エンタープライズ エピソードガイド
第23話「追放された者への祈り」
Fallen Hero
イントロダクション
食事中のアーチャーは、咳をした。 タッカー:「今何て?」 トゥポル:「だからあなた方は…」 アーチャー:「トゥポル。…なぜ、私たちが不自由してると思うんだね? その…生殖活動に。」 「艦隊士官は部下と親しく交際することを禁じられています。従って規則を破らない限り、あな…」 タッカー:「別に君は守る必要ないんだぞ? 君も…アッチの方に、不自由を?」 「ヴァルカン人は 7年に一度しか発情しません。」 「全く味気ない人種だよ。」 アーチャー:「…しかしどうしてまた、急にそんなこと言い出したんだ。」 トゥポル:「人間にとって生殖活動は、緊張を緩和する側面があるとか。」 タッカー:「俺の場合、そうでもないけどな?」 アーチャー:「我々には、緊張を緩和する必要があると?」 トゥポル:「効率が 3%落ちてます。」 「ふーん。もう 10ヶ月間、働きづめだからなあ? 効率が下がるのは当然のことだろう。仕方ない。」 「…クルーに上陸休暇を取らせてはどうでしょう。」 タッカー:「そいつは大賛成だ。」 「既にふさわしい惑星を見つけておきました。現在位置から、約9日の距離です。名前は、ライサ※1…」 「で、ふさわしいってどうふさわしいんだい。」 「熱帯気候で、美しいビーチが一面に広がっています。詳しくはデータベースで御覧下さい。」 アーチャー:「人は、住んでるのか?」 「はい。従って、人間流の…緊張緩和も、可能です。」 タッカーは微笑んだ。 |
※1: Risa 熱帯気候の Mクラス惑星。TNG第67話 "Captain's Holiday" 「大いなるホリディ」、DS9第101話 "Looking for Par'Mach in All the Wrong Places" 「クワークの再婚」など |
本編
ブリッジに入ったタッカーは、半袖の派手なシャツを着ていた。 トゥポル:「その格好でライサの女性を口説く気なら、船に残ることをお勧めします。」 タッカー:「規則その1。周囲に自分の存在を知らせる。これなら、注目間違い無しだ。」 アーチャー:「後で泣いても知らんぞ?」 「まだ準備しないんですか?」 「私はパスするよ。」 「船長! 船長こそ行かなくちゃ!」 「一番楽しみにしてるのはお前だろ?」 笑うタッカー。 アーチャー:「船が静かになるから、その間に…観測資料を整理したいんだ。きっとはかどるだろう。」 タッカー:「ヌヴィアン※2のマッサージ師が 200人以上も手ぐすね引いて待ってるんですよ? 部屋で独り、星図とにらめっこしてる場合ですか。」 トゥポル:「少佐の発言は正論です。」 アーチャー:「…君も私にマッサージを受けろと?」 「船長がベストコンディションを維持して初めて船の安全は守られます。」 「…わかった、それじゃこうしよう。星図は美しいビーチで見るとするよ。」 「艦隊司令部から、通信が入っています。」 立ち上がるアーチャー。「作戦室へ頼む!」 コンソールに映ったフォレスト提督※3。『彼女の名はヴラー。マザール※4という星に駐在してる、ヴァルカン大使だ。』 アーチャー:「失礼ですが提督、我々とどういう関係が。」 『それなんだが、大使はできるだけ早急に、マザールを去らねばならないんだ。…一番近いヴァルカン船は、1週間離れてる。』 「我々に、大使をヴァルカンまで送れとおっしゃるんですか?」 『3日後にヴァルカン船シュラーン※5が合流することになっている。…彼らに、引き渡してくれ。』 「…なぜ急を要するんでしょ。」 『…これを言ったら君は腹を立てるかもしれんが、詳細は秘密らしい。』 「だと思いました。」 サトウの部屋。 荷物をまとめている。 トゥポル:「…部屋を空けてくれてありがとう。」 サトウ:「光栄です。早くお会いしたいわ?」 「大使は誰ともお会いにならないでしょう。瞑想されてるはずです。でも機会があったら、あなたの希望を伝えます。」 「ありがとう。じゃあ私はこれで失礼します。」 「差し支えなければ、それも一緒に。」 小さな絵が飾ってある。「ヴラー大使は非常に簡素な環境を好まれるもので。」 持って行くサトウ。 入れ違いにアーチャーがやってきた。「ホシ。部屋を空けさせて悪いな。」 サトウ:「お気に召せば、いいのですが。」 トゥポルを見てから、出ていった。 「万全か?」 トゥポル:「そう思います。クルーの頭に入れておいてもらおうと、必要な規則をまとめておきました。大使専用のお世話係も用意すべきです。」 パッドを読むアーチャー。「『こちらから大使に話しかけてはならない。…握手をしてはならない。大使のいる場で笑ってはならない。』」 