ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第162話「人間改造惑星クアラ」(前)
Workforce, Part I
イントロダクション
※1発展した惑星。大量輸送の乗り物や、工場が見える。 異星人に混じって、ジェインウェイが階段を降りてきた。青い服を着ている。 近くにそびえ立つ建物を見上げた。 ジェインウェイは一画にあるエレベーターに乗り、急降下する。 どこも多数の作業員であふれている。 ジェインウェイは異星人に尋ねた。「すみません、監督はどこかわかりますか?」 「あそこだよ。」 「ありがとう。」 上から見ていた者が、ジェインウェイが近づいていることに気づいた。その場を離れる。 監督※2はジェインウェイに言う。「許可証とライセンス見せてくれ。」 受け取ったデータを確認する。「熱力学でレベル 6。それに量子融合もか。ほう。ジェインウェイ、大したもんだな。」 ジェインウェイ:「ええ、どうも。」 「遅刻しなければ、もっとよかったんだがね。」 「すみません、乗り物を間違えて大気ろ過施設の方に行ってしまったものですから。」 「向こうも人手不足なんだ。よく引き抜かれなかったなあ。」 「もう遅刻はしません。」 「まあ来たばかりなら、迷うのも無理はない。ずっとここにいる私でさえ、時々迷うほどだよ。仕事はモニターでのリアクターコイルの監視だ。ここでは温度有効率 94…」 「94%で毎秒 8千トンのタイリウムが処理されている。詳細は暗記しています。」 うなずく監督。「欲しい物はいってくれ。ここでは気持ちよく仕事してもらいたいんだ。」 「以前の職場より、遥かにいいのがもう既にわかりますわ。」 ジェインウェイは持ち場についた。 |
※: このエピソードは、2001年度エミー賞の特殊映像効果賞、および音楽作曲賞にダブルでノミネートされました ※2: 監督 Supervisor (Tom Virtue VOY第7話 "Eye of the Needle" 「ワームホールの崩壊」などに登場したヴォイジャーのクルー、バクスター (Baxter) 役) 声:長克己 |
あらすじ
仕事の要領をつかめないジェインウェイは、ジャフェンという異星人の男性と知り合う。そこではセブンも地球人名のアニカ・ハンセンを名乗り、能率監視員を務めていた。だがお互いのことは忘れているようだ。パリスもバーの店員として雇ってもらい、トゥヴォックはユーモアに笑うような性格になっていた。トレスもいる。ジャフェンと話すジェインウェイは、自分の故郷である地球には既に興味を失っているようだ。職場の者は全員定期的に、放射能から身を守るということで注射を受けさせられる。その時トゥヴォックは一瞬だけ、強制的に注射させられた記憶を思い出した。 デルタ・フライヤーでランデブー地点へ戻ってきたチャコティ、キム、ニーリックスの 3人。だがヴォイジャーはおらず、近くの星雲に隠れていた。修理を行っていたドクターの話を聞くと、機雷に衝突したことから始まったのだという。放射能の被害に遭い、ジェインウェイはドクターを緊急司令ホログラムとし、クルーは全員脱出ポッドで去った。放射能を消すまで、近くの惑星に避難するつもりだった。すると異星人の船が攻撃してきたため、ドクターは隠れていたのだ。機雷を設置したのも彼らで、初めからヴォイジャーを狙っていたのだ。クルーからの連絡はない。 トゥヴォックは惑星に連れてこられたときの様子を思い出していた。怪我の手当てという名目で、クアラ人がジェインウェイたちに医療処置を行った記憶だ。トゥヴォックはジェインウェイに知り合いだと訴えるが、ジェインウェイには覚えがない。ジェインウェイはジャフェンと食事の約束をし、パリスはトレスと知り合った。ヴォイジャーは機雷を感知できるようにし、修理を進めながらクアラを発見した。ジャフェンとキスをするジェインウェイ。 クアラに到着したヴォイジャー。だがクアラ大使はクルーがヴォイジャーを知らないと話していると言い、彼らと直接話すことは許さない。この星系ではどこも人手不足であることを知り、チャコティはニーリックスと共にクアラへ潜入することにした。先ほど大使と話したチャコティは異星人の外見になり、ニーリックスの船でクアラに向かう。トゥヴォックは数回注射を拒否しており、監視員「アニカ」の姿を見て、彼女の名前「セブン・オブ・ナイン」を思い出す。トゥヴォックが無理やり精神融合をした結果、セブンはヴォイジャーにいた記憶を見せられる。「ここにいるべきではない」と叫ぶトゥヴォック。警備員に連行されていく。 チャコティは偽名を使い、ジェインウェイたちが働いている施設に雇われる。トゥヴォックは強制的に注射された。クルーは全員クアラが最高の職場だと洗脳されているらしい。ジャフェンとジェインウェイは一緒に住むことになった。チャコティとニーリックスは独りで歩いていたトレスに目をつけ、ニーリックスと共にヴォイジャーへ転送する。警備員に追われるチャコティだが、ヴォイジャーも攻撃を受け転送できない。逃げるチャコティは、フォースフィールドに阻まれた。 |
用語解説など
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感想
最終話を除くと最後となる前後編です。どっかで聞いたようなストーリーの積み重ねですが、それなりの効果はあげています。ヴォイジャーに残ったドクター以外の 3人 (チャコティ、キム、ニーリックス) の人選が意味深いですね。ただロマンス部分は間延びの傾向がありました。 後編の焦点としては、まずはトレスをはじめとしてクアラでの記憶はどうなるのか。トゥヴォックだけではなくセブンも活躍するのか。ジャフェンやその他の労働者の今後は…といったところでしょうか。下手するとシステムの根幹を破壊しかねませんからね。 |
第161話 "The Void" 「略奪空間の怪人達」 | 第163話 "Workforce, Part II" 「人間改造惑星クアラ(後編)」 |