イントロダクション
※1木々も見える草原。 シスコ:「モバの木※2が何本か自生してるんだ…」 それは大きなパッドに表示されているものだった。「それに草地から森へ、小川が流れてる。いい場所だろ。」 イエイツ※3:「ベイジョーよねえ?」 「ヨレジェ川※4のすぐ南のケンドラ州※5だ。こないだ行ってきた。」 「ラカンサ州※6で会議じゃなかったの?」 「ああ、だが帰りにヴェデク・オラム※7が修道院へ招いて下さった。山脈を越えていったんだが…丁度夕暮れ時で、谷全体が真っ赤な夕日に染まってたんだ。その時決めたんだよ。『ここだ。私はこの場所に、必ず家を建てる』ってね。」 「まーた。夢みたいなこと言っちゃって。」 「今度のはただの夢じゃないぞう? 本日より、この土地は全て私のものになった。」 「本気なのね?」 「12ヘカペイト※8だ。この戦争が終わり次第、家を建てる。家があればいつでも…一緒に、時を過ごせるだろ。」 「ええ、いいわね。」 「いつかそこに、隠居するかもな。」 「アハ、もう目に浮かぶわね。ロッキングチェアーに座って、山に沈む夕日を毎日眺めながら、入れ歯はどこだって探してるの。」 「私のひいひい爺さんと同じだろうな。すぐそばの、コップに入ってる。」 笑うイエイツ。「ああ…巡り合わせってわかんないものよね?」 シスコ:「何がだ?」 「だって前に考えたことある? あなたがこんなにベイジョーを好きになるなんて。しかも余生を過ごすことになるかもしれない。」 「うん…確かに、最初の人生計画とは違うな。でもこの基地に着任して以来、予想もつかないことばかりが起きている。ここでの任務は一時的なもののはずだった。だがそれ以上のものになった。きっとここへ来ることに、なっていたんだ。これがまるで、まるで…」 「運命?」 「運命みたいに。」 「あなたのお母さんを何て呼べばいいのかわからないけど、預言者だとか、ワームホール異星人とかいうのと関係があるって聞いてから、『運命』って…言葉も、あり得る気がしてきた。」 写真を手にするシスコ。「父と写ってるこの女性の写真を見ると、『母のサラだ』と、思うことは思うんだ。」 若いジョセフと、サラだ。「だが普通の母親以上のものだ。そして鏡で自分を見ると…」 イエイツ:「ただの男じゃない。」 「あ…」 「それ以上なんでしょ?」 「気味が悪いか。」 「私が気味悪そうにしてる?」 「それじゃあ、答えになってない。」 「…そりゃお母さんのこと初めて聞いた時は、ちょっと驚いたわよ?」 「ちょっとか?」 「わかった、かなり驚いたわ。でも、考えれば考えるほど、素晴らしいことなんじゃないかって思えてきたの。ほんとに。」 「本当なら、嬉しいね。」 「本当よ。それに、半分預言者でも、違っても……同じベンジャミンよ。愛してる。」 二人はキスをした。 プロムナード。 レプリケーターからカップを取り出すエズリ。「こないだボデイ艦長※9に会ったわ。」 テーブルについているオブライエン。「ボデイ艦長?」 ベシア:「ガラマイト人※10。ジャッジアの元彼。」 「あの歯剥いて笑う、頭蓋骨が透明の?」 「それだ。」 「ここへ何しに?」 エズリ:「戦時下でデュラニウムを供給してるの。」 ベシア:「ジャッジアは奴のどこが良かったのかね?」 オブライエン:「脳みその形?」 笑う 2人。 「君はわかった?」 エズリ:「いいえ、最初は。」 「ダックスと知るなり、口説き始めた?」 「まあね?」 「鼻持ちならない奴だよ。頑固で傲慢で。」 「可愛いわよ?」 「いいけどね。」 キラが 3人に近づく。無言だ。 オブライエン:「何か?」 キラ:「クリンゴンからの報告で、ロタランとコラガ※11が、バッドランドでドミニオンに待ち伏せされたって。」 エズリ:「ウォーフはコラガの指揮官よ?」 「撃墜されたわ。ロタランが脱出ポッドを 6機回収したけど、ウォーフはいなかった。」 |
※1: このエピソードから、本国では最終章 (Final Chapter) と呼ばれた連続ストーリーに入ります。9週 (最終話が前後編に分けられるため、日本では 10話) に渡って続く、ST 史上唯一の試みです ※2: moba tree DS9第78話 "Rejoined" 「禁じられた愛の絆」などでモバ・フルーツ (moba fruit)、第141話 "Wrongs Darker than Death or Night" 「憎悪を超えて」でモバ・ジャム (moba jam) が言及 ※3: Kasidy Yates (ペニー・ジョンソン Penny Johnson) DS9第165話 "Badda-Bing, Badda-Bang" 「アドリブ作戦で行こう!」