トゥポル:「どれも念のために記したに過ぎません。…クルーが大使と接触をもつことはないでしょうから。」 「あれもこれもダメってわけか。」 「私はヴラー大使の栄誉を汚すことのないよう、適切に規則に従っているまでです。」 「うん、大使は間もなく到着される。何でも力になるぞ?」 「ありがとうございます。」 アーチャーは出ていった。 臭いをかぐトゥポルは、一瞬不快な顔をした。 エンタープライズは、惑星マザールに到着した。 メイウェザー:「軌道に入りました。」 サトウ:「通信です。マザール最高評議会※6から。」 アーチャー:「せっかちだなあ。」 スクリーンに映ったマザール行政官※7。『船長か?』 アーチャー:「ジョナサン・アーチャーだ。」 『ヴラー大使を受け入れる準備は?』 「そのために来たんだ。上陸地点の座標を送信してくれれば、すぐにシャトルを向かわせる。訪問できるのが楽しみだ。」 『非常に残念だがそんな時間はない。大使は既にそちらの船に向かった。』 メイウェザー:「小型船が接近中です。」 『今回の件は急を要すると言うことはヴァルカン側から聞いてるな?』 アーチャー:「できるだけ早急に、大使をこちらに引き取るように言われている。理由は聞いてないがね?」 『ヴラー大使は追放されたのだ。職権乱用、および違法行為の罪でね?』 エンタープライズへ入る女性のヴァルカン人。「アーチャー船長?」 アーチャー:「ヴラー※8大使。クルーを代表し、エンタープライズへ歓迎いたします。」 ヴラー:「ありがとう。」 手を差し出した。トゥポルが見る。 握手するアーチャー。「お持ちしましょう。」 ヴラー:「お気遣い感謝します。」 荷物を渡す。 「彼はタッカー少佐、機関主任です。」 タッカー:「光栄です。」 「こちらこそ光栄よ、少佐?」 ヴラーは、また手を握った。 アーチャー:「彼女は科学士官兼※9、副司令官のトゥポル。」 トゥポル:「トゥナール・パク・サラトゥ・ユラーニ。」 ヴラー:「トゥナール・ジャラル。でも今後は、せっかくのチャンスだから地球の言葉を練習したいわ?」 船長用食堂のアーチャー。「お部屋を気に入っていただけるといいんですけど。トゥポルが、ご期待に添うよう入念に準備したんです。」 ヴラー:「私はそう注文は多くありませんの。…でも、一つうかがっていい? そのお部屋は誰が使ってらしたの?」 トゥポル:「…臭いです。…人間の臭いを消すのは容易ではありません。」 「そのクルーにお会いしたいのよ? 私のために部屋を空けて下さったお礼が言いたいの。できるだけ、人に迷惑をかけないのが私の信条なんです。この信条は大使としての仕事にもとても役立ってるわ?」 アーチャー:「…あなたはヴァルカン・アンドリア間初の領域協定に、尽力されたとか。」 「アンドリア人には…揺るぎない決然とした態度で交渉の席に着くことが望まれますが、私はほんの小娘でした。それはまだ地球と接触を取る、前のことですよ。」 タッカー:「じゃあ 90年以上も前だ。もう何年大使を。」 「…タッカー少佐ったら。知ってますよ、あなたの世界では女性に歳を聞くのは失礼に当たるんじゃないの?」 「…いや、あ、そんなつもりじゃ。今のは…別に大使の年齢とかでは、なく…」 「脅かしてごめんなさい。今のはちょっとした冗談。」 「あ…」 笑うタッカー。 「こうとだけ言っておくわ。あなたは今このテーブルで、この船で一番の年寄り…2人と食事を取っていることになる。」 タッカーはトゥポルを見た。視線を返すトゥポル。微笑むアーチャー。 トゥポル:「…一つお伺いします。ご自分が告発されていることを自覚されてますか?」 ヴラー:「もちろんしています。」 「どうやって弁護するおつもりで?」 「弁護などしません!」 「…では罪を犯したと。」 アーチャー:「トゥポル?」 ヴラー:「構いません、船長。私のような立場は、ヴァルカン人全員の信頼を背負っているの。その人物が罪を問われれば、今までの信頼が揺らぐのも、当然だわ? マザールも、そう思ってる。……やっぱり私も歳には勝てないわ? これで失礼しても、よろしいかしら。」 「もちろんです。」 ヴラーを送るトゥポル。 廊下を歩きながら話すクルー。「食堂でみんな待ってる…」 トゥポルと歩いてきたヴラー。「地球は行ったことないの。でも今までに会った人間を見る限り、意表をつく人種のようねえ? あなたの地球での体験を是非うかがいたいわ?」 トゥポル:「今度お話しします。」 「わかりました。」 ドアを開けるトゥポル。「ここがお部屋です。おやすみなさい。」 ヴラー:「トゥポル!」 トゥポルは振り返った。 ヴラー:「…怒りを感じるわ。」 トゥポル:「…人間と生活しているからといって、彼らの感情に影響されることはありません。」 