2001年度エミー賞のメーキャップ賞にノミネートされました
※2: Luhvian quail
※3: chadre kab 黄色をした、セブンが初めて食べた料理。VOY第74話 "The Raven" 「心の傷を越えて」より
※4: cream of leola soup 「レオラ」はレオラの根っこのこと。VOY第159話 "Repentance" 「宿命の殺人星人」など
※5: fetran risotto 「フェトラン・ソース」が VOY第126話 "Gravity" 「ブラックホールと共に消えた恋」で登場
※6: pinot noir
※7: chardonnay
※8: peanut butter and jelly sandwich
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