以来の登場。声:弘中くみ子 ※4: Yolja river ※5: Kendra province DS9第44話 "The Collaborator" 「密告者」でケンドラ谷の虐殺 (Kendra Valley massacre) が言及 ※6: Rakantha (province) ベイジョーの農業地帯。DS9第70話 "Shakaar" 「シャカールの乱」など ※7: Vedek Oram ※8: hecapate ベイジョーの面積単位。ケリペイト (ケリペート kerripate、DS9第120話 "Children of Time" 「末裔の星」) の上、テシペイト (テシペート tessipate、DS9第15話 "Progress" 「第五の月“ジェラドー”」) の更に上に当たる単位だと思われます ※9: Captain Boday DS9第40話 "The Maquis, Part I" 「戦争回避(前編)」などで言及 ※10: Gallamite ※11: Koraga |
本編
モーンの隣で、独り暗い顔をしているエズリ。 クワークが気づいた。「ディファイアントから連絡は?」 エズリ:「今朝大佐と話したわ。コラガのクルーによれば、ウォーフは一番最後にブリッジを離れたって。脱出ポッドに、乗れたかどうかもわからないの。」 「金を賭けてもいい。あの石頭のクリンゴンはまだ生きてる。」 「3日も捜索してるのよ?」 「見つかるさ、時間はかかる。…バッドランドがどんなとこか知ってるだろ、センサーがしょっちゅうイカレる。」 「一緒に行けばよかった…」 「あんたが行って何が変わる。」 「…何も。だけどこんな風にただ待ってるより気が楽だわ。」 「…奴は戻る。きっとすぐにな。」 「そう思う?」 「ああ、間違いなくね。…コラガ出発の前の夜、奴はここでクルーにブラッドワインを 3樽振る舞った。」 「それで?」 「奴は、その代金を払ってない。奴が俺に借金したままでスト・ヴォ・コー行くと思うかあ?」 「あなたのこと嫌いなのに…」 「ああ、その通り! だからこそ借りを作ったまま、あの世へ行くわけないだろう。」 微笑むエズリ。「ああ…うん…ありがとう、クワーク。」 離れるクワーク。 エズリの部屋。 寝ているエズリの元へ、通信が入った。『司令室より、ダックス中尉。』 目を覚ますエズリ。「あ…ダックスよ。」 『ディファイアントより、通信が入っています。』 「つないで。」 コンソールに触れるエズリ。「どうでした?」 映し出されたシスコ。『残念だが、捜索は中止だ。』 エズリ:「あきらめると?」 『選択の余地はない。十数機のジェムハダー戦闘機が迫ってきている。』 「でもまだ生きてるかもしれません。」 『正直言って、可能性は低い。コラガを脱出したかどうかわからない。…残念だ。』 通信は終わった。 カーデシア・プライム。 戦闘状況がモニターされている。 ダマール※12:「ディファイアントが連邦の領域へ戻る。追跡を命じよう。」 ウェイユン※13:「いいえ。デヴォス星※14のソーナ※15基地へ向かわせなさい。」 「なぜだ。」 「ケトラセル・ホワイトの新補給基地を守る必要があります。…連邦に気づかれていますからね。」 「ソーナで守れないのか。」 「私の命令に口を挟むのは賢明では…ないですね。」 コンピューターを操作するダマール。 ウェイユン:「しかしディファイアントは、一体何をしていたんでしょうねえ。」 ダマール:「コラガの生存者の捜索だ。」 「何日も?」 「俺たちの敵は兵士を使い捨てとは思ってないんだ。ジェムハダーみたいに工場では生まれない。」 カナールを飲むダマール。 「…言いたいことがあるのなら言ったらどうです。」 「我々カーデシアの、戦死者の総数を知ってるのか! 死者の出てない家族はただの一つもないんだぞ!」 「その…尊い犠牲は無駄にはなりませんよ? 直に…勝利の時がきます。」 また酒をあおるダマール。 ウェイユン:「まだ早くはないですか? 祝杯には。」 ダマール:「暖を取るためさ、ここは凍えそうだ。」 「創設者のご要望です。」 「あの人は何日もこの部屋へ来てないじゃないか。」 「厚着をすればいいでしょう。」 「部屋にこもりっぱなしで、何をしてるんだ? 随分具合が悪そうだった。病気じゃないか?」 「神が病気になる?」 笑うウェイユン。 「神じゃないのかもな?」 「…創設者たちを神と信じなくても一向に構いませんよ? おとなしく従いさえすればね。…そうだ、創設者が…お部屋に亜空間通信の設置をご希望です。」 「…手配する。」 「機密チャンネルで。メイン通信アレーとは別の暗号化システムにして下さい?」 