「私たちにも感情はある。ただ隠すのが上手いだけ。」 「私から何か感じるとしても、怒りではありません。」 ヴラーは近づいた。「違う。…これは失望だわ。」 トゥポル:「おやすみなさい、大使。」 歩いていく。 廊下で合流するアーチャー。「トゥポル。」 トゥポル:「船長。」 「私に言っておくことはないか。」 「…ヴラー大使のことを言ってるんですか?」 「態度がきつかったようだが。」 「失礼に映ったのなら、謝罪をしておきます。」 「ヴァルカン人を理解できるとは言わん。不可能だ。だが、部下である科学士官の悩みは知っておきたい。それが船長の務めだ。」 「ヴァルカン人が罪を犯すなど、非常にまれなことです。」 「まれだが、聞いたことはあるか?」 「いいえ、ありません。大使のような立場にいる方に関しては。」 「何をしたかはわからん。」 「…関係ありません。もし大使が無実なら、どんなことをしてでも自己弁護を図るはずです。」 「大使をよく知ってるようだ。」 「……以前お会いしたことがあります。大使はお忘れのようですが。…私がまだ小さかった頃、ヴァルカンで会いました。カターン条約※10の協議をされてた大使に、遠方から長旅をして会いに行ったんです。」 「その価値はあったか?」 「そのとき大使にお会いしたことで、私の将来の道が決まりました。まずは科学評議会※11を目指し、今はここに。」 「うん。私にも人生のヒーローはいる。ヒーローに裏切られるのは辛いものだ。」 「…ヴァルカン人にヒーローはいません。」 「そうとも。ああ、よくわかってる。」 リードの通信が届く。『船長、ブリッジへお願いします。』 アーチャー:「すぐ行く。」 報告するメイウェザー。「不審船が、こちらへ接近中です。現在地、5万キロメートル。」 スクリーンに後方の異星人船が映っている。 サトウ:「呼びかけてます。」 アーチャー:「誰か確かめよう。」 映し出されたマザール船長※12に尋ねる。「何か御用で。」 マザール船長:『すいません、船長。実はヴラー大使に関する処置が変更になりましてねえ。』 「何も…聞いてませんが。」 『このところずーっと長距離通信の具合が悪いんです。』 「で、処置の変更とは。」 『行政官によれば、大使を早急に解放しすぎたとのことなんで、それで…改めて、尋問することに。…これ以上そちらに御迷惑はかけられません。ワープを解除して下されば、こちらから行って大使を引き取らせていただきます。』 「さっきまで一刻も早く…追い払いたがってたのが、今度は戻せと。」 笑うマザール船長。『私はただの輸送係だ。お偉いさんの言うことを道理に照らして考えたことはありませんよ?』 アーチャー:「では上官に報告するのでお待ちを。」 『その必要はない。』 「私はただの宇宙船の船長だ。お偉いさんがこんな大切な決断を任すと思うか?」 『ハ…では上官への報告を待つとしよう。』 通信を切るマザール船長。 「艦隊司令部へ。」 サトウ:「つながりません。さっきの船が通信を妨害しています。」 「大した『ただの輸送係』だ。」 リード:「武器を装填しています。」 「防御プレート用意。」 船が揺れた。 エンタープライズを攻撃するマザール船。 |
※2: Nuvian ※3: Admiral Forrest (ヴォーン・アームストロング Vaughn Armstrong) ENT第17話 "Fusion" 「果てなき心の旅」以来の登場。声:金尾哲夫 ※4: Mazar ※5: Sh'Raan 吹き替えではほとんどが「シュラーン号」 ※6: Mazarite High Council マザール人=Mazarites ※7: セリフでは "magistrate" と言及されていますが、クレジットではマザール人役人 Mazarite Official (J・マイケル・フリン J. Michael Flynn TNG第59話 "The Hunted" 「恐怖の人間兵器」のザイナー (Zayner)、ENT第88話 "Babel One" 「バベル1号星」・第89話 "United" 「ロミュランの陰謀」・第90話 "The Aenar" 「氷窟の民」のニジル (Nijil) 役) ※8: V'Lar (フィオヌラ・フラナガン Fionnula Flanagan TNG第162話 "Inheritance" 「アンドロイドの母親」のジュリアナ・テイナー博士 (Dr. Julianna Tainer)、DS9第8話 "Dax" 「共生結合体生物“トリル族”」のエニーナ・タンドロ (Enina Tandro) 役) 声:火野カチコ ※9: 再三言っているように「副司令官」は役職ではなく階級ですので、「兼」という言い方はちょっと変ですね ※10: Treaty of Ka'Tann ※11: Science Council ※12: Mazarite Captain (ジョン・ルビンスタイン John Rubinstein VOY第17話 "The 37's" 「ミッシング1937」のジョン・エヴァンズヴィル (John Evansville)、ENT第84話 "Awakening" 「陰謀の嵐」・第85話 "Kir'Shara" 「バルカンの夜明け」のクヴァック (Kuvak) 役) |
揺れ続けるエンタープライズ。 アーチャー:「一体何を考えてる! 呼びかけろ!」 サトウ:「応答ありません。」 リード:「左舷防御プレート停止。」 メイウェザー:「接近中。全速です。」 アーチャー:「船尾魚雷用意! 反撃しろ!」 リード:「…効果なし。何らかのシールドを張ってるようです。」 トゥポル:「機関室、サブジャンクション12 に直撃。ダメージを受けました。」 アーチャー:「……フェイズ砲の威力を上げられないのか。」 リード:「可能ですが、ワープ中は使えません。」 「使えないってどういうことだ。」 「粒子が漏れるからです※13。こちらのワープフィールドが不安定になり、ナセルが吹き飛びます。対処法を考慮中ですが…」 「…ワープを解除! 船尾砲用意!」 船体から出てきたフェイズ砲。 リード:「敵を捕捉。」 メイウェザー:「発射!」 フェイズ砲の攻撃を受けるマザール船。 リード:「敵シールドダウン!」 アーチャー:「向こうのエンジン状況をスキャン。」 「…死んだも同然です。」 ため息をつくアーチャー。だが、また攻撃を受けた。 サトウ:「まだ生きてたようです。」 アーチャー:「コースを戻せ、ワープ4 だ。」 メイウェザー:「了解。」 「これは一体どういうことなんだ。知ってる者は独りだけか。」 トゥポルに近づくアーチャー。 ヴラーに話すアーチャー。「あなたをヴァルカン船までお送りしろとは言われたが、攻撃を受けろとは一言も聞いていない!」 ヴラー:「彼らは何者なんでしょうか。」 「マザールの評議会から送られた者でないことは間違いないわ※14。」 「では送ったのは。」 「…それには答えられません。」 トゥポル:「……ヴラー大使。我々はヴァルカン最高司令部の命を負っています。我々に情報を制限するのは非論理的では?」 「これは外交上の問題であって、あなた方には関係ありません。これ以上何か言えばあなた方に多大な危険が及ぶだけです。」 アーチャー:「もう十分及んでますよ。さっきの攻撃で船は穴が空く寸前です。」 「残念ですわ?」 「私もです。…こうなったら選択の余地はない。アーチャーからメイウェザー。」 メイウェザー:『どうぞ?』 「予定変更だ、トラヴィス。直ちにマザールへ向かえ。」 『船長。』 「聞こえたろ?」 『了解。』 ヴラー:「私をシュラーンまで送れと言明されているはずですよ?」 アーチャー:「合流ポイントまで 2日あります。いつまた攻撃されるかわかりません。…全クルーの命を犠牲にする価値があると言うなら、そのわけを聞かせて下さい。」 何も言わないヴラー。アーチャーは出ていった。 トゥポルも続く。 フォレストの通信。『ヴァルカン側はカンカンだぞ、ジョン?』 アーチャー:「だったら合流ポイントへ向かえと、ご命令下さい。」 『現場にいるのは私じゃない、君たちだ。…ああ、だが反発は覚悟しておいた方がいい。』 「なぜ我々が反発されなくてはいけないんですが。…大使が追われてるのを知ってて、奴らは我々の船を危険にさらしたんだ!」 『ジョン!』 「また出ましたよ、提督? 得意の秘密主義が。」 『大使とは話したのか?』 「…一応ね!」 『原因は、彼女にあるのかもしれん。』 ため息をつくアーチャー。 フォレスト:『ヴラー大使は自分の罪を認めているそうじゃないか。』 アーチャー:「その罪が何なのかさえ知りませんが?」 『ああ…ソヴァルに話して、何か策を講じよう。』 機関室のタッカー。「ずいぶん楽しそうだな?」 リード:「パワー連結機の交換が? まさか!」 「いや、誰かにドンパチやられるのがさ?」 「厳密に言うとやり返す部分が好きなんです。」 「俺たちの任務は平和的宇宙探査だろ?」 「船の役に立てるのは嬉しいんです。」 「なるほど、だが忙しくなりすぎないことを祈るよ? …ヌヴィアンのマッサージ師は指が 12本あるらしい。」 「フン。」 「片手でね?」 「では是非とも、艦隊の存在をライサに広めなくては。」 「うーん。」 食堂に入るトゥポル。 ヴラーが窓の外を見ている。「あそこのお部屋もそう。あの奥の。」 隣に立っているサトウ。 トゥポル:「すいません、お邪魔でしょうか。」 ヴラー:「とんでもない。」 サトウ:「士官室について話してたんです。」 