「随分厳重だな、どこと交信するんだ。」 「関係ありません。」 出ていくウェイユン。 「ああ、関係ないな?」 ため息をつくダマール。 DS9。 廊下を歩いていたエズリは、ある部屋の前で立ち止まった。ドアの前に立つ。「コンピューター、ドアのロックを解除して。」 『承認コードを。』 「承認コード、ダックス 974-アルファ 3※16。」 『解除。』 そのウォーフの部屋へ入る。 ウォーフの声が聞こえてきた。『このバトラフは父の物だった。』 壁に架けられた二本のバトラフ。『もっていてくれ、ジャッジア。』※17 泣き声。 ウォーフ:『行け。ヨシは私が見る。』 ソファー。 ジャッジア:『ウォーフ、それはとってもありがたい。だけどあなたは赤ちゃんに向いてない。』 『私はクリンゴンの戦士だ。巨大なケルヴィン人とも真っ向から戦った。手強いジャッジア・ダックスの心もつかみ、勝ち取った。それらを成しえたのだ。』 微笑むエズリ。『あの子を眠らせられないはずがない。※18君が一番だ。キャリアより任務より、何よりも大事だ。』 『愛してるわ。』 『私もだ。』※19 『もう二度と会えないかもしれないわ。別れる前に、答えはイエスだって言っておきたかったの。』 寝室に入るエズリ。 『イエス。何がイエス。』 『結婚しましょ!』※20 『シレラのところへ行って、早く許しを請うんだ。』 『お断りだわ!』 シレラ:『ジャッジア、ケーラの娘。』 エズリは、ウォーフとジャッジアの結婚式の写真を見る。『その心臓はこの男のために打つか?』 『はい。』 『行く手を阻むあらゆるものを打ち倒し、この男と共に立つと誓うか。』 『誓います。』※21 『行く手を阻むあらゆるものを打ち倒し、この男と共に立つと誓うか。』 エズリは言った。「誓います。」 帰還するディファイアント。 エアロックでキラが待っていた。 シスコ:「ご苦労。」 キラ:「大佐、一つ問題が。エズリです。…消えました。」 「消えた?」 「ランナバウトも。」 共に帰還したオブライエン。「ウォーフを捜しに行ったんだと思われます。」 ベシア:「何考えてるんでしょう。」 シスコ:「ダックスだからな。時々、考えないままに…ただ突っ走る。」 |
※12: Damar (ケイシー・ビッグス Casey Biggs) DS9第156話 "Treachery, Faith and the Great River" 「予期せぬ亡命者」以来の登場。声:古田信幸 ※13: Weyoun (ジェフリー・コムズ Jeffrey Combs) DS9 "Treachery, Faith and the Great River" 以来の登場。声:内田直哉 ※14: 正確にはデヴォス2号星 (Devos II) ※15: Son'a 映画 "Star Trek: Insurrection" 「スター・トレック 叛乱」に登場した、人体再生技術に優れた種族。ケトラセル・ホワイトの製造能力をもっていることも触れられていました ※16: Dax 974-alpha-3 保安アクセスコード (security access code) の一つ ※17: 過去にジャッジアが聞いたセリフが音声のみで流れるシーン。この部分のみ、実際のエピソード中ではないようです。それ以外は以下の項目を参照。なお、クローズドキャプションのみ、内容がかなり違っています ※18: DS9第148話 "Time's Orphan" 「時の迷い子」より ※19: DS9第140話 "Change of Heart" 「至高の絆」より ※20: DS9第120話 "Call to Arms" 「DS9撤退の日」より ※21: DS9第131話 "You Are Cordially Invited" 「花嫁の試練」より |
ワープ航行中のランナバウト。 気分が悪そうなエズリ。「ああ…宇宙酔いじゃない。宇宙酔いなんかじゃないわ。」 コンピューターに反応がある。「きた。」 通信が入った。『シスコよりガンダ※22。…ガンダ、応答しろ。』 ボタンを押すエズリ。「ガンダです。シーッ! よく聞こえないの、干渉が…シーッ! 激しくて。」 DS9 のシスコ。「ダックス、すぐ引き返し、基地へ戻れ。」 エズリの口真似は続いている。『シーッ!』 聞こえない振りをするエズリ。「何ですか、大佐?」 また聞こえる。『シーッ!』 シスコ:「おやじさん、下手な芝居はやめておくんだな。」 『シーッ、シーッ!』 「今のは命令だ、中尉!」 エズリは言った。「必ず見つけて、帰ります。」 通信を切る。 尋ねるキラ。「ディファイアントを送って連れ戻しますか?」 