「どうしてみんなあんな素っ気ない部屋に住んでるのかしら。」 トゥポル:「必要な物があればすぐに届けさせます。」 「そんな気遣いは無用です。それに当分地球へは行けそうもないから、部屋にいるより、できるだけ皆さんと一緒に過ごしていたいの。お部屋を貸して下さってありがとう。もう間もなくお返しできるわ?」 サトウ:「パシ・タ。」 「パシ・タ。」 「失礼します。」 出ていくサトウ。 「アイスティーを飲んだことは?」 トゥポル:「好きではないので。」 「船長はお好きなようよねえ? 特に…ああ…パッションフルーツ。彼にふさわしい成分だわ、そうじゃない?」 「…その船長のことでお話があるんです。」 「興味をそそる男性よね?」 「真実を告げられる人です。」 「…座らない? お願い、あと数時間でマザールに着いてしまう。残りの時間を独りで無駄にしたくないわ。」 座るトゥポル。 ヴラー:「ずいぶん気詰まりな立場でしょうねえ。ヴァルカンの誇りを守りながら…船長には忠誠を尽くさねばならない。」 トゥポル:「あなたなら船長を救えます。…最高司令部は彼に助力を求めた。彼が真相を聞くのは当然だと思いますが。」 「ほんとに船長は信用できると思っているの?」 「はい。」 「…私たちを信用していなくても?」 「船長は、恨んでるんです。」 「なぜ。」 「…ワープ技術の発展を、我々が阻んだと思っているからです。」 「彼らに多くを禁じたのには、全て理由があります。」 「しかし今回のようなやり方は、彼らの恨みを増幅させるだけです。…今後も人類社会との共存を維持してゆきたいのなら、彼らの信頼を得なければ。」 「…私はこの 94年の外交生活で、交渉相手から信頼を得られなかったことはないわ?」 「侮辱する気はありません。」 「わかっています。あなたは思ったことを言っただけ? いつもそうしているように。…あれはヴァルカナ・レガー※15だったわねえ? 2度目のカターン会談の時だった。休憩時間に突然来たのよね?」 「覚えてたんですか。」 「忘れようにも忘れられないわ? 私の交渉戦略に関するあなたの質問は、年端のいかない少女のものじゃなかった。」 「不適当な行為だったのであれば、この場を借りて謝ります。」 「とんでもない。それどころか、あなたの率直な意見は私の目を覚まさせてくれました。…今も同じだわ? …トゥポル。聞いて欲しいことがあるの。」 アーチャーの部屋。 ポートスと遊んでいたアーチャー。ドアチャイムが鳴る。「入れ!」 トゥポルが入る。 アーチャー:「どうした。」 トゥポル:「…大使と二人で話をする機会を得ました。」 ポートスを離すアーチャー。「行け。それで?」 トゥポル:「2時間じっくりと話をしてきましたが…大使はその評判以上に素晴らしい御方でした。」 「…それは信じよう。だが決定は変えられん。」 「変えるべきです。大使は告発されている罪を犯してはいません。」 「彼女が言ったのか。」 「全てはヴラー大使をマザールから追い出し、本来の任務を封じる罠なのです。」 「任務とは。」 「それは言えないそうです。」 ため息をつくアーチャー。 トゥポル:「しかし危機的状況なのは確かです。彼女を救うべきかと。」 アーチャー:「大使は気の毒だ。だが…決定は覆せん。」 「…もし我々が、大使をマザールへ返したら…殺されるそうです。」 「誰に。」 「言えないそうです。」 「信じるのか。」 「はい。」 「なぜ。」 「…私には大使が…数々の業績に輝く人生を、職権乱用で汚すとは思えません。」 「誰もが犯しがちな過ちだ。」 「大使は別です。シュラーンへ送り届けるべきです。」 「君は、2時間ばかり大使と話し合っただけで、この船のクルー全員の命を危険にさらせと言うのか。」 「……船長。私はエンタープライズに赴任してから、頼み事をしたことはありません。でも今回初めてします。大使をマザールへ渡さないで下さい。…お願いです。」 アーチャーは、小さくうなずいた。 トゥポル:「感謝します。」 部屋を後にする。 |
※13: "Particle discharge, sir." をこのように訳していますが、「(フェイズ砲は) 粒子の放出だからです」の方が適切だと思われます ※14: 「マザールの評議会から送られた者に違いないわ」と誤訳。逆の意味になっており、アーチャーのセリフとつながりません ※15: Vulcana Regar 惑星ヴァルカンの都市。TNG第19話 "Coming of Age" 「宇宙戦士への道」で言及 |