シスコ:「いや。…放っておけ。」 「大佐…。」 「それとディファイアントのセンサー記録を送ってやれ。我々が既に捜索した場所へ行くのは無駄だ。」 「…了解。」 オドー:「大佐。まだ見つかる可能性があるとお思いですか?」 シスコ:「イエスと言いたいがな。」 「では、どうして中尉を行かせるんです。」 「止めても聞かない。それに止めれば、私を許さないだろう。」 停止したガンダ。 エズリ:「コンピューター、コラガが攻撃された時の位置を教えて。」 バッドランドとバードオブプレイの位置関係が表示される。 エズリ:「回収されたポッドはどれ?」 コンピューター:『右舷側のポッド、6機です。』 「なぜ左舷側がないの?」 『不明です。』 「…ブリッジに一番近い左舷側のポッドで脱出したとして、軌道を計算してみて。」 図に線が表示される。 エズリ:「そのポッドが漂流していると思われる座標へ向かって。」 『了解。』 ガンダはプラズマストームが吹き荒れる、バッドランドの中を進む。 エズリ:「コンピューター。全エンジン停止。」 『警告。スラスターも停止すれば、船がプラズマ・フレアに流される可能性があります。』 「でも、うまくいけばウォーフと同じ場所に流れ着くかもしれない。エンジン停止。」 ランナバウトは大きく揺れ出す。それに耐えるエズリ。 嵐の中を流されるガンダ。 模型の小さな家。道具を使い、調整しているのはシスコだ。 寝室から出るイエイツ。「ベン?」 シスコ:「ん?」 「起きてたの?」 「眠れなくてね。」 「できてきたわね。」 「…何かしていれば、気が紛れるかと思ったんだが。」 「生きてれば、エズリが見つけるわ。」 「うん。これ、どう思う。」 「いい家になりそうね。」 「この窓は、南向きで谷に面している。」 「眺めが良さそう。」 「敷地の中に小川が流れているって言ったっけ。土も肥えてて、カヴァ※23を育てられる。自家製スプリングワイン※24を作れるぞ。」 「…選ばれし者、特製ワイン。売れるわね。」 「うん。一つ、迷ってるんだ。ここの壁を取り払ってしまうか…」 実際に模型の壁を取るシスコ。「キッチンと分けるかでね。」 「うーん、取っちゃえば? 大勢呼んだ時、独り黙々と料理は嫌でしょ?」 「男は料理の時、集中するんだ。ウロウロ来られて、次々鍋に指を突っ込まれちゃたまらんよ。」 「…あなたの家よ。」 「…二人の家にしたい。」 無言になるイエイツ。 シスコはイエイツの髪をなでた。「結婚しないか。」 イエイツ:「…本気なの?」 「愛してる。」 「ああ。」 キスするイエイツ。 「おい、それは『イエス』か?」 「…何だと思うの?」 「じらすつもりか?」 笑うイエイツ。 シスコ:「どうだ。」 模型の中に置いていた指輪を取り、イエイツの指にはめた。 イエイツ:「素敵な指輪ね。」 「…キャシディ・イエイツ。結婚してくれ。」 「…ええ。ええ、ミスター・シスコ。いいわ。」 二人は口づけを始める。 流され続けるガンダ。 酔いに耐えるエズリ。「ああ…。」 コンピューター:『警告。前方にプラズマ・フレア。』 「…冗談でしょ。」 『エンジンの再始動が最善策です。』 「…いいの。このまま行くわ。脱出ポッドを見つけるには、このまま行くしかないから。…可能な限りのパワーをシールドへ回して。」 『了解。』 ガンダはフレアに触れた。 内部にも衝撃が伝わる。その時、前方に脱出ポッドの姿が見えた。 エズリ:「コンピューター、現在位置維持。トラクタービーム始動、ポッドにロックオン。」 ビームが捕捉する。 すぐに後部の転送台を操作するエズリ。 座った状態で、ウォーフが転送された。 エズリ:「…ウォーフ!」 ウォーフ:「あ…エズリ。」 「怪我してる。」 「かすり傷だ。」 ウォーフを支えるエズリ。席に座らせる。 ウォーフ:「ああ…。あ…独りなのか。」 エズリ:「ジェムハダーが来て、ディファイアントは捜索を打ち切ったの。」 トリコーダーで調べる。 「ランナバウトはもっと危険だ。なぜ大佐は君を送った。」 「私がその…勝手に捜しに出たの。」 ウォーフはエズリを見た。 エズリ:「…仲間なんだもの。これがジュリアンでも同じよ?」 ウォーフ:「そうだな。」 エズリは布でウォーフの顔の血をぬぐい始める。 2人の顔が近づく。動きを止めるエズリ。 ウォーフはエズリの手を取り、布を手にした。「自分でやる。」 エズリ:「基地に連絡して、帰ると報告するわ。」 席についた。 何も話さない 2人。 |
※22: Gander U.S.S.ガンダ、ダニューブ (ドナウ) 級。クローズドキャプションや脚本でもガンジスとなっていたため誤訳かと思ったのですが、原語でもそうなっています。書籍 DS9 Companion によれば、最初はガンジスの予定だったものが、DS9第33話 "Armageddon Game" 「最終兵器解体の陰謀」で破壊されていたことがわかり、変更されたそうです。もしかするとアフレコのみ変更したため、有名でなくてもガンジスに似たガンダ (ガンダーとも。カナダの川だそうです) が選ばれたのかも? エズリの口を注意して見るとガンジスと言っているように見えなくもありませんが… ※23: kava カヴァ (カーヴァ) の根 (kava root) が DS9第80話 "Starship Down" 「ディファイアントの危機」で言及 ※24: ベイジョーのアルコール飲料。DS9第86話 "Return to Grace" 「新たなる戦線」など |
カーデシア。 女性可変種※25がコンピューターの前に座っている。 ウェイユンがやってきた。「創設者。御前にお召し頂き、光栄です。通信システムは、ご要望にかないましたか。」 女性可変種:「何とかね。」 「よかった。ほかにもご希望がありましたら。」 「その時に言います。ワクチンの…進展はどうです。」 「…前回頂いたサンプルを安定させるのに失敗いたしまして。」 「失敗ですか。」 「ヴォルタの医療チームが昼夜を分かたず研究を続けています。」 「これまでの成果を記録させて、全員始末なさい。」 「創設者?」 「彼らのクローンを複製させて、更に研究を続けさせるのです。新たな視点で始めれば恐らく…解決が早まります。」 「そのように。」 「カーデシアには、何と言ったのです?」 「彼らには何も。」 「よろしい。つながりが疫病に感染したことは、彼らには無関係。同盟相手ではあっても、信用することはできません。弱みを見せてはならないのです。」 「…すぐ、この病は過去のものとなりましょう。治療法発見まで休むことなく取り組みます。」 「一日も早く成果を。」 「もう一度サンプルを、頂けますか。」 「いいでしょう。」 カプセルを近づけるウェイユン。女性可変種は顔の皮膚とも言うべき、荒れた身体の一部を取った。 それをカプセルに入れると、液体に戻りながらすぐに灰色に変色した。 女性可変種:「行きなさい。」 下がるウェイユン。 DS9。 プロムナードを歩くシスコ。「じゃあ構わないのか?」 笑うジェイク。「もちろん。僕がキャシディと引き合わせたんだよ?※26」 シスコ:「ああ、そうだな。」 「…しかも無理矢理ね。『何だって? 貨物船の船長なのか。』」 シスコを真似するジェイク。 「最初は職業で、ある種の先入観があったことは…確かだなあ。」 「だけど、当たりだったね。父さんにピッタリだって、最初っからわかってたんだ。」 「だが引き合わせたからには、それなりに、責任も取ってもらわんとな。」 「どんな?」 「式で付き添いを頼む。」 「…本気なの?」 「ああ、本気だとも。」 「でも、おじいちゃんとか、ダックスに頼まなくても…」 「いや、いや。…受けてくれるか。」 シスコが伸ばした手を握るジェイク。「光栄だよ。」 シスコ:「うん。」 キスし、抱き合う二人。 「付き添いか。」 「ああ。」 「…じゃ、バチェラーパーティ仕切らなきゃ。」 帰還中のガンダ。 手持ちぶさたのエズリ。「…何してるの?」 後ろを向いたままのウォーフ。「慣性安定機を再調整してる。」 エズリ:「でも、2、3時間前にやらなかった?」 「システムが最適な条件で作動するよう、確認してるんだ。」 「そう。……でも…ポッドの中に何日もいるのってどうだった?」 「静かだった。」 「ずっと何してたの?」 「何も?」 「何も? ……あの中は音響効果いいはずよ。何歌った? クリンゴンのオペラ?」 「歌など唄ってない。」 「どの歌? シェヴォクター・ギッシュ※27?」 「…いや。ガヴォトヴァー※28だ。」 「無理したのね。あのソロはテナーでしょう?」 「ポッドの中は…音響効果が良かったから。」 微笑むエズリ。「…ジャッジアが初めて聴いた夜のこと思い出すわ。…ごめんなさい。」 ウォーフ:「……謝る必要はない。ただ彼女の話はしたくない。」 「わかったわ。……アレキサンダーはどう?」 「あいつが何だ。」 「ウォーフの息子のことは聞いてもいいでしょう? ヤヴァング号※29で、兵器士官になったって聞いたけど。」 「人員不足だった。」 「実力じゃないみたいに言うのね。」 「…そんなつもりで言ったんじゃない。」 「もうちょっと認めてあげたらどう?」 「私とアレキサンダーのことは、君に関係ない。」 「でも、私たちの結婚式の夜言ってたじゃない。…ごめんなさい。結婚式の話なんて。それにジャッジアの式だし。ああ…。