エンタープライズは 3隻のマザール船から、攻撃を受けている。 リード:「例の輸送係です。友達も一緒だ。」 アーチャー:「なぜ感知できなかった。」 サトウ:「船尾センサーは調整中です。」 トゥポル:「エンジンを狙っています。」 リード:「ワープを解除し、フェイズ砲を。」 アーチャー:「3 対 1 でか? …マザールには詳しかったな。最大スピードは。」 トゥポル:「艦隊に匹敵します。やはりワープ5 が限界でしょう。」 「じゃ限界まで引っ張ってやれ! トラヴィス、ワープを 4 ポイント 8 に増大。」 メイウェザー:「わかりました。」 速度を上げるエンタープライズ。 メイウェザー:「ワープ4 ポイント 8。」 トゥポル:「敵も合わせてます。さらに加速、ワープ4 ポイント 9。」 リード:「接近。距離、2万キロメートル。1万5千。」 アーチャー:「トラヴィス。」 メイウェザー:「ワープ4 ポイント 9。」 異音が響いてくる。 リード:「敵も 4 ポイント 9 を維持。」 アーチャー:「合流ポイントまでは。」 メイウェザー:「この速度だと、あと 2時間ちょっとです。」 「しかしそれまでもつかどうか。」 「ヴァルカンにメッセージは送れるか。」 サトウ:「マザールが通信を妨害してます。」 「送り続けろ。」 「ヴァルカン船が、遅れると困る。」 ヴラー:「船長。」 ターボリフトから降りてきた。「状況はどうなの?」 「…マザール船 3隻に追跡されています。」 「これ以上ダメージを受ける前に、シュラーンと合流できる?」 「…わかりません。」 ヴラーはトゥポルを見た。アーチャーに言う。「あなたに話したいことがあります。」 作戦室。 ヴラー:「今回の任務が失敗したときのことも、考えねば。」 アーチャー:「『今回の任務』とは、一体どんな任務なんですか。」 「知らなくていいことは知らせぬよう、命令を受けているのよ。でも隠していた理由は、それだけじゃない。信じてなかったの。…少佐の言うとおり、私はもう長いことこの仕事をしているわ。人間との、ファースト・コンタクトのニュースも覚えてる。私は、その人間性に魅せられた。でも心配もしたわ?」 「会ってもいないのに?」 「あなたたちはやっと世界戦争を終えたばかりだった。いくらなんでも恒星間の共同体に加わる準備が整ったと見なす考えは…未熟すぎたわ?」 「その後 1世紀に渡る我々の行いは、認めてもらえないんですか。」 「……攻撃中のマザール人は犯罪者です。ある組織のメンバーなの。その組織は政府のあらゆる階層に巣くい、自らの権力と富を手に入れるために…罪もない多くの人々を利用しているのです。…彼らは常に、自分たちの邪魔者は…排除してここまでやってきました。」 「で今回はあなたが。」 うなずくヴラー。「マザール人の多くは、この政府の腐敗を一掃したがっています。それでヴァルカンの領事館にこの犯罪の暴露を頼んできたのです。」 アーチャー:「それで、あなたの今回の任務とは。」 「彼らの罪を暴くための、証拠集め。3ヶ月後、法廷で証言します。それまではヴァルカンにいた方が安全だということで突然戻ることになったの。」 「なぜ言ってくれなかったんです。」 「非常に慎重を要する、調査だったもので。」 「あなたが罪を犯して罷免されたという話は。」 「芝居なのよ。もしこの私の評判が…落ちれば、私を証人だとは見なさなくなり、追ってこないだろうと考えたの。」 「その作戦は失敗だったわけだ。」 「思ったより腐敗が進んでたのよ。」 「…感謝します。真実を言っていただいて。」 「…これ以上あなたたちを危険にさらすわけにはいきません。ワープを解除して下さい。私は彼らに降伏します。」 「…それはまだ早すぎます。」 「……最も論理的な行動です。」 「人間について学んだのなら御存知では? 我々は常に、論理的な行動を取るとは限らない。」 トゥポルの通信。『船長、ブリッジまでお願いします。』 ブリッジに戻るアーチャー。 サトウ:「呼びかけています。」 アーチャー:「速度は。」 トゥポル:「ワープ4 ポイント 9 を維持。しかしタッカー少佐によれば、あと 10分以上はもたないようです。」 リード:「敵も同様だと思います。オーバーロードを防ぐため、プラズマを放出しています。」 アーチャー:「回線オン。」 マザール船長が映し出される。『船長。大使。』 アーチャー:「目的は?」 『警告してやっているだけだ。エンジンがオーバーヒートしているもんでね。』 「そっちもな?」 『…言い争ってる暇はない。そのヴァルカン人を渡せ。』 ヴラーをとどまらせるアーチャー。「いや、それより…爆発する前にエンジンを切った方が身のためだ。」 マザール船長:『…自分のクルーを犠牲にするつもりか。その女のために。』 「大使をヴァルカンへお送りしろと命令を受けている。その命令を遂行するつもりだ。」 アーチャーを見るトゥポル。アーチャーはサトウに指示した。回線が切られる。 メイウェザー:「4 ポイント 9 から、95 に加速してます。」 リード:「攻撃可能域に突入。」 アーチャー:「アーチャーから機関室。」 ワープコアについているタッカー。「頼むから速度を落とせって言って下さい?」 アーチャー:『すまんな、だがもう少し上げてくれ。』 「あとどのくらい上げられるか。」 尋ねるアーチャー。「ワープ5 エンジンだろ?」 応えるタッカー。「図面ではね。」 アーチャーは伝えた。「…選択の余地はないんだ。」 タッカーは言う。「了解。」 席をヴラーに譲るアーチャー。「どうぞ。…ワープ5。」 メイウェザー:「93 です。…95。」 揺れが大きくなってくる。 警告音が鳴る機関室。 部下に指示するタッカー。「反物質ストリームから目を離すな!」 「了解!」 作業する機関部員たち。「船尾マニフォルド、チェック!」「…調整して。」「状態は。」「手伝ってくれ。」「よし。」 監視を続けるタッカー。 報告するメイウェザー。「97 に、加速。」 リード:「敵船も加速。」 「こちらは 99 です。…ワープ5。」 微笑むアーチャー。 さらに揺れが激しくなる。 機関室も同じだ。 声が飛ぶ。「大丈夫だ。」「よし。」 リードは言った。「まだついてきます。」 |
尋ねるアーチャー。「ヴァルカン船までどのぐらいだ。」 トゥポル:「未だにセンサーは妨害されたままです。」 「だったら最後に確認した位置から割り出せ。…予測しろ。」 「…現在の速度を維持した場合、約53分です。」 リード:「その前に、マザール船は射程距離に入ります。」 アーチャー:「ヴァルカン船に、メッセージを送れたら。できるだけ早くこちらへ向かえと。」 トゥポル:「シュラーンはワープ7 を出せます。こちらがワープ5 を維持すれば…12分で合流できます。」 「ホシ。妨害を突破して連絡をつける方法は?」 サトウ:「難しいかと。」 ヴラー:「私たちが使う外交用の周波数があるの。低亜空間帯の周波よ。マザールには気づかれてないと思うわ? まだ確立させてから数年だから。」 通信コンソールの操作を始める。 アーチャー:「ヴァルカン船にメッセージを送れたとして、マザールに彼らの援護を隠せるか。」 リード:「マザールの妨害信号を利用すれば、向こうのセンサーも不能にできます。」 「やってくれ。」 「了解。」 サトウに指示するヴラー。「ここ。そう、それでいいわ。」 アーチャー:「ホシ。」 サトウ:「一応メッセージは送れたと思いますが、確信はありません。」 トゥポル:「返事はないんですか?」 ブリッジのライトが明滅する。 話す機関部員。「向こうを頼む。」 火が吹き出てきた。「インジェクター発火!」 タッカー:「タッカーからブリッジ。」 尋ねるアーチャー。「どうした!」 タッカー:『ポートインジェクターが発火。速度を落として下さい。』 消火器を使う機関部員。「大丈夫、任せろ!」 アーチャーは言った。「ホシ!」 サトウ:「通信システムダウン。」 メイウェザー:「敵船さらに接近。」 アーチャー:「合流までは。」 トゥポル:「あと 8分です。」 攻撃を始めるマザール船。 リード:「右舷ナセルに直撃しました。」 メイウェザー:「ワープ航行不能。」 通常空間に出るエンタープライズ。ナセルからプラズマが漏れている。 マザール船も続く。 サトウ:「呼びかけてます。」 アーチャー:「…合流までは。」 トゥポル:「こちらの通信を受けていれば、あと 10分です。」 「さっきより増えたぞ。」 「通常航行に切り替えたからです。」 リード:「10分も奴らを振り切れません。」 ヴラー:「最善は尽くしたわ? 感謝します。さあ、私を彼らに引き渡すのよ。」 アーチャー:「何としても後 10分だけ、時間を稼がねば。」 「船長。」 「医療室へ行って下さい。」 ターボリフトのドアを開けるアーチャー。 「医療室?」 「説明は後だ。我々を信用し始めるときがあるとすれば、今がそのときです。」 従うヴラー。 アーチャー:「…回線オン。」 マザール船長:『女を渡せ。』 「まさか、君らが我々に追いつけるとは思わなかったよ。好奇心で聞くが、船の最大速度は。」 『女をシャトルに乗せ、指揮船に引き渡せ。』 「それは無理だな。君らのおかげでシャトルベイは大破した。修理をしなければ当分シャトルは発射できない。言えよ! 君らの最大速度は? 5 以上か? ワープ6? それ以上出せるわけないよな、エンジンはかなり熱くなってるはずだ?」 『乗船に備えろ!』 通信は終わった。 「マルコム、あとを頼む。」 うなずくリード。 アーチャー:「トゥポル。」 ターボリフトに乗る 2人。 マザール船から、小型船が向かう。エンタープライズとドッキングした。 アーチャー:「いいぞ。」 エアロックのドアを開けるトゥポル。 