…こんなの馬鹿げてるわ! 共通の話題を口にしちゃいけないなら、何にも話なんてできないじゃない!」 「元々話をすべきじゃないんだろうな。」 「もう半年も私のこと避け続けてるでしょ?」 「ステーションへ来いと頼んだ覚えはない!」 「異動してもよかったけど、あなたが残れって言ったのよ!」 「そう言ったのを後悔してる。」 「…私が来てなきゃ、あなた今頃まだ脱出ポッドでクリンゴン・オペラ歌ってたのに!」 その時、警報が鳴った。 ウォーフ:「センサーが船を 2隻感知。近づいてきてる。」 エズリ:「ジェムハダーの戦闘機よ。」 「…ワープを解除する。」 「そんなことして平気?」 「速度では負ける。ゴラリス星系※30が近い。そこで、まけるかもしれない。」 通常飛行に戻るガンダ。 エズリ:「すぐ後ろに迫ってるわ!」 攻撃を始めるジェムハダー船。 揺れるランナバウト。 ウォーフ:「補助パワーを船尾シールドに回せ。」 エズリ:「シールド 30%にダウン。」 前方に惑星が見える。 ウォーフ:「大気圏に突入する。向こうは大気層は飛べないはずだ。」 惑星へ消えていくガンダ。 ジェムハダー船は入れないが、攻撃は続ける。 ウォーフ:「引き返していくぞ。」 エズリ:「ありがたいけど、今の砲撃で右舷のスラスターが全滅よ。」 「急降下してる!」 「補正できない。」 新たな警告音が鳴り始める。 ウォーフ:「船を捨てるぞ!」 2人は奥へ向かい、床から荷物を取り出す。転送台へ乗る。 フェイザーライフルも手にしたウォーフ。「転送だ。」 ジャングルに転送される 2人。 流れ星のように、ガンダの航跡が見える。そして爆発した。 見上げたエズリ。「危なかったわね。」 ウォーフ:「何日か過ごすことになる。周囲を偵察してくる。通信機を設置して連絡を取ってくれ。」 「ええ。…通信ユニットは? ……持ってこなかったの?」 「そっちが持ったと。」 「…いいえ。」 「基地と連絡を取る方法はないわけだ。」 「念押ししてくれてありがとう。…いいこともあるわ。話す時間がたっぷりある。」 |
※25: 女性流動体生物 Female Shapeshifter (サロメ・ジェンス Salome Jens) DS9 "Treachery, Faith and the Great River" 以来の登場。声:宮寺智子 ※26: DS9第68話 "Explorers" 「夢の古代船」より ※27: Shevok'tah gish ※28: Gav'ot toh'va ※29: Ya'Vang クリンゴン巡洋戦艦。DS9 "You Are Cordially Invited" より ※30: Goralis System |
DS9。 笑い続けるイエイツ。 一緒にレプリマットにいるシスコ。「ああ、そうだ。式なんだが、ロス提督に挙げてもらうのは。」 イエイツ:「うちの母は牧師さんに頼めって言うわね。でも、今は提督しかいないわね。」 「よし、私が頼む。」 「…招待客だけど、地味にしたいの。家族と友達だけでいい?」 「ああ、上級士官室には 3、40人しか入らないしなあ。」 「後はメニューね。」 「クワークに、ケータリングを頼むってのは。」 「ごまかされないように気をつけないと。」 「ああ、もちろん気をつける。」 笑うイエイツ。 シスコ:「キャシディ、ほかに何かないかな、何か忘れてる気がするんだよ…。」 イエイツ:「わかんないわ。結婚の経験者はそっちよ。」 「前の時はいろいろと手間をかけたからね。」 「派手な式も多いらしいけど、私はシンプルであったかいのにしたいの。」 ベイジョー人の少女が近づく。「あの、失礼します。」 シスコ:「やあ、サージ※31。」 サージ:「お祝いを言いに来たんです。お二人に。」 イエイツ:「まあ、嬉しいわ。」 シスコ:「ありがとう。」 「でも、結婚のこと誰に聞いたの?」 サージ:「もうみんなが噂してます。台座の支え係にしてくれます?」 「台座って?」 「花嫁行列の。女の子を 51人選ぶんでしょう? 私、どうしてもやりたくて。」 「それは…ああ…」 「ベイジョー始まって以来の、盛大な式になるってみんな言ってます。」 「みんな?」 「選ばれし者の結婚ですもの。」 「ベン?」 シスコ:「キャシディ。我々が思っていたより大がかりになりそうだぞ。」 イエイツも、シスコの目線に気づいた。 いつの間にかベイジョー人たちが集まって、嬉しそうに騒ぎながら二人を見ていた。 顔を見合わせるシスコとイエイツ。 カーデシア。 ダマール:「あのヴォルタのニヤニヤ笑いを剥ぎ取ってやりたいもんだ。」 女性がそばにいる。「ただ、権力の座に旨味はある。」 