マザール人たちが入る。 マザール船長:「女は。」 アーチャー:「さっきの攻撃で半分のシステムが吹き飛ばされた。機関室のパワーはダウン。Eデッキのプラズマコンジットは爆発した。」 マザール船長:「被害報告を、聞きに来たわけじゃない。女はどこだ。」 「今言うところだ。彼女の部屋は Eデッキにあった。コンジットが爆発した場所から 10メートルの所だ。」 トゥポル:「容態は非常に深刻です。プラズマ火傷、神経外傷。」 マザール船長:「女に会わせろ。」 うなずくアーチャー。 医療室に入る一行。 アーチャー:「ドクター・フロックスだ。」 マザール船長:「女は。」 フロックス:「現在皮膚の再生中です。」 カプセルを見る。 「開けろ!」 「とんでもない。どんな用事があるか知りませんが、彼女は私の患者です。不完全なまま再生室から出せば死んでしまう。」 マザール船長は合図し、部下は銃を取り出す。 マザール船長:「開けるんだ。」 通信に応える。 マザール人:『センサーがダウンしました。』 「原因は。」 『エンタープライズが、妨害信号に細工を。』 マザール船長は指示した。 フロックス:「やめろー!」 アーチャーはフロックスを押さえる。 マザール人たちは、再生室に向けて発砲した。いくつもの穴が空く。 再生室の状況図が消え、「システム異常」という表示になった。 大きな音が響く。 マザール船が攻撃を受けている。撃っているのは巨大なヴァルカン船だ。 マザール船長:「報告! 答えろ、何があった。」 アーチャー:「忙しくて答える暇もないんだろ? …シュラーンだ。ヴァルカンの巡洋戦艦※16、最も強力な船の一つだ。」 サトウの通信。『船長、シュラーンの船長から通信が入りました。』 アーチャー:「オンに。」 映像が切り替わり、ヴァルカン人※17が映し出された。『アーチャー船長。何かトラブルかね?』 アーチャー:「…この通りだ。」 『…武器を渡さなければ直ちに彼らの船を破壊すると、マザール人に伝えてくれ。』 マザール船長は従った。銃を受け取るトゥポル。 ヴァルカン船長:『スタンバイして待っている。』 アーチャー:「ありがとう。」 通信を終えた。 マザール船長:「目的は果たした。任務は完了だ。」 医療室を出ていく。 ドアが開いた。そこに立っていたのはヴラーだった。「ガッカリさせてごめんなさいね。……この件についても裁判での証言に付け加えさせていただくわ。」 道を譲るヴラー。アーチャーも出ていくように手を広げる。 去るマザール人たち。 シュラーンと並んでいるエンタープライズ。 『航星日誌、2152年2月9日。ヴァルカン側は、マザール船の退去を許可。大使によれば、そうすべき理由があるらしい。もちろん私には教えてくれなかったが。』 エアロックのドアが開けられると、2人のヴァルカン人が立っていた。礼をする。 ヴラー:「ああ…いちいちこう形式張らないでどこへでも自由に出入りしたいものだわ?」 アーチャー:「大使特有の悩みだ。」 「すぐに行きます。」 戻るヴァルカン人たち。 ヴラー:「…ありがとう、船長。クルーに多大な迷惑をかけたことを謝罪します。」 アーチャー:「お役に立てて光栄です。」 アーチャーとトゥポルに話すヴラー。「…あなたたちには強い絆を感じるわ? とても強い…信頼と尊敬の絆を。でも同時に、強い友情も感じます。…我々二種族間の未来を暗示してるようで、嬉しく思います。」 手を伸ばす。 握手するアーチャー。「どうぞお元気で。」 ヴラーは荷物を受け取り、トゥポルに言った。「長寿と、繁栄を。」※18 トゥポルは礼をした。 ヴラーはヴァルカン側に入り、ドアが閉められる。 ヴァルカンの小型船は、エンタープライズを離れてシュラーンへ戻っていった。 |
※16: 原語では "combat cruiser" (戦闘巡洋艦) ※17: Vulcan Captain (Dennis Howard) ※18: "Live long and prosper." ENT 初言及 |
感想
明確に各エピソードがつながっているわけではないものの、ENT で重要な要素となるヴァルカン人について。TNG や DS9 でもメインゲストとして印象を残したフラナガンが、少し変わったヴァルカン人で今回もいい味を出しています。さすが "Special Guest Star" ですね。 テンポも良くて、そんなに悪い話じゃなかったと思います。そういえばパイロット版が 4月という設定で始まっているせいか、TNG 以降では常識となっている「新シーズン突入=新年」の法則が崩れていますね。 |
第22話 "Vox Sola" 「漂流生命体の叫び」 | 第24話 "Desert Crossing" 「幻影の戦士」 |