部屋に入ってくる者がいる。 ダマール:「デュカット※32。」 デュカット:「外せ。」 女性はダマールはうなずくのを見てから、部屋を出ていく。 ダマール:「…ウェイユンは知ってるのか。」 デュカット:「まだ奴に、首根っこ押さえられているのか?」 「心配してやってるんだ。前奴に約束をしただろ。守れない約束をな。」 「ワームホールを開くことには失敗したが、私は全く…後悔していないんだ。パー・レイスの愛を知ることが…できたからな。」 「信じてるような言い方だな。」 酒を渡すダマール。 「信じている。」 「何しに来たんだ。」 「お前に会いに来たんだ。手を貸して欲しい。」 「どうやら俺の立場をかいかぶってるようだな。」 デュカットはダマールの腕をつかんだ。「ダマール。」 ダマール:「…できることはしよう。」 「…見込んだ通りだ。」 焚き火。エズリはトリコーダーの調整をしている。 物音が聞こえた。フェイザーを向ける。 ウォーフだ。担いできた獣の死体を落とす。「飯だ。」 エズリ:「携帯食料がたくさんあるのに、どうして動物を殺すの?」 「俺は 6日も携帯食料を食い続けた。もう飽き飽きしてるんだ。」 「だからジャングルをうろついて動物を撃ち殺してきたの。」 「フェイザーは使っていない。槍一本だ。」 木の棒を見せるウォーフ。 「フン、それは楽しかったでしょうね。」 「何時間もかけて後を追ったんだぞ。その間に俺自身が野獣に襲われる危険も冒してだ。」 「そう。『自然と一つ』になれたようね。」 「いいか。仕留めた限りは食うぞ。いらないと言うなら、携帯食料を食ってろ。」 「ええ!」 「…ジャッジアならわかったろう…」 「あら、ジャッジアの話はしないんじゃなかった?」 「客観的事実を言っただけだ。…コムバッジをパワーアップできたか?」 「基地に信号を送れるほどじゃない。ジャッジアならできたでしょうにね? …客観的事実を言っただけよ。」 「当分、客観的事実の話はよした方がいいだろう。」 「そうね! お互いの役目だけ果たして、なるべく口聞かないようにしましょう。…男って何なの? あなたみたいに全然話さないか、おしゃべりかどっちか。ボデイみたいに。」 「ボデイ? ガラマイト人の?」 「ちょっと前に基地で食事したのよ。」 「そうか。しゃべりすぎが嫌なら、なぜ一緒に食事をする。」 「面白い人よ? ユーモアのセンスもあるし。」 「……それで? ジャッジアは…。…彼女は、ボデイと…。」 「…私が答えることじゃない。」 「やっぱりか!」 立ち上がるウォーフ。 「…ウォーフ? あなたと出会う前のことよ?」 「今更言い訳は聞きたくないな。」 エズリも立つ。「言い訳って何! 彼と寝たのは私じゃないわ!」 ウォーフ:「食事はしただろ!」 「誰に怒ってるの? 私? ジャッジア?」 「両方だ。」 「ハ…あなたってどうかしてるわ!」 「お前といれば無理もない。」 後ろを向くウォーフ。 「逃げないで話しなさいよ、臆病者!」 ウォーフは振り返る。「臆病者というのは誰のことだ。」 エズリ:「ああ! あなたと二人きりだなんて最悪よ!」 「ああ、ボデイと一緒に基地にいた方がよかったか! …スリヴァック!」 ウォーフに殴りかかるエズリ。だがウォーフは簡単に手を取り、捻りあげた。 そして二人はキスをした。口を離す。 エズリはウォーフの顔をつかみ、再び口づけを続けた。 焚き火が消えかかっている。 エズリと付き添って寝ているウォーフ。 物音が聞こえる。たくさんの足音。 目を覚ますウォーフ。 前に何人もの異星人がいる。 起きあがろうとするウォーフだが、その前に彼らブリーン人※33は発砲してきた。 エズリともども撃たれ、二人は気を失う。 |
※31: Sahgi (Michelle Horn) DS9第150話 "Tears of the Prophets" 「決意の代償」以来の登場。名前は初言及 ※32: ガル・デュカット Gul Dukat (マーク・アレイモ Marc Alaimo) DS9第159話 "Covenant" 「裏切られた誓約」以来の登場。声:幹本雄之 ※33: Breen TNG第84話 "The Loss" 「失われたテレパシー」などで言及、DS9第77話 "Indiscretion" 「デュカットの娘」で初登場した種族 |
部屋でウォーフは目を覚ました。「エズリ。」 隣で寝ていたエズリ。「ああ…ここどこ?」 ウォーフ:「わからないな。」 ドアを力ずくで開けようとする。「ああ…。なぜブリーンが俺たちを捕虜に。彼らは中立のはずだろ。」 「ゴラリスで何してたのかしら。ブリーン領域からかなりあるのに。ああ…。」 首元を押さえるエズリ。 「撃たれた時、怪我をしたんだろう。」 「…多分…夕べのせいだと思うけど…。」 「…夕べのことを後悔してるのか。」 「どうしてそんなこと?」 「以前ジャッジアが言ってたが、トリルは前のホストの時代に親しかった…者たちとは、その…関係しちゃいけないと聞いてる。」 「あなたもクリンゴンの掟破ったことあるでしょ?」 突然部屋が揺れた。 エズリ:「今のは?」 ウォーフ:「ここはブリーン船らしい。」 巨大な船は、ゆっくりと惑星を離れた。 カーデシア。 ウェイユン:「連邦はボリアンから第六艦隊を撤退させたようですねえ。何を企んでると思います? …ダマール。」 ダマール:「何か?」 部屋を歩き回っていた。 「しっかりしなさい、上の空で。」 「…そうか?」 「意味もなく行ったり来たり。」 「寒いからだろう。」 通信が入る。『レガート・ダマール。部屋へお戻り下さい。』 ダマール:「今行く! 失礼?」 ウェイユン:「わかっていますよ。あなたもデュカットと同じなんでしょ?」 「……デュカット?」 「女性と親しくするのが好きだった。」 「あ…ばれてましたか。」 笑い、出ていくダマール。 部屋へ戻ったダマール。 その前にいたのは、デュカットだった。だが鼻には隆起があり、カーデシア人特有の外見ではない。ベイジョー人だ。 イヤリングもつけたデュカットは言った。「君が薦めた医者は実にいい腕だったよ。どう思う。」 ゆっくりと近づくダマール。「…戻す時にも、同じ腕を発揮してくれるといいが。」 笑うデュカット。「もちろん戻すさあ。一生ベイジョー人の姿でいるつもりはないからな。だが今は、必要に迫られてね。」 DS9。 シスコ:『私的記録、宇宙暦 52576.2。ダックスとウォーフは 4日遅れている。最後に連絡があった場所には、ドミニオンが現れ捜索を阻まれた。今はただ、待つことしかできない。無事を祈るのみだ。』 シスコは模型の家の、屋根を閉じた。 心臓の鼓動。預言者のビジョンだ。 シスコ:「なぜ私をここへ。…姿を見せて下さい。」 女性の声が聞こえる。「お前は、シスコ。」 シスコ:「サラ※34。」 預言者サラ:「己の、運命を、受け入れよ。…お前の道は、困難で、彼女には、耐えられない。」 「キャシディのことを言ってるんですか。」 「彼女は、同じ道を歩めない。」 「関係ないでしょう。愛してるんだ。彼女と結婚します。」 「お前の、運命ではない。」 「私自身の運命だ。大人ですよ。あなたに邪魔されず、人生を決める権利がある。」 「私が産んだ。」 「私の母はサラ・シスコで、あなたじゃない。」 「存在を、分かち合った。お前の、父に会わせ、そしてお前が産まれた。お前は、独り、道を歩むのだ。」 「聞いてなかったんですか。彼女と生きていきたいんです。」 「そうなれば、悲しみばかりが襲う。」 「私の気持ちは無視ですか。あなたの望み通りに動けば、満足なんですか。」 「お前はシスコ。私の一部。」 「それなら…もしも、私の身を案じ、私を息子だと思うなら、思い通りにさせて下さい。」 「それはお前の道ではない。使命はまだこの先、いくつもある。運命を、受け入れよ。最大の試練が、これから始まる。恐れるな。」 預言者サラは、手をシスコの耳元に伸ばした。「全ては、導かれる。」 「…母さん。」 手を握り合う二人。 預言者サラ:「道を歩みなさい、ベンジャミン?」 現実に戻ったシスコ。 |
※34: Sarah (Deborah Lacey) DS9第152話 "Shadows and Symbols" 「預言者の呪縛」以来の登場。声:羽鳥靖子 |
感想
待ちに待った「最終章」のスタートは、シスコとイエイツ、ウォーフとエズリの関係を中心とした並行型ストーリーでした。前の第6シーズン冒頭の 6連作より、更に連続性が強くなっている印象を受けます。様々な場面を並行して描くのは似ていますね。 過去のエピソードからの言及も多数含まれており、最終章だけ見ていればいいというものではない…というのも DS9 らしくて良いです。ボデイのネタもかなり昔からありますからね (一度でいいから登場して、「透明の頭蓋骨」を見せてもらいたい(笑))。私はブリーン人の再登場が嬉しかったです。全身スーツという見た目が非常に変わっている上に、今回初登場の船も特異な形状でした。 今後も継続されるであろう事柄が盛りだくさんで、これからの 9週間が本当に楽しみですね。最終話まで終わった後に改めて続けて見るのも面白いかも。 |
第166話 "Inter Arma Enim Silent Leges" 「闇からの指令」 | 第168話 "'Til Death Do Us Part" 「